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観劇『next to normal』Aチーム/Nチーム 感想


4/13ソワレAチーム
4/14ソワレNチーム
と2日連続で観てきました
完全に初見!ありがたいことにネタバレを踏まずに内容も知らないまま行きました!
本来はAチームをもう少し早く観るはずが予定が入ってしまい交換していただいた結果なんですけど
これはこれで良かったなと思います😌
この演目はチーム制なのでこれ以上の組み合わせはないわけですし、どっぷり浸った2日間ということで......まだ浸かってる........

勿論キャストによって感じ取る印象は違うのだけどこの作品が持つ重みと歪みが深すぎるくらい突き刺さって簡単には抜けそうにないのですが
なんとか言語化することで気持ちを楽にしたいな〜くらいの感覚で自分用のメモとして書き始めていますので、読んでくださる方がいても細かいところはご了承ください

受け取ってしまった重すぎるものを自分の中に取り込むまでの時間が長い演目だなって思っているので、また再演したら是非観に行きたいというのが今の心境

(※ここから先は完全にネタバレです!)
(※メモで書いてるんですけどnoteにコピペしたら9000字弱ありましたので読み返してません!!!)

1.備忘録

Aチームの衝撃から一夜明け少しは落ち着いて観劇できたということもあり記憶的にも新しいですしほぼほぼNチームメインな感想になっていると思います
感想というか考察に近いものもあるかもしれない
(この後で個別感想は書きたい)

⚫︎タイトル『next  to normal』

ほとんど知識を入れず観たのでタイトルについても考えていなくて、2幕ナタリーの言葉で腑に落ちたようで最初はちょっと受け入れられなかった
思い返してみると「パーフェクト」や「ノーマル」が良く出てくる舞台だったし、ノーマルの隣という表現は一見この話のオチとして良い気もする
それでも人生は続いていくのだからちゃんちゃんなら
でもなんだろう凄く引っかかってて
Nチームを観た時に
これって普通の隣にはこういう家族があるってことなのかもしれないと思った
そもそも“普通とは何か”になってくるけど
勝手に世間が作った当たり前から外れた人たち、でもそれって本当に遠いようで近くて
違うようで同じなんだよなって思うと
どの家族にも隣になる可能性はあるし
自分の家族が普通だと思っていても隣の人にとってはnext to normalなのかもしれない
上手くまとまらないけど
意味合いが一つではないことを感じてなんてすごいタイトルなんだ...と震えた

⚫︎色

現在絶賛カラーバス効果で紫のものが目に入るようになってしまっているのですが(世の中以外と紫......)
Aチームの時は放心状態でよく理解出来てなかった色の意味がNチームで自分の中の解釈が見つかった
紫がテーマカラーにはなっているけど作品には赤や青も効果的に使われていて
赤は傷や問題
青はそれらが解決される状況や普通のこと
と考えると
最終着地点を見ると紫=next to normal
なんだろうなって
ラストシーンだけを見ても

・家族やヘンリーと向き合って問題を抱えながらも落とし所を見つけて前を向いているナタリーの紫
・Perfect For Youであるためにインナーに紫を着ているヘンリー
・(望海さんの印象)1人家を出て自分自身と向き合おうとしているダイアナの紫

Dr.マッデンが赤っぽく見えたけど紫で
彼は患者さんと常に向き合っている状態なんだよなって思わされる

この人たちはそれぞれにどうにかnext to normalを生きようとしている
反対に

・ダイアナが出ていきようやく自らの傷と向き合うダンの赤
・ダイアナから離れパパと向き合うゲイブの赤

は問題を抱えている状態だなと思った

それを踏まえると登場シーンのダイアナの真っ赤な衣装やナタリーがずっと抱えてきた赤いリュックは問題や傷のようだし
ダンスで青いドレスを着るナタリーとヘンリーは普通を楽しんでいるようにも思える

⚫︎ナタリーとヤングケアラー

2月に観た舞台以降この問題についてよく考えることがあって、実際にようやく日本でも考えられ始めているし、そういう題材が増えてもいる
ただこの話はもっと昔に書かれていて
前に見た人はナタリーをヤングケアラーという言葉で表せたのだろうか

