宮野 順子

武庫川女子大学建築学部 准教授。 2013 年, 出産を機に都住創の一住戸をリノベーシ…

宮野 順子

武庫川女子大学建築学部 准教授。 2013 年, 出産を機に都住創の一住戸をリノベーションして居住中。シェアハウスやコーポラティブハウスなどコミュニティのある住まいを研究している。

マガジン

  • 住まいとまちをつむぐ

    三大都市圏を中心に集合住宅の役割は高まり、それらを良好に維持してい くことは社会共通の課題となっています。そこで、建物や設備等の物理的な側面に限らず、コミュニティや生活といった社会的な側面を一体的に考えることが大切です。 本冊子は、「都住創」シリーズをはじめとするコーポラティブ住宅の住まい手や関係者へのインタビューから構成されます。住まい手が主体的に関わることを通じて、利点・欠点を超えた愛着を持てる住まいを実現できることがわかります。 本冊子を通じて、読者の皆さんが住まいと人、居住環境、まち・地域との関係について再考することにつながれば幸いです。

最近の記事

イケフェス 公開ツアーと居住者・関係者限定ツアー、懇親会のご案内

今年も「生きた建築ミュージアムフェスティバル2023」の時期がやってきました。 「生きた建築ミュージアムフェスティバル2023」とは、生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)は、毎年秋の週末に、大阪の魅力ある建築を一斉に無料で公開する日本最大級の建築イベントです。 都住創では、2018年から少しづつ公開建物に参加してきました。 今年度は、旧南区、天王寺区の5つの都住創をめぐる予定です。 今年の目玉は 都住創の原点 始まりの物語★です。 公開ツアーの他

    • 「今後のマンション政策のあり方に関する検討会 とりまとめのWEB説明会」

      令和5年9月29日(金) 国土交通省が実施した 「今後のマンション政策のあり方に関する検討会 とりまとめのWEB説明会」がありました。 私自身は、日本マンション学会向けの説明会で聴講しました。 都住創管理組合の方が興味を持ちそうな部分について、情報共有します。

      • 8月都住創サロンのご報告と生きた建築ミュージアムフェスティバル参加のご案内

        残暑の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 先週金曜日、8月都住創サロンということで、上本町近鉄百貨店 屋上ビアガーデンに行ってきました。

        • 6月都住創サロン

          先日の6月都住創サロンについて、ご報告します。 人数は少なかったのですが、大規模修繕についての有益な情報交換ができました。 施工会社や契約金額など、あくまで都住創の居住者限定で情報共有させていただきます。

        イケフェス 公開ツアーと居住者・関係者限定ツアー、懇親会のご案内

        マガジン

        • 住まいとまちをつむぐ
          6本

        記事

          4月都住創サロン

          4月都住創サロン

          2月都住創サロン

          2月25日(土) 10:00-12:00 @都住創内淡路町(702 荒木宅 ) 参加者 4つの都住創からの参加がありました。 少し遅くなりましたが、ご報告します ■ 大規模修繕で減税に関する記事の紹介

          2月都住創サロン

          +20

          都住創一覧

          都住創一覧

          +19

          都住創サロン 予定

          昨年10月末に、生きた建築ミュージアムフェスティバルにて、都住創ツアーを成功裡に収めることができました。そのなかで、ご参加いただいた都住創の居住者の皆様から、都住創同士の横のつながりを構築していこうというお声をいただきました。 そこで、少しづつでも各都住創の課題を共有しながら、横のつながりを作っていきたいと思っています。

          都住創サロン 予定

          都住創 草創期のこと 

          本日は、中村 清久さん || アトリエ・ホロニカ一級建築士事務所 の事務所にお伺いして、都住創 草創期のことをお伺いしてきました。

          都住創 草創期のこと 

          都住創 横のつながり再構築キックオフミーティング

          都住創同士の横のつながりをもちたい-ということで、小さなミーティングが行われました。

          都住創 横のつながり再構築キックオフミーティング

          マンション管理計画認定制度と第三者管理制度

          2023.1.12 No.1231 日経アーキテクチャ 記事 「特集:建築界の論点2023」p56-57 「論点21 老朽マンションへの処方箋は?」という記事のなかで、2041年(20年後)には、地区40年以上が425万戸になることを述べた上で、22年4月にスタートした「マンション管理計画認定制度」と「第三者管理制度」について解説していました。

          マンション管理計画認定制度と第三者管理制度

          マンション新制度 朝日新聞

          マンション管理の新制度についての記事です。

          マンション新制度 朝日新聞

          都住創内淡路町について

          都住創内淡路町についてのお話しです。

          都住創内淡路町について

          「都住創」ができた、その後。

          「コーポラティブ住宅は最初だけ、その後は普通の集合住宅と同じだよ」と揶揄されているのを聞いたことがあった。けれども、実際に住んでみた都住創はそうではなかった。早速、理事長をさせてもらうと、とても管理に熱心で、個性的な隣人たちと出会うことができた。他の都住創はどうなのか? という疑問をもとに、2017年から都住創についての建物登記簿調査と所有者への46人のインタビュー調査を行ってきた。その調査データをもとに感じたこと、考えたことについて述べたい。 減少する第一世代 複数住戸所

          「都住創」ができた、その後。

          「都住創」とは。

          ここでは、「都住創」の基本情報である建設経緯と目標、 参加者が連携して取り組んだ諸活動について、 共有したいと思います。 「都住創」の建設経緯と目標 「都住創」は、「都市住宅を自分達の手で創る」ことを目的に、1975年に発足した集団です。複数のユーザーが建設組合を結成し、一般にはコーポラティブ方式と呼ばれる方法を通じて、土地購入、設計委託、工事発注から完成後の建物の維持管理に至るすべてを共同して行いました。住まい手となるユーザーと中筋修、安原秀、小島孜を中心とする建築家グ

          「都住創」とは。

          住まい手どうしの顔が見える“集住体”

           新しく出会う人どうしが共に同じ集合住宅に住まうことは、多くの難しさを伴います。中でも区分所有マンションにおいては、その維持管理に際し、共有の財産を守るという点から住まい手が多く困難に直面しています。いわば共同体を守るという社会的かつ高度なコミュニケーションを通じた意思決定・合意が必要となるわけです。  本マガジンが対象とする「都住創」において、建設活動に参加した第一世代は自らの住まいを他人任せにせず守り育て、そして次世代に継承する取組を続けてきたことがわかりました。次世代

          住まい手どうしの顔が見える“集住体”