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Osaka Shion Wind Orchestra 第153回定期演奏会

に、珍しく行ってきたのでした。春休みの微妙な頃合い、身体の疲れが比較的マシな時期に、ちょっと文化的生活をしようと思ったのでした。オール宮川彬良プログラム。

アキラさんの明るく親しみやすい側面を3割、大衆演劇のような情念の描写7割といったプログラムで、自然と観客が巻き込まれていったのが印象的でした。劇団ひまわりミュージカルラボラトリーへの拍手はみんなで子どもたちを見守るような印象。
いわば祭のような雰囲気を感じていました。

米良美一さんの低音の声を民謡歌手的に多用することで土俗感を出して鬼気迫る印象が出るというのは想像してなかった音世界でした。マツケンサンバの湿度が高かった。

「Tuttiを演奏する」という感覚がアップデートされたように思ったのは「生業」の冒頭。普段の自分たちの演奏するTuttiが「楽譜上のタイミングに合わせて、みんなとずれないように奏でる」だとしたら、今日聴いたのは「Tuttiを演奏する」だったのでした。Tuttiって「ズレがない」とは全く別側面の演奏効果があるんだなぁ、と思えたのでした。おもろい。

一番印象的だったのは「音楽劇『ハムレット』」。続く「身毒丸」が日本の大衆演劇なら、前者は西洋…と思ってたらものすごく日本の大衆演劇でした。アキラさんもサービス精神旺盛というか、次から次にもてなしを変えてくる。面目躍如。

コロナ以降行ってなかった、久々のプロの音の充実っぷりに満足してきました。ライブラリアンになったますたーも元気そうで良かった。

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