いわさわ@組織コンサルタント

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いわさわ@組織コンサルタント

東京で組織コンサルタントをやっています。 目標をもって成長を求め続ける経営者様の組織作りのお手伝いを原理原則ベースで行っています。 好きなジャンルは、マネジメント関連、歴史・哲学関連。 記事を見て、組織コンサルティングの相談をしてみたいと思われた方、メッセージください。

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組織における地層

私が考える組織のイメージをピラミッド図にしてみました。 今回このイメージを言語化してみたいと思います。 地層として考えてみる地層をイメージしたのは、上位層の考え方が、下位層に染み込んでいって影響を与えていることを表現しました。 また、 ・土台がしっかりとしていないと、上の層を積上げられないこと。 ・「しっかりと」とは、内省による概念の言語化を意味すること。 ・積上げて、大きい山を作っていくためには、高い目的・理念を掲げて、山の頂点をを引き上げていく必要があること。 ・層に

    • 職場で感情に寄り添う事

      職場で他者と一緒に働く上で、他者とどのように向き合うかは難しい問題です。 「相手の立場で物事を考えること」 「相手の言葉に耳を傾けること」 「相手への感謝を言葉で伝えること」 私たちは、これらについて、小さい頃から大切なことだと教わってきました。 一方で、特に上司-部下の関係性の中で、部下の感情に寄り添い過ぎてしまうことで、チームが機能しなくなることも起こりえます。 仕事をする上で、他者の感情とどう向き合うのかについて、考えてみたいと思います。 感情とは短期的な因果

      • 社員教育のポイント(「伸ばす」より「揃える」)

        会社の成長のため、社員教育に力を入れることを否定する経営者はいないでしょう。一方で、社員教育は、費用対効果が見えにくいことも事実です。 今回は「社員教育のポイント」をテーマに社員教育実施にあたって経営者が考慮すべきポイントについてまとめていきます。 社員教育の分類社員教育には、大きく分けて2つの分類があります。「OJT」と「off-JT」です。 「OJT」とは、職場内において、上司や先輩から直接実務にかかる指導を受ける教育です。日常業務内で実施されるため、得た知識をすぐに経

        • なぜ人事評価制度は上手く作れないのか?

          会社が評価制度を導入する理由としてよく上げられるのが、「社員のために評価制度を導入しよう」というものです。 この「社員のために」という考え方が落とし穴となり、機能していない評価制度を、私は組織コンサルタントという立場で、数多く見てきました。 今回は、「人事評価制度の作り方」をテーマに、人事評価構築時の落とし穴、評価制度の作り方のポイントについて解説していきます。 評価制度構築を社長に検討させるきっかけとなる社員の声「私の給料はどうやったら上がるのでしょうか?あれだけ頑張った

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          【読書ノート】『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。~心理学的決定論~ (光文社新書)』

          歴史の流れを考える上で面白い箇所があり、書き留めておきます。 集団を統治するため、人は、宗教、度量衡、言語、貨幣、と様々なものを作ってきました。 その中で上記にある 「人類の集団規模が、宗教でまとめられるサイズを大きく超えてしまったのではないか?」 という問いは、非常に興味深い内容でした。 今、私たちの世界は、サイバー空間での結びつきや、非中央集権的な仮想通貨が生まれ、AIの同時通訳によって言語の垣根が低くなり、集団の規模がより拡大するツールが揃いつつあります。 国民

          【読書ノート】『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。~心理学的決定論~ (光文社新書)』

          「COTEN RADIO」の好きなコメントから考える。②武則天編

          COTEN RADIOが面白くて、COTEN CREWにも参加させて貰っています。 いろいろ学びが多いのだけれど、好きなコメントを取り上げながら、感じていることを書き留めていきたいと思います。 この会話の流れを聞いて、2つの言葉を思い出しました。 最近読んだ本だと、楠木先生の『絶対悲観主義』が少しズレるかもしれないけれど、軽いタッチで、自分から見て同じような内容のことを書かれている。 結局、未来は、自分の思い通りにはならないし、コントロールできない。 どうせ上手くいか

          「COTEN RADIO」の好きなコメントから考える。②武則天編

          部下育成に関する5つの基本

          部下の育成は、多くの上司が抱える課題です。 「部下がなかなか育たない」 「何度も同じ間違いをする部下がいる」 「うちの部下は自分の頭で考えようとしない指示待ち人間だ。」 このような悩みを抱える上司の方、多いのではないでしょうか。 今回は、業種業態問わず使える部下を育成するにあたっての5つの基本的な考え方について、部下をお持ちの上司の方に向けてお伝え致します。 上司と部下の間での信頼関係の醸成(誰もが守れる約束の設定と順守)みなさんは部下のことを信頼していますか。 そもそも部

          部下育成に関する5つの基本

          後継者が取り組むこと

          会社を永く継続するためには、経営のバトンを渡していくことが必要です。 特に昨今、高齢となった社長が次の社長(後継者)にバトンを渡す機会が増えてきています。 今回記事では、後継者が会社経営を先代から引き継ぐ際、後継者が取り組むべきことは何か、組織運営の観点から見ていきます。 後継者がやりがちなこと後継者が先代から会社経営を引き継ぐ場合、先代=会長、後継者=社長、となり、先代が会社に残るケースが多いのではないでしょうか。 また、引き継いだ会社には、先代とともに会社を支えてきた

