見出し画像

#3 仙台市天文台 ベガ号 in 海岸公園

お出かけTSC、第3弾は、2022年12月23日(金)に仙台市若林区にある海岸公園冒険広場で行われた、ベガ号観望会です!

この記事では、ベガ号観望会の魅力から海岸公園冒険広場へのアクセス方法まで、詳しくお伝えしていきます。最後までお読みいただければ嬉しいです!

0.「ベガ号」とは?

ベガ号 ロゴ

ベガ号とは、仙台市天文台が所有する、望遠鏡が取り付けられた移動式天文台です。

仙台市天文台では、毎年ベガ号で仙台各地に出向き、一般向けの天体観望会を実施しています!また、条件を満たせば、一般の方もベガ号の出動を要請することが可能です。

ベガ号は今から約30年前の平成5年から運用され、仙台市民から長く愛されてきました。

高さ3.8m、幅2.5m、長さ8.1m、総重量約8tのベガ号は、背中に大きなドームを積んでいます。このドームから、大きな望遠鏡が顔を出し、星空を自由に散歩していきます。

ペーパークラフトしたベガ号

仙台市天文台ではベガ号のペーパークラフトを配布しています!すぐに作れてとってもかわいいので、ぜひ!

1.いざ、海岸公園冒険広場へ!!


仙台駅から海岸公園冒険広場へ

2022年12月23日、海岸公園冒険広場でベガ号が出現する情報をつかんだ、TSCお出かけ部隊。

今回は、お出かけ部隊のうち2人が海岸公園冒険広場に出向き、レポートすることになりました!

19時から観望会が開始される観望会に向け、17時30分に仙台駅へ。17時50分のバスに乗れば、海岸公園に近いバス停、井土浜に着けます。

バスを待つこと20分、6番乗り場に中野行のバスが到着し乗り込むことに。バスに揺られること26分、井土浜バス停に到着しました。

バスを降りると想像を絶する寒さが・・・!思えば今は12月の終わりごろでした・・・。手袋がないと手の感覚がなくなってしまうような寒さを耐えながら、海岸公園まで歩いて向かうことに・・・。

さらに、海沿いの道は歩道が少なく、道選びに悪戦苦闘することに。暗く寒い中、何とか2人で励ましあい、16分間歩いた先にやっと公園が見えてきました!

やっとの思いで到着するとすでにベガ号の姿が!凍えるような寒さの中、本当にご苦労様ですと言いたくなりました。

寒いときはココアが沁みる・・・

その後、自動販売機のココアを飲んで何とか回復。

管理棟

公園には、管理棟があり、中で暖を取ることもできました。寒さにやられた体を回復させながら、観望会が始まる19時まで待つことになりました。

2. ついに開演!ベガ号と行く夜空の旅

ついに、開演の時間がやってきました!

公園には地元のお子さんや保護者の方が集まっており、待ってましたと言わんばかりにベガ号の周りに集まってきました!(子供たちは寒さに強い・・・!)

今回は、ベガ号で感じた魅力を4つ紹介していきます!!

魅力① -歴戦感じる車両-

ベガ号の背中

仙台市天文台さんは、移動天文車『ベガ号』が仙台市の様々な場所へ出張観望会を行っており、2022年最終回がこの日でした!

観望会では、ベガ号の搭載された望遠鏡で、様々な天体を解説を受けながら眺めることができます。

ベガ号の正面

荷台には何やらドームのようなものが・・・。実はこのドームの中に、大型の望遠鏡が搭載されているのです!!参加者の方はこの荷台に乗り込み、当日見える星々を観望します。

この素晴らしい車両であるベガ号は、なんと30年ほど稼働しているとか、長い間仙台の方々を魅了し続けているのですね・・・!

魅力② -年齢によらずに楽しめる解説-

観望を楽しむ参加者の方々

当日はご家族といらっしゃる方が多かったのですが、年齢問わず多くの方が楽しめているように見受けられました!

小学生や中学生の参加者の方は、普段覗くことのない、大きな望遠鏡を目の前にし、「まだまだ見たい!」と大変楽しんでいました!望遠鏡って無性に憧れを抱かせる魔力を持っていますよね・・・!

小学生からTSCメンバーのような大学生、そして保護者の方々まで楽しめるイベントですが、その裏には、とても分かりやすい解説があります!

ベガ号内の望遠鏡

当日は、木星プレアデス星団オリオン大星雲など、主要な天体を観測しましたが、その天体に関する豆知識が織り交ぜられた解説が最高でした!!

魅力③ -家の近くで星が楽しみ尽くせる!-

ベガ号最大の魅力はやはり仙台で星が見られるということでしょう!

光害マップ(Light pollution map)を見てみると、仙台では 肉眼での星空観望は厳しいかもしれないですね、、、。

日本全体の光害マップ
仙台の光害マップ

一方で、人が描く星空へのあこがれは尽きない・・・!どんな人でもゆっくり星を眺めてみたいものです。

そんな時にこのベガ号があれば、光がきらめく街中でも瞬く星に気づくことができるのです!これほど素晴らしい環境がほかにあるでしょうか!!

実は、今回の会場である海岸公園の他にも、西公園榴岡公園など、街中にも登場します!あなたの家の近くにベガ号が出現したとき、きっと一日の終わりが少しだけ楽しくなることでしょう。

魅力④ -震災を学び、星に祈る-

今回の会場は、海岸公園冒険広場(仙台市若林区)という、とても海に近い場所でした。

この地域は、震災による被害が大きかった地域。公園の管理等では震災の記録を見ることができました。

震災の記録1
震災の記録2

衝撃的だったのは、当時の時計。浸水の跡が見え、時計の針は止まったまま。

震災により止まったままの時計

東北には、まだまだきっとたくさん、針の止まったままの時計が残されているのだと実感しました。震災から10年以上たった今、町の方々が同じ空を楽しんでいることに感動するとともに、震災を受けた街としての未来を考えさせられるきっかけになりました。

3. ベガ号観望会に参加した感想

移動を含めるとなかなか大変な旅でしたが、観望会が始まってからは楽しいことばかりで本当に来てよかったなと実感しました!

ベガ号の歴史や星についてたくさん学ぶことができ、TSCとしても何かできることがないかと考えるきっかけになりました!また開催されることがあればぜひ参加したいと思います!!

ベガ号は2023年3月21日に榴ヶ岡市民センターで開催しましたTSC主催のイベント"杜の都 宇宙塾"でも出動していただき、多くの参加者の方に観望会を楽しんでもらえました!またご縁があれば、協力して何かできないかなと思っています!

仙台市天文台の皆様本当にありがとうございました!

4. 最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!今回の記事を読み、少しでも行ってみたいなと思っていただけたら嬉しいです!

私たちTohoku Space Communityでは、「東北を宇宙でワクワクさせる」というミッションを果たすため、様々なことに挑戦しています!

Twitterを通じて活動の様子や情報発信をしていますので、良ければぜひフォローお願いします!!

【Twitterアカウント】
Tohoku Space Community (@tsctohoku) / Twitter
【ホームページ】
Tohoku Space Community - 東北を宇宙でワクワクさせる (tsctohoku.editorx.io)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?