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ゆっくりと進む森時間

日本の山林は暖かい気候により、植物の密度が高いと言われています。笹藪がうっそうとして、足を踏み入れられない場所も多いと思います。

一方、北欧などの森林は高い草があまりなく、森に入りやすいため、“森で過ごす”ことを楽しむ人が多いそうです。

当麻町の伊香牛地区に「IKAUSI CLASS」という山林があります。所有するのは、町内で家具職人として活動しているフィールドギフト代表の原弘治さん。技能五輪の家具部門で金賞を受賞した技術を持つ原さんが家具職人として、“使われる木材の成り立ちから学びたい”と購入した山林です。

ほとんど手が付けられていなかった山林を、原さんは時間をかけて“入れる森”として整備し続けています。丁寧に下草刈りなどが行われているIKAUSI CLASSではさまざまな森と親しむイベントが開催されています。


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ツリーハウス作りもその一つ。完成という到達点をあえて設定せず、参加者が少しづつ自由な発想で造られていくその姿は、IKAUSI CLASSという森ともに成長を続けているようにも感じます。

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冬にはスノーシューを履いて森を散策し、焚火で暖まりながら自由な時間を過ごすというイベントも行っています。

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日常の喧騒から離れ、木洩れ日の中、鳥の鳴き声や風に揺られこすれ合う葉の音を耳にしながら過ごす森の時間。いつもの生活で過ぎていく時間と違い、ゆっくりと進んでいくように感じます。

森林浴とは違った魅力。IKAUSI CLASSの森時間は格別です。