#203マーケットの魔術師投資で勝つ23の考え

マーケットの魔術師メカニカル編を読み、偉大な投資家からの活きた声を聞くことがいかに大切かを痛感し、その中で伝統的な運用手法をとって大きなリターンを上げてきたマネーマネージャーの声を効率的に読める本書。トレーダーとして、マネーマネージャーとして、一段上に行くためのヒントが数多く書かれている。トレードをビジネスとして考え、優位性を引き出すためのマインドセットとして使える知恵が散りばめられている。

・最初に失敗してもやり続けることが大事。大成功を納めたトレーダーの多くが最初は失敗していたという事実がある。

・どんなに優秀な人でも、負け続けるのはつら、トレーディングをやめるべきかもしれないと思うことさえあった。

・失敗は予測できないが備えることはできる。

・ファンダメンタルズ分析で大きな成功を納めたジムロジャーズのような人もいれば、テクニカル分析で大きな成功を納めた人も多くいる。これは、マーケットで勝つための唯一無二の方法など何もないということを教えてくれているのである。成功への道はたくさん開かれているが、自分にあった方法を見つける必要がある。

・自分の手法の優位性を確認し、資金管理をうまくやることが必要。

・優れた成績を出してきたトレーダーは皆ハードワーカーであった。トレードでは運の要素で最初に少しだけ勝つといったようなことができる人もあるが、長い目で勝ち続けるためには、多くの熱量と訓練が必要になる。

・大切なのは矢が自分で飛んでいくようにすることを学ぶことです。弓の技術と同じでトレーディングでも、努力すること、無理やり仕向けることと言ったことは全て間違っている。完璧なトレーディングとは、努力を必要としないものである。

・負けが続いた時も、勝ちが続いた時も、ロットの調整が必要になる。

・儲けようとするな、まずは持っているものを守るところから。

・成功するトレーダーは自分で決めるものである。

・負けもゲームの一部であることを認識する必要があるし、いつでも負けて当たり前だという気概で望まなければならない。

・トレーダーは自分の意見に凝り固まってはいけない。いつも的確な状況判断を行う必要があるし、状況に柔軟である必要。

・自分の取引や考えを言いふらすと、そこに縛られることになり結果として柔軟性を失うためあまり言わない方が良いことの方が多い。

・滅多に怒らないソロスが怒るのは、マーケットについて正しい見方をしているのに、チャンスを最大限に活かさなかったとき。
ドラッケンミラーが10億ドルのポジションを作っていた時に、ソロスはそんなに小さい額をポジションと言えるのかと怒ったそう。

・非常に大きな確信を持てる取引なら、とことん戦え。貪欲にいくには勇気が必要だ。

・本物の成功者は興奮しない。アドレナリンが出たら何かが間違っているということ。

・危機から簡単に逃れられるマーケットからすぐに脱出してはいけない。

・トレーディングを楽しむこと。
マーケットは大きな三次元パズル。パズルの絵柄は毎日変化する。byじむ・ロジャーズ
トレーディングは大規模な宝探しだ。byデビッド・ライアン

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