          若い世代とかつての価値観

          「最近の若者には、何か指摘するとパワハラだと言われかねない」 「厳しく指摘すると直ぐに辞めてしまう」 「会社の行事や飲み会にも参加せず、指導の仕方が分からない」 このように、若い世代の社員との接し方にお困りの経営者の方、多いのではないでしょうか。 今回は「若い世代とかつての価値観」というテーマで、組織運営について考えてみたいと思います。 かつての価値観の喪失について私は以前、東北地方に住んでいました。 私がかつて住んでいた東北地方、福島県には「日新館」という会津藩の藩校

          若い世代とかつての価値観

          店舗ビジネスのポイント

          世の中には様々なビジネスがありますが、私たちが普段よく目にするビジネスとして店舗ビジネスがあります。飲食店、理美容室、小売店、等々、店舗を構えてお客様にご来店頂き、商品やサービスを購入頂くビジネスです。 今回は、この店舗ビジネスのポイントについて見ていきます。 店舗ビジネスの特徴普段、街中を歩いていると、店舗の開店、閉店をよく目にします。 店舗ビジネスの代表格、飲食店で見れば、このような数字があります。 店舗ビジネスは、商圏の環境変化、競合他社の多さ、時代の変化(ネットに

          入社してはいけない会社の選び方

          「どんな会社を選べばいいのだろう?」 就職を考えている卒業予定の学生、転職希望の会社員の方で、会社選びに悩まれる方は多いです。 今回は、組織コンサルタントの立場で、 「どんな会社を選べばいいか?」 ではなく、 「どんな会社を選んではいけないか」 の観点で「入社してはいけない会社」の特徴について、お伝えします。 会社の歯車になりなさい大学生の時に受講した経営学の講義で、全講義の最後、担当教授は、こんなことをおっしゃってました。 「君たちは将来、会社で働くことになると思う。そ

          入社してはいけない会社の選び方

          【読書ノート】『自分の小さな「箱」から脱出する方法』

          本は読者に知識を提供しますが、本から得た知識が読者の経験と重なった時、読者は本から新たな気づきを得ることができます。 今回、紹介する本は『自分の小さな「箱」から脱出する方法』です。この本を読んで社長が気づきを得られるよう、記事にまとめました。ぜひ本と合わせてご一読ください。 本の紹介と内容今回おすすめする本は『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(大和書房、アービンジャー・インスティチュート:著、金森重樹:監修/冨永星/訳)です。 この本では「箱」という暗喩を使って、人が

          【読書ノート】『自分の小さな「箱」から脱出する方法』

          伸びる会社の共通点

          私はこれまで、銀行の法人融資担当、その後、財務コンサルタント、現在の組織コンサルタントとして、20年以上、多くの中堅中小企業を見てきました。その中で、「伸びる会社の共通点」を「ビジネスモデル」「社長」「組織」という3つの観点からまとめてみました。 今回の「伸びる」というのは「事業規模拡大」を想定しています。 「事業規模拡大」のみが、企業の向かうべき先ではないですが、事業規模を拡大することで、自社サービスが多くの人に受け入れられる状況を作りたいと考える経営者の方に読んでいただ

          「COTEN RADIO」の好きなコメントから考える。①第一次世界大戦編

          COTEN RADIOが面白くて、既に6周くらい繰り返し聞き、COTEN CREWにも参加させて貰っています。 いろいろ学びが多いのだけれど、好きなコメントを取り上げながら、感じていることを書き留めていきたいと思います。 COTEN RADIOを聞いている中で、世界の潮流というものが、人知を超えて存在しているという感想を持つようになりました。 浅はかな知識でざっくりと書き連ねていくと 人類が誕生し、食料を求めて小さな集団が世界に散らばっていく 農耕・牧畜が始まり、集団

          「COTEN RADIO」の好きなコメントから考える。①第一次世界大戦編

          【読書ノート】「アイデアのつくり方」

          これまで読んだ本の中から、お薦め本の紹介を書いていこうと思います。 1冊目は「アイデアのつくり方」ジェームス・W・ヤング著です。 本の概要内容はシンプルで、非常に薄い本です。 この本を薦める理由アイデアのつくり方について、分かりやすくまとめられています。 また、情報を集め、様々な角度からこれを結び付けていくという心の習性は練磨することが可能であるという考えは、年齢を重ねていく上で、とても励みになる考え方です。 また、凡人であったとしても、問いを立てて、情報を集め、組

          【読書ノート】「アイデアのつくり方」

          【読書ノート】どんな物語がお望みかな?-社会構成主義入門

          組織構造と対話は、組織を運営する上で、相互補完的なものだと最近考えるようになりました。 役割や責任、権限といった組織構造の無い中で対話を行うと組織が目的に向かって進むことが出来なくなりますし、対話がない中で、組織構造に固執すると、組織が環境の変化に対応できなくなり、組織存続が難しくなると考えるからです。 そもそも「対話」とは何か? それを考えるにあたって「現実はいつも対話から生まれる」を読んでみました。今回は、この本に関する備忘録を残していきます。 どんな物語がお望みかな

          【読書ノート】どんな物語がお望みかな?-社会構成主義入門