見出し画像

私はピエロ

もうすぐバレンタインですね。

近頃では男性に贈るより、自分に高級チョコを購入して

自分で愉しむようになってきたようですね。

うん、そういやいつからか、自分もそうだ!


いつも思い出すのは、高校時代に好きだった男の子。

その男の子に夢中だった時には気付かなかった男子に、

後から好きな気持が芽生えたけれど、

時すでに遅し。

私にいっつもちょっかいかけてきた男子は、

いつからか、休み時間になると、教室から姿を消していた。

いつからか、彼は別の子が好きになり、

そして付き合うようになったと親友から知らされました。



それは置いておいて、その高校時代最初に好きだった男子のことを、

バレンタインの季節になると思い出すのです。

周りのクラスメイトも、女友達だけでなく、男子からも、

うまくいくって!と応援されていただけに、

その意中の彼に振られた時は、ショックでした。


その彼は、高校1年の時に好きだったのですが、

学校にはチョコレートを持って行ってはいけなかったかどうか

もう○十年前の話なので忘れましたが、

確かお腹が空いたら購買でお菓子とか買って食べていたくらいなので、

ゆるい校則だったと思います。

ただ、どうやって渡したか覚えていないんです。

いつ渡したんだろうか?

実は、一緒に帰ろうと1年生の秋頃に声を掛けたのです。

彼は即、いいよとOKの返事。

毎日一緒に帰っていました。

このまま付き合えるんじゃないかと思うくらい、

彼も私を待っていてくれました。


夏休みには映画だって観に行ったんですよ。

これってデートじゃないですか!


おそらく、その帰宅中に渡したんだと思います。


もう事実婚みたいにこのまま彼氏彼女でいけるんじゃない?と、

クラスメートもひやかしてきたし、

私も、もうここまで来たらいける!と思っていました。


そして、ホワイトデーの日。

なんと彼からお返しが!!

終礼後、うちは放課後に掃除班が残って掃除をするのですが、

机を全部後ろに下げて帰ろうとしたら、

彼は後ろの方の席だったので、前にいる私の肩越しに、

「これ、この間の」

となんともかっこいい渡し方をされて、

その場で見ていたクラスメイトも、

「やるじゃんー!!」

とひやかして、カップル誕生を祝ってくれました。


男子も、もうこれはあいつもお前のこと好きだって!

じゃなきゃ、お返しなんかしないし、

好きじゃない女子にあんなさりげなくしないよ。


もうドキドキで、最高に幸せでした。


ところが、ある日、いつものように一緒に帰っていたのですが、

もうこれはきちんと告白するしかないと思い、

「もしよければ、付き合ってくれませんか?」

と聞きました。



「え゛ッ!!」



普段寡黙な彼。イケメンで硬派な彼。

でも優しい彼。

ところが、私が告白したとたん

もう本心以外のなにものでもない

心の声がその潤んだ唇から吐き出されました。


え??って、ええー???

だめなのー???

と思い、思わず、

「あれ?好きな人がいるの?」

と聞き返すと、

「うん。」

と、またもや美しいお顔が赤らんで

本心だろうな、

嬉しそうに頷くんです。


もうね、ショックでしたよ。

笑うしかなかった。

「え?じゃあ、どうして一緒に帰ってくれたりしたの?」

と聞くと、



「楽しかったから。」



えええええーーーーー?!

楽しかったんだ。


え、じゃあ付き合ってよと思いましたが、

私はあくまでも友達で、

よくしゃべるし、話題豊富だから、

帰り道がただ面白かっただけだったそう。

褒められてるのかけなされているのか、

いずれにしても、彼は楽しかったたしく、

その後はなぜか清々しい笑顔で話していました。

誰か聞いても、言えないよー、と嬉しそうに返され、

なんか、おかんになった気分でした。


その後、なんだかただの友人かよと思い一緒に帰ることもやめました。

が、高校3年までの2年間は、彼から年賀状がきちんと来ました。

年賀状もいっぱいメッセージ添えてくれたり、

丁寧に手描きの絵を描いてあって、

なぜ振られた?私の何がいけなかった?

と自己嫌悪に陥りました。

が、学校で会う彼は、私には笑顔でした。

おとなしい彼の心の扉を開くお手伝いをした

と、自分に言い聞かせるしか、

慰める方法はありませんでした。


失恋の話はクラスメート達にもちろん話しましたが、

みんな、

「なんでー???えー???わからん!!」

と、驚いていました。


ところが、失礼してショックではありましたが、

まだまだ高校生、すぐに吹っ切れました。

それは、先には書いたように、

私にちょっかいをかけてくる男子がいたからです。



子供の幼稚園時代の3年間(卒園後も継続中)、心的外傷だけでなく、家計のために始めたパート代、高校受験でいうと6校分の入学金くらいになる金額を、あるママ友に搾取されました。ママ友、同僚からのいじめ、ねずみ講ビジネス勧誘に悩まされている方のお役に立てられれば幸いです。