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【福島の掘り起こし】だるまランド・だるまに新たな魅力・もっと身近に

だるまをもっと身近な存在にしたい―。その思いが詰まった観光施設が福島県白河市にある「だるまランド」だ。「見て、学んで、楽しんで」をテーマとした施設で、幅広い年代の人たちが県内外から訪れている。施設内には高さ約2㍍の「巨大だるまガチャ」や、色とりどりのデザインだるまなど伝統工芸品の枠を超えた展示物が並ぶ。
 施設を運営するのは、約300年の歴史を持つ白河だるまを作る「白河だるま総本舗」の14代目渡辺高章さん(31)。渡辺さんは「だるまは可能性を秘めている。驚きを提供できる場所にしたい」と話す。伝統工芸品としての魅力以外に、若い人たちがだるまを手に取りたくなるような、新たな価値を見いだそうとしている。
 だるまを制作する作業場だった建物を改修し、「七転び八起き」の語呂に合わせて、2021年7月8日にオープンした。それから2年が過ぎ、新たな観光名所として定着してきた。
 作業見学や絵付け体験もできる施設には、観光客はもちろん、地元の人たちが何度も足を運ぶ場所になってきたという。渡辺さんは「伝統工芸品のだるまをもっと好きになってもらいたい」と願いを込める。(福島民友新聞社)

 【編注】わたなべ・たかあき、男性、生年月日1992年7月14日

巨大だるまガチャの前で「だるまをもっと好きになってもらいたい」と話す渡辺さん=2023年9月、白河市

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