これはダンの違いからくるものだけど
昆ナタリーは既にヤングケアラーとしてどこにも逃げ場も居場所もないギリギリのところにいる感じで、子どもであることを諦めていたように見え
屋比久ナタリーは少し父親に甘えることの出来る子どもの立場にいた気がした

ただどちらもラストはヤングケアラーとして生きていく未来が見えて救いなのか落とし所なのかが私には分からない
あくまであの枠に囚われて家の中
折り合いをつけて逃げ出せないことこそヤングケアラーだよなと思ってしまう

⚫︎道具の使い方が好きすぎた


【青いオルゴール】
記憶が曖昧なのだけど
〈1幕〉ではゲイブの使ってたものが出てきた時箱の中には青い(に見える?)タオルと青い車のおもちゃと青いオルゴールが見えて
〈2幕〉では同じ箱だけど白いタオルに見えたんですけど照明の問題ですかね
青いオルゴールの音があまりにも儚くてこの音に合わせてあやしながら寝かしつけていたんだな、赤ちゃんは泣くものだって信じてずっと踊り続けていたんだなって思うと凄く辛くなってきた

【血を拭く布巾】
結構ドキッとしちゃった部分で
自傷行為を行ったあとダンが床や椅子を拭いているシーン
なんとなく血を拭き取っているのだろうなと思っていたら客席に向いたタオルの中央が赤黒く染まってて、しかもバケツの中に入れてまた出した色はピンクぽく染まってて.......
本当にそこにはダイアナの血がついててダンは拭き取ってるんだってのがリアルに伝わってきて怖かった

【椅子の数】
〈1幕〉では4つ用意されている椅子
ヘンリーが初めて部屋に招かれた時椅子が足りないはずなのに皆んな平気そうな顔をしていて、あ.....そうじゃんゲイブは見えていないんだもん3人家族+ヘンリーでちょうどじゃんってなるのに
ダイアナにはゲイブが見えているのが怖かった
〈2幕〉では3つに減らされているのを見て、ダンが取りたい行動がその時点で読めてしまってしんどかった
その行動をしてしまう理由が分からなくもなかったから
治療によって記憶を失ったダイアナに対して新しい記憶を植え付ける行為として抜かりないなというか会話の中ではアルバムの話とか家のことがメインだけど
2幕になった瞬間からあの椅子の数からダンの行動が読めるの苦しい

【家の枠】
Aチームの時は見上げる形でそんなに気にしていなかったのだけどNチームの時に引きで観ると3つの枠、それも繋がっているわけではなくてセンターから見ると家のようでもサイドから見ると離れているのが分かるのどういう意味かなって考えていて
最後に1つになったことから
同じ家の中でも“分断”された家族であることを意味していたのかな
ダイアナとダンとナタリー
ただこの1つの枠の下ナタリーの誕生日を祝うのが完全な希望にはどうしても見えない
それはあくまで枠の中
家って存在からは出られていないからなんだと思う

2.Aチーム


⚫︎キャスト


【ダイアナ:安蘭けい】
どの演技も好きだったし魅力たっぷりだったけど、目が凄く好きだった瞳で演技する人大好き.......ただそこが凄く怖いところでもあって
このダイアナは心が一気に壊れたんじゃないかなって思わされる
若くして妊娠したことで沢山のことを諦めて、その中で生まれた息子を8ヶ月で亡くした
ダンが言っている通り“聡明で大胆”なところはそのままに壊れてしまっているのが伝わってきた

【ゲイブ:海宝直人】
歌上手い
(以上)
って言いたいくらい歌が上手い
クリエを本気で心配する
そして身体つきがクリス仕様なのかムキっとしてて一層クリスが楽しみになった
なんだかんだ四季の海宝さん運があったり他でも観ていたりと地味に色んな役を観てきたつもりだったけどやっぱり歌上手すぎて意味がわからなくなる
ついに聴けたよって感覚
推しとの共演が「愛いやつ」止まりなので早くアナスタシア再演してもらっていいですか?塗り替えてください!!!!
(ゲイブについては長いからあとでまとめたい)

