膿を出す、産み出す。

21日の蟹座新月へ向けて総決算、一掃デトックスなのかまた父とぶつかり怒鳴り合い泣きじゃくった…寝起きにはヘビーだった。

(蟹座の領域は家族、身内、近しい関係性)

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だけど母も一切打ち明けなかった過去の子育て中の想いを吐露し静かに涙を流していた。

何度も離婚を考え、父に幻滅し絶望し、それでも母の親に止められ、辛いことは全部
言っておいで、と支えられ、子にはわたししか居ないのだ、と腹を括り今までやってきたこと。唯一の支えであったその両親が亡くなった時この先生きていく気力を完全に無くして、数年間毎晩、暗闇に落ちる夢を見続けて毎朝泣いて目覚めていたこと。

隣で聞いていてわたしも泣いた。
よく生きてたね、としか言えなかった。


家族の闇を、膿を、とことん出せと急かされているかのように、突然母が倒れ、機能不全となり、父も巻き込まれざるを得ず、1ヶ月半。もうすぐ2ヶ月になる。

もう父と、家族の闇と向き合い続けて10年以上になるが、諦め無言だった二人の兄と一回り以上離れて生まれてきたわたしにはやはりこの家族の、家系の業ともいえる何かを一掃するための役目としか思えない生い立ちと現状。

外から見れば、ごく平凡な家族だと思う。何を言わずともあうんの呼吸で家のことや家族を支えることができる。察しが"強すぎる"三人の子どもたち。これが一会社ならどれほど素晴らしいか、どれほど優秀か、そう自負するほど。だけど、だからこそ、闇が深いのだ。

夜中に兄が包丁を持ち出し死のうとしたこと、母がそれに対峙したこと、別の兄が幼い頃いじめられていたこと、わたしが鬱病とパニック発作になりながらも仕事を続けていてストレスにより記憶を失い帰宅途中どこに居るかわからなくなって泣いて電話したこと、元夫との諸々。

家族がすべてを把握するなんて無茶だし無理がある。だけど関心を持つことはできるだろう。知ろうとすることはできるだろう。

その渦中に柱である父が居ないこと。
何も知らずに生きていたこと。
それでも日常は回っているしむしろその方がスムーズに流れる。

この切なさ、この異常さが伝わりますかね。この世代にとってはごくありふれた光景なのだろうけれど。そうして一切関わってこなかった、関心を持ってこなかったツケが71になる父に降り注いでいる。

お前何様や、親に向かっていう言葉か等普段よぼよぼの老人から顔を真っ赤にさせてブチ切れられるほどの罵詈雑言を浴びせる中年娘。それほどぶつけても暖簾に腕押しの20年。話し合いにならない。こんなにも伝わらない。この無力感たるや…

歯茎とリンパとこめかみの痛みに疼きながら、女の子dayで鬱々としながら、米を研ぎ、茄子とピーマンとパプリカをを乱切りにし、めかぶと胡瓜の千切りを甘酢で和え、すべてをこなしながら鼻水垂らすほど泣きじゃくり父へ罵詈雑言。ハイスペックすぎて笑える。

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なぜうちはこんななんだろ、普通ってわかんないけど、もっと普通に穏やかな家族として過ごせないものかと10代の頃から思い続けてきている。外から見ればごく"普通"だろうが。

まぁうちの家庭は今世そういう役目じゃないんだろう、と父以外がごく当たり前に口から出てくる変な家族。母としてはまだ諦めていないようで、40代の兄二人もわたしも結婚とはいかなくともパートナーと出逢い、手を取り合い、そこに子どもも生まれたらいいなと思っているみたいだけれど。

本当に父方の家系的に離婚していたり子孫繁栄に縁がないので、そういうものをうちで断ち切りたいという思いがあるようだ。

諦めずに向き合い、膿を出し、何度もそれを繰り返す、そして昇華させていく、出し切るなんてことはないのかもしれないけれどこれを終えないとわたしには結婚も出産も無縁だろうなと最近はつくづく思うのだよね。

自身の結婚や出産によって昇華させていくということもあるのだろうけれど、うちの家系を見ているとなんかそれは、違うみたい。

世の中、そんな複雑なものではないと思うけれど、やはり見えない何かって必ず作用していると思う。ぐるぐると同じところを回っているような感覚、気がついたらそこを抜け出していた感覚、昔からある自身の体調不良や社会への不適合さ、その辺りも含めて全て繋がっているように感じる。

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目を瞑って、向き合う、ぶつかるなんて面倒くさいことをせずにやり過ごしていくことも必要なのだろうし、その方が自分も相手も楽だろうとどれほど思うか…
だけどうちはもうわたしが物心つくまでにそれをやり尽くしたのだろう。

本来であれば年齢的にも父と母でぼけ合いながらもなんとなく日々を過ごしているであろうはずが、中年の子どもが二人も巣立つことなくまだ実家にいる。これもまた何か必要なことなのだろう。わたしがいなければ、こんなややこしいことにならず父も人生のすべてであった会社を引退してからもっと穏やかに暮らしていたかもしれない。

なんで俺を受け容れてくれへんのや、認めてくれへんのや、と本気で切れて訴えてくるもんだから驚く。常に疎外感を感じる家庭。自分に賛同してくれない他者の言葉はすべて"文句" "否定" と捉える父の本音なのだろう。

俺は何のために71まで生きてきたんやろな…そう言いながら天を仰いでいたが、んなこと知るか。あなたが蔑ろにし、避け(逃げ)続けてきた結果が現在(いま)なんだよ。いい加減直視してくれ、とこっちが天を仰いだ。

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