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「COTEN RADIO」の好きなコメントから考える。②武則天編

COTEN RADIOが面白くて、COTEN CREWにも参加させて貰っています。

いろいろ学びが多いのだけれど、好きなコメントを取り上げながら、感じていることを書き留めていきたいと思います。

『歴史勉強しているから、どっかに無常観があるわけ。
これやっても意味ないかもって、
思ったんだけど、ずーっと考えていくとですね、他にやることないわけ。
無常観があろうがなかろうが、僕がやることはこれしかないの。
そういう風にやるしかないじゃん。
つべこべ考えずにやればいいじゃん、という側面もあるわけ。
そのダブルを走らせてます僕。
だから、意味がないかもいれないと思いながら、他にどうせやることもないわけだから全力でやるしかない人生であることも考えている。
すげー楽だよそれ。』
『保身しても突き抜けてもどうせ滅ぶんですよ』

武則天編10話 深井さん、室越さんのセリフより

この会話の流れを聞いて、2つの言葉を思い出しました。

戦おう、とっくに負け戦だが勝つかもしれないから。

出典忘れました。確か講談社のブルーバックスで「科学者の熱い心」だった気がします。

人間は所詮滅びるものかもしれず、残されるものは虚無だけかもしれない。しかし抵抗しながら滅びようではないか。そして、そうなるのは正しいことではないというようにしよう。

セナンクール『オーベルマン』

最近読んだ本だと、楠木先生の『絶対悲観主義』が少しズレるかもしれないけれど、軽いタッチで、自分から見て同じような内容のことを書かれている。

何事においても「うまくいかないだろうな」と構えておいて、「ま、ちょっとやってみるか・・・」。これが絶対悲観主義者の思考と行動です。

「絶対悲観主義」楠木建 p.17

仕事に対して気楽に向き合える。失敗が気にならなくなり、リスク耐性がつく。たまさか首尾よくいったときはターボがかかる。相手の立場で考えらえる。自分の気がラクになるからそうしているだけなのに、謙虚な人だと誤解してもらえる。自分の才能の在処をつかめる。絶対悲観主義は一石で何鳥にもなります。しかも、やることは心のツマミを思いきり悲観の方向に回すだけ。異様に投資対効果が高い。夢のような話です。

同著 p.25

結局、未来は、自分の思い通りにはならないし、コントロールできない。
どうせ上手くいかないなら、やらないより、やった方がいいのではないか。

悲観が楽観を生む。

このような矛盾が興味深いです。

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