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サイバーパンクRED追加データ:「新たな武術」


はじめに

これはサイバーパンクREDに武術データを追加するハウスルールだ。現在アルファ版のため、内容は予告なく変更する。

武術:52ブロック

刑務所の中で磨き上げられた、周辺環境を最大限利用する武術。

▶環境利用戦術

必要条件:【知力】8以上

1ターンに1回、武術家はアクションを使用することなく、難易度13の武術奥義判定を試みてよい。これに成功すると、武術家はアクションを使用せず、周辺にある即席の武器になりそうなもの(鉛筆、鉄パイプ、パイプ椅子、カミソリ、煮えている油入りの中華鍋など)を拾い上げて空いている手に装備したり、周囲の環境を変化させるために素早く使用できる程度の道具を使ったり(ミートグラインダーのスイッチを入れる、高圧蒸気が通るパイプのバルブをひねるなど)することができる。

▶汚いトリック

必要条件:〈格闘〉6以上

武術家は攻撃アクションとして2回の武術攻撃を行なう代わりに、1回の汚いトリックを仕掛ける。1回のアクションとして、近接攻撃の間合い内にいる目標1体に対する武術奥義判定を行う。目標は〈精神集中〉でこれに対抗し、失敗するとダメージを受ける代わりに、次の武術家のターンまで、「極端なストレスにさらされている(P.130)」状態に陥る。

「砂を蹴り上げる、唾を顔に吐く、『あっ!』と叫んで後ろを指さす、なんでもやり方は自由だ。隙ができたら、そのまま仲間と一緒に相手を料理してやれ」

――ジェット・リック、52ブロックの達人

武術:レスリング

敵をつかみ、締め上げ、投げ飛ばす組技を中心とした武術。

▶ジャイアントスイング

必要条件:武術家が目標を掴んでいる。

武術家は攻撃アクションとして”投げ”を行う代わりに、1回のジャイアントスイングを行う。アクションとして難易度15の武術奥義判定に成功することで、武術家は目標を自身の【体格】m(あるいは、【体格】/2マス、端数切り上げ)だけ放り投げられる。もし投げられた目標がHPやSDPを持つものにぶつかった場合、目標だけでなくぶつかった者も使用者の【体格】に等しいダメージをHPに直接受け、伏せ状態になる。自分に向けて飛んできた者は、難易度13の〈回避〉判定に成功すれば回避できる。

▶フライング・ボディ・アタック

必要条件:【移動】8以上、武術家がこのターンに 4m(2マス)以上移動した。

武術家は攻撃アクションとして 2 回の武術攻撃を行なう代わりに、1回のフライング・ボディ・アタックを行なう。フライング・ボディ・アタックによって、武術家は4m(2マス)以内の目標に向かってまっすぐに跳躍し、攻撃できる(フライング・ボディ・アタックをした後は、たとえ攻撃回数や移動距離が残っていたとしても、同一ターン中にそれ以上の攻撃や移動を行なうことはできない)。その目標に対して武術奥義判定を行なうこと。成功すれば、目標は武術家の武術攻撃が命中したかのように、“身体”部位にダメージを受け、伏せ状態になる。
さらに、使用者が望むなら、使用者は目標を掴んでもよい。そうした場合、使用者も伏せ状態になる。

武術:功夫

中国に伝わる、「気」を利用して攻撃をかわし、相手の防御をかいくぐる武術。

▶軽気功

必要条件:相手からの近接攻撃の回避に成功した。

1ターンに1回、必要条件を満たしたとき、武術家は難易度15の武術奥義判定を試みてよい。これに成功すると、武術家は攻撃を回避するとともに即座にふわりと飛び上がり、6m(3マス)以内の移動可能なマスへと即座に移動する。もし敵の攻撃が続いて行われるはずであり、使用者が攻撃不可能な位置に移動した場合、その攻撃は自動的に失敗となる。

▶浸透勁

必要条件:【意志】8以上

武術家は攻撃アクションとして2回の武術攻撃を行なう代わりに、1回の浸透勁を行なう。1回のアクションとして、近接攻撃の間合い内にいる目標1体に対する武術奥義判定を行なう。成功すると、目標は武術家の武術攻撃のダメージの代わりに、装甲を無視してHPに直接3d6ダメージを受ける。これにより目標は致命的損傷を被らず、防具が損耗することもない。

武術:軍隊式格闘術

敵の武装解除と自身の武器準備を重視する、柔の武術。クラヴ・マガ、サンボなども含む。

▶武装解除

必要条件:このターンに、武術家の〈格闘〉攻撃と武術攻撃が同一の目標に命中した。

1ターンに1回、必要条件を満たした時に、武術家は難易度15の武術奥義判定を試みることができる。これに成功すると、 武術家がこのターンに2回の命中を与えた目標が手に持っている物体1つを、武術家は4m(2マス)以内の範囲へと跳ね飛ばすことができる。

