#105 バフェットの財務諸表を読む力

相場は現在どちらにも振れうる中ではあるが、価値のある株式への投資は、マーケットサイクルによらず行うべきであり、長期的な価値を考えた上で安いのであれば購入し、将来得られる価値よりも低いのであれば売却をすべきというシンプルな方針に則り行動をしていく必要があると考えている。そしてその価値を算定する上で欠かせないのが、財務諸表を読む力である。バフェットがどのような点に注目して会社を評価してきたかを理解することで、自身の投資戦略に活かせることを目標にしていきたい。

・永続的な競争優位性を持つ優良企業をどのように見分ければ良いのか、またそのような企業の特徴は財務諸表上でどのように現れるのか。

・優れた企業は消費者の一部を所有している(ユニークな商品を売っている、もしくは必要不可欠な商品を販売している)

・利益の源がどこにあるのか?一過性のビジネス分離、販売等によるものではなく、いつも稼げる仕組みがそこにあるのか。利益を上げるために、自己資本と、他社の資本をどれくらい使用する必要があるのか

・売上高が低いのは良いこと。また売上原価率が一定になっていることも非常に良いことのはず。

・販管費、研究開発費、減価償却費が高いビジネスは競争環境にさらされがちになる。

・純利益が右肩上がりかどうかを確認する。

・現金、利益剰余金は企業の過去からの営業成績表になるもの。

・棚卸し資産の急激な増減は避けるべきである。これが概ね一定なのは良いことである。

・自社ブランド名、著作権、特許権に関しては財務諸表には載ってこないが、これを評価する必要がある。

・長期借入金が少額もしくはゼロになるのが永続的企業として素晴らしい成果を出してきた企業である。

・企業が永続的競争優位性を持っている場合、利益が大きく成長するだけでなく、利益の成長が予測可能となるので、その企業の株は右肩あがりで膨らむ利子付きのエクイティ・ボンドも同然である。

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