【ダン:岡田浩暉】
もうなんか途中はイライラしちゃっていたんだけど(役的に)パンフ読んで納得
あえて同情させない演技をされていたんですね、まんまとその演技に唸らされてましたよ!!
こんなにエゴをビシバシ伝えてくる演技だったからこそ、赤いシャツ着て椅子に座ってる姿というか座り方見ていると喪失感が凄くて
1番問題があって病んでいたのは彼だったんだろうなと思わされた
このダンだからこそ反動で怪物みたいなゲイブが生まれてしまうと考えると親子だって思うし
最後にゲイブと向き合うところでようやく親子感を感じた


【ナタリー:昆 夏美】
昆さんそんなボロボロにならなくても......って思ってしまうくらい迫力があって壊れる音が聞こえてくるようだった
既に崩壊している家に居場所はなくて誰にも頼れないし天才が故に学校でも浮いているのだろうなって思うと縋る場所のない感じが痛々しい(ヘンリーもやっぱりどうしても希望には思えない)
お団子ヘアで笑顔の時は本当に年齢が分からなくなる高校生だよ
それにしても歌の発光力が凄まじい
真っ直ぐ届く声を聞いていると感情全部持っていかれそうになる
好きだなこの歌声が、好きだなこの演技がって思いながらも辛くて感情がぐちゃぐちゃになってしまった

【ヘンリー:橋本良亮】
初めて拝見したのですが、この化け物みたいな人たちの中で立っているだけで凄いな
たしかに歌の調和という面ではNチームを後で見てしまったことで少し物足りなさを感じたけど
だからこそ別チームで観る面白さがあると思わされた
今までモテてきただろうけどナタリーが好きになったロミオっぽい役作りに感じられて違いが色濃く出てるの良かった

【Dr.マッデン:新納慎也】
白衣×声いい=無理〜
なんでラカージュいないの😭ってなっていたけどこれ観て納得した(でも次回は出てほしい)
あんだけロックスターやっておいて「なんですか?」みたいなとぼけ方が新納さんすぎて重い作品に緩急付けててありがたい
美しさも完璧さも兼ね備えているしこのロックスターのところも流れるように自然で
ダイアナの幻覚なんだろうな〜と思わされるのに、後半は凄く人間味が出ていてそこがいい
医師として凄そうだけど完璧主義なんかな?ってところが舌打ちの辺りからも伝わってきた

⚫︎感想


【狂気×凶器】
こういう演技が好きなんだーーてんこ盛り最高!!!って気持ちをぶった斬るくらい恐ろしい全方位からグッサグッサ刺されて血なんか残ってないよ?
そもそも皆さんそれぞれの刃持ちながら演技されているので共演者さんたちをやってしまわないかヒヤヒヤするくらいそれは鋭いのに絶対やられねぇ!ってくらい全員上手いからただただ観客が刺されて終わる
私の場合は休憩時間もずっと席にいて主演後もなんだかよく分からないまま電車乗っていた(でも乗り過ごしてはいない!)
ただなんというか作品を観たというより浴びに行った感じになって全体的な枠を捉えることが難しくって個々の上手さにただただ唸ってる感じになっちゃった

【家族】
そんなに感情的にならなくても......って母にも娘にも思うからここは親子し
あまり似ていないように見えて2幕ラストの感じとかそっくりすぎるから父と息子も親子だなって思える
Dr.マッデンやヘンリーが家族の中には入ってきていないように見えるところとか
ダイアナが出ていくのはダンのためのようにも思えるけど家族崩壊の音に聴こえてしまって辛い

声質が異なる人たちって感じでぶつかり合いの家族すれ違いの家族ってのが凄く感じられたし
不安の中に送り出してくれてありがとうね☺️☺️☺️

3.Nチーム


⚫︎キャスト


【ダイアナ:望海風斗】
うわ.....もうなんかうますぎないか?
ダイアナの違いが本当にどちらも良いんだけど望海さんの望まない妊娠であっても良い母であろうと必死だった過去が垣間見えるのがたまらなく辛くて
元々繊細で不安定だったものが息子の死によって完璧に傾いたようにも見えるから、よりゲイブを必要としている感じがしてゲイブが支えになっているように見えるし、そのせいで翻弄されていて浮いているような甲斐ゲイブとの相性完璧すぎた
初めて拝見するのですが、G &Dでも観れると思うと最高すぎる楽しみが更に増えました!!
カテコだけでも飾らないのにキラキラしててチャーミングかつロマンチックでとても素敵な方だって伝わってきて苦しい.......(心臓)

