オススメ本(2020年8月)

よく、終活セミナーで遺言やエンディングノートを作りましょうって聞きますが、「遺族が揉めないために」作りましょうって言う人には気をつけた方が良いですよ。

確かに、これらがあったから相続がスムーズになるケースは多いと思いますが、これらは揉めない為に作るものじゃありません。

遺言があっても、揉めるケースは揉めますし、揉めない為の書き方なんてありませんから。


私達の職業の性質上、エンディングノートがあったら良かったのになと思う案件は多く目にしますから、そう言いたくなる気持ちは分かります。

でも、エンディングノートって、10年くらい前から認知度が上がってきたものなんですよ。

だから、エンディングノートがあったから困ったという、エンディングノートの失敗例や落とし穴って、殆ど蓄積が無いんです。

そういう訳で、遺言は、自分の意思を実現する為に書くもの、エンディングノートは、葬式や遺品整理、各種解約手続き等、遺族の手続きを楽にする為に書くものだと思った方が良いような気がします。


ただ、こう言うと、「自分にとって書く意味が無いじゃん?」と思われてしまって、結局何も行動を起こしてくれないというパターンが容易に想像できます…。

やはり、セミナーをする以上、聞き手に行動に移して貰わなければ失敗だと思うんですよ。

だから、揉めない様に備えましょうとか、遺された人の事務負担を軽くする為に備えましょうとか言うのではなくて、もっと自分ごとに感じてもらえる様に工夫して、行動を起こす動機付けをしなくてはいけないのではないかなと思っています。


そこで、自社主催の終活セミナーでは、ちょっと切り口を変えて、今回オススメする本をお渡ししています。

セミナーの資料って、多分、セミナーが終われば9割方ゴミ箱行きだと思うんですが、気に入って頂けた本は捨てられないという希望を込めて。


前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介する本は、そういう行動を促す為に活用している本です。

これ一冊でリタイアメントプランニングのセミナーが作れてしまうような本で、一般の方にも渡しやすいのが良い点です。

安価で持ち運び易いのも評価できる点で、勿論、FP向けにも勉強になる本です。


(注)既にご存じの本であった場合にも返金はできませんので、予めご了承ください。


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