▶武器準備

必要条件:片手で使用できる武器を手に持っている。

1ターンに1回、必要条件を満たしたときに、武術家は難易度15の武術奥義判定を試みてもよい。成功することで、即座に現在手にしているものをしまい、同時に片手で使用できる別の武器1つを取り出すことができる。

武術:居合道

日本に伝わる、納刀したカタナを一瞬で抜き放ち、攻撃の起点に気づかせない武術。

▶弾丸切り落とし

必要条件:【意志】8、両手で1つの近接武器を保持している武術家が遠隔攻撃の目標になった

1ターンに1回、必要条件を満たしたときに、武術家はその遠隔攻撃の判定結果を難易度とし、武術奥義判定を試みることができる。これに成功すると、武術家はその弾丸を切り落とし、ダメージを受けない。たとえ武術家が遠隔攻撃を回避できなくても使用できるが、散弾および爆発物に対しては使用できない。

▶死の間合い

必要条件:【技術】8、両手で1つの近接武器を保持している

1ターンに1回、必要条件を満たしたときに武術家は難易度15の武術奥義判定を試みることができる。成功した場合、武術家はアクションを使用することなく、手にした武器をしまうことができる。もし望むなら、武術家はそのままその近接武器を抜き放ち、近接攻撃の間合いにいる目標に向けて1回の攻撃を行ってよい。そうした場合、その攻撃は元々の攻撃回数にかかわらず”攻撃回数1”となるが、本来のダメージに2d6ダメージが追加される。さらに、〈近接攻撃〉難易度13に成功していれば、遠隔攻撃を回避できないターゲットはその攻撃を回避できなくなる。

例1:フジオは”死の間合い”を使い、手にしたカタナ(超大型近接武器)を納刀した後で、武器を抜き放って間合いにいるブースターギャンガーを攻撃した。〈近接攻撃〉判定の結果は16であり、遠隔攻撃を回避できないブースターは6d6ダメージを受け、真っ二つにされた。

例2:フジオは同じく”死の間合い”により、別のブースターを攻撃しようとしている。今回フジオはそのブースターの首を刎ねようと”頭狙い”で攻撃をしたが、〈近接攻撃〉判定の結果は12となった。ブースターはその攻撃を通常通り回避できる。

武術:人間戦車

人間以上の筋力を持つサイボーグたちの中から自然発生的に生まれた、破壊的な剛の武術。

▶激震

必要条件:サイバーアームを両腕にインストールしている。加えて、超大型近接武器を装備しているか、もしくは【体格】13以上

武術家は攻撃アクションとして2回の武術攻撃を行なう代わりに、1回の激震を行なう。1回のアクションとして、武術家は自身を中心とした3x3マス(6x6m)以内のすべての目標に対して、目標に対して武術奥義判定を行なうこと。成功すれば、目標は武術家の武術攻撃もしくは装備している超大型近接武器が命中したかのように、“身体”部位にダメージを受ける。

※攻撃範囲

□:攻撃範囲外
■:攻撃範囲内
●:PC
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▶叩き潰し

必要条件:サイバーアームを両腕にインストールしている。加えて、超大型近接武器を装備しているか、もしくは【共感】2以下である武術家の、超大型近接武器あるいは武術による近接攻撃が命中した。

1ターンに1回、武術家は必要条件を満たしているなら、難易度15の武術奥義判定を試みることができる。これに成功すると、武術家がこのターンに命中を与えた目標は即座に難易度15の〈運動〉判定を行い、失敗すると伏せ状態になる。

武術:逮捕術

警察の中で作られた、ターゲットを無力化して捕縛することに特化した武術。盾を活用した戦法も複数存在する。

▶昏倒撃

必要条件:武術家が武術攻撃あるいは格闘攻撃・近接武器による攻撃を命中させ、目標のHPを0にした。

武術家は必要条件を満たした時、難易度10の武術奥義判定を行ってもよい。成功した場合、目標のHPは1になり、1時間の間気絶状態になる。

▶抑え込み

必要条件:武術家が片手に盾(破損していてもよい)を装備しており、かつ武術攻撃もしくは片手に持っている近接武器による攻撃を命中させた。

武術家は必要条件を満たした時、難易度17の武術奥義判定を試みることができる。成功すると、目標は武術家によって盾と足を使って抑え込まれ、そのまま『掴まれた』状態になる。

更新履歴

23/12/30 公開

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