【ゲイブ:甲斐翔真】
甲斐くんめっちゃ良くないか!?!?
いや、なんか聞いていた以上というか想像以上というか.......若さはもちろんあるけどそこだけじゃない確かな実力を見せつけられてこれは今後が楽しみとかそういう次元じゃないな
お顔もスタイルも総じてハンサムで存在が目立つはずなのに、そのキラキラ感をしっかり儚さに繋げて活かしたり、身体の大きさも上手く使っているし、母性本能くすぐるタイプの色気出してきてるし年上女性との相性完璧.........しかも相手の鏡になれる演技(相手によって変えられるし柔軟さ)だし歌も僕を見て!な感じも良ければ人の波長にも合わせてる......
今後もありがたく観させていただきたいです!はい!クラウディア行こうかな
そしてルドルフですよね
年齢的には順当だし、この上手さで闇広げてくれるのかと思うと最高すぎる..........絶対観たい............観る............何よりルドルフって鏡俳優にピッタリなんだよな😢
(これもゲイブ長いからあとで書く)

【ダン:渡辺大輔】
声めっちゃいい
声めっちゃいい
(大事なことなので2回)
優しさも愛情も感じるしそれでいて弱さを感じる
凄くエゴな父親を先に見ていたから、これが同情される方の父親か....とも思ったし、それでもやっぱり父親には同情できないかもしれないとも思った
夫でありちゃんと父親である感じが演技として出ていて、だからこそナタリーとの関係性とか最後のゲイブに向き合う感じとか全く違う解釈が出来るの良かった
そして声めっちゃいい

【ナタリー:屋比久知奈】
自分でもよく分からないのだけどピアノ弾きながら歌ってるナタリー観ただけで泣いてしまった
昨日は一切泣かなかったのになんでだろう?が止まらなくて困惑
話を知っていたからかなとも思ったけど屋比久さんの声に乗せられた感情がダイレクトに伝わってきたんだと思う
それと同時にこれとは全く別の状況だけど自分に重なってしまうものを感じて泣いたんだなって今のところは思っている
本当に歌が沁みてくるし語るように小さい声からいきなりスコーーーンって当ててくるし最強だった
頭が良くてちょっと変わってる感じが凄く伝わってくる演技だったし、これはダンの演技によるものだけど少し子どもな感じが残ってるのが高校生らしかった

【ヘンリー:大久保祥太郎】
は〜〜〜めっちゃいい〜〜〜
何このヘンリー聞いてないよ!
あの空間だけ別次元なんかな?少し空気読めない感じのホワホワさが希望につながってるよ
一緒に狂ってくれるってよりちゃんと受け止めて抱きしめて出来るだけノーマルな道を歩んでくれそう
何よりオフマイクの「じゃあ」って下の方で手を挙げてお別れするの可愛すぎんか?デュエットも上手すぎるし
ヘィ!のレパートリーが全て違うように聞こえてすごい.....こんなにヘンリーって物語を進めていく役割だったんだ!ってなった
あまりにもイメージされるヘンリーすぎて今ヘンリーにしか見えないから他の舞台でも観てみたい

【Dr.マッデン:藤田玲】
前日新納さんの印象が強すぎてどんな感じなんだろうか......と思っていたけどめっちゃ良かった
1幕から割と人間味は感じられるのだけど、そこが望海ダイアナと相まってあの診察場面を作っていたしチームとしてのバランスめちゃくちゃ良かった!!
それにしてもお声が良い〜😭
舌打ちするところも治療に対してかな?と思えるあたりが違った印象を受けるし一貫して人間らしい

⚫︎感想


【調和とバランス】
なんてクリアなんだ!
ってのが率直な感想!
その分物語を観た感じは強くあったかもしれないけど芝居を観たな楽しかった
私自身の好みとして全体のバランスが取れていると物語に集中できてキャストのことをキャラクターとして観られるのがありがたい
全体的にまとまりがあるしカテコでの仲の良さ見せつけられてニコニコしちゃった
蝋燭消す練習している屋比久さんも可愛いし消せなくてもヘンリーやダンが消してあげるところがまた良いみたいな話をしていて
なんて希望よりな家族なんだ......ホームドラマだった

【家族】
Aチームと比較すると凄く静寂の中の騒音なんだけどここも母と娘が似ているから血は争えない遺伝....ってなる
ゲイブも若い頃のダンを投影したのかな?って思えるような感じがするから最後に同じ色を着て向き合う時に親子を感じる

Dr.マッデンを通じてゲイブと向き合うことにするダンとかヘンリーをお気に入りの問題だと言っているナタリーを見ているとチーム全体が家族に思えるのも大きく違ったな

声質が全体的に似ている感じがするから調和とバランスが良いのもその理由かも
ダイアナが出ていくのも自分自身に向き合うためって感じでほのかな希望が残る感じ

4.チーム制で観たことによって


⚫︎ゲイブの違い

勿論チームによって全体的に違ってはいたのだけどゲイブの違いが凄く印象的で残しておきたい(1番違って見えたのはダンだけど)

全体的な印象としては
海宝さんは怒り×悲しみからくる僕はここにいる!って感じで消せない不幸
甲斐さんは寂しさ×哀しみからくる僕を忘れないで....って感じで消えない不幸
海宝さんは傷や不幸の象徴であり甲斐さんは本当に鏡で影の恐怖

家族との関係性で見ても海宝さんは不幸の始まりとして中心にいる印象だけど甲斐さんは全員の影であり鏡みたいな感覚があった

【ダイアナとゲイブ】
海宝さん
→ダンのせいで生み出された悪魔でありダイアナにとって天使でもある
そのアンバランスさがより狂わせていく感じがするし終始息子である
特にダイアナにとっては本当にいるし誰かを投影したものではなく息子が18歳になっているから、ゲイブ自体が幻想ではなく現実に近づいている感じがする
持っていないはずの肉体が見えるというかグットマン家に与える影響力も大きい感じ

甲斐さん
→ダンの若い頃を重ねているように見えるしまるで恋人
ダンスをしている時もこの幻想に酔いしれることで楽になりたいんじゃないかな?と思わされるようなロマンチックな雰囲気
まさにプリンスって感じだった
息子を失った傷や喪失感から生み出された感んじであくまで幻想な印象
特に甲斐ゲイブは浮いているみたいに見えて、それは身のこなしとかもあるだろうけど、心の支えとして

ここまで解釈が違うなら
他のゲイブも観てみたい!

⚫︎ラストの印象

私は年齢的にもナタリーに感情移入しながら観ていると
Aチームを観た時にあまりの絶望感と現実を突きつけられて
この話はそれでも人生は続いていくっていうことなのか?って思うしかなかった

Nチームでは、ほのかに希望が見えていたし
カテコでプラみちゃんの話になって、望海さんの2回目は親族って流れから「ゲイブ・ナタリー・プラみ」って言ってた時に
渡辺さんかな?が「(プラみちゃんは)ヘンリーみたいな希望の光」って言ったように聞こえて
Nにとっては、やっぱりヘンリーは希望だよなって

ナタリーを通してこの話を観るとどうしてもヘンリーの存在が大切で
Aからは希望が感じ取れずただただ不安
Nからは不安もあるけど希望の光が見えてる
そう思った

5.最後に


総じてキャスティングが最高だったな
チーム制であることのバランスや意味が感じられて改めてWキャストで観る舞台の面白さを知った
それぞれの解釈で観る舞台は理解が深まると同時に新鮮で発見

キャストさんの感想noteにちゃんとまとめると観劇ブログぽくていいな〜!久し振りに複数キャストで観たのでまとめてみたくなったのだけど、今度からはちゃんと書きたい
(いつも考えていないというよりシングルだとキャラクター名で記憶してもうそのまま受け取っているから個別に書く必要もなかったというのもある)

4月の時点でまだミュージカルは3本なのでめちゃくちゃ歌を浴びた感覚
クリエだからこそ満たされた狂気と脆さに包まれてやられまくった時間

幸せでした

ただその一方で、
私がこの作品を客観的に観られる理由と少し思い出してしまうこともあって
受け取り方も大きく異なる作品なのではないかなって思った

これから他の方の感想もガッツリ読んでさらに浸っていきたいです


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