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名探偵コナンに見る技術の進歩

小学6年生からコナンを買い続け30年。我が家には1巻から最新104巻までコミックが揃っている。
新一・蘭の歳を超えたのは遠い昔、小五郎のおっちゃんの歳も超え、阿笠博士の年齢に一歩一歩近づいているのがおそろしい。
しかし劇中では1年も経っておらず、新一・蘭は永遠の高校2年生である。

4年前、最初の緊急事態宣言STAY HOMEのときに暇を持て余した小学2年生の我が子にコナンを進めてみたが、当時はまだ難しかったようで読み進まなかった。その後アニメから入り、4年生くらいでようやくコミックにも興味を持ったようで、昨年は一緒に劇場版も見に行った。興味を持ってくれて嬉しい。

しかしながら、1巻から読み進めると2012年生まれの我が子にはどうにもこうにも理解できない話がちらほら。
理解できない理由は・・・技術の進歩である。
劇中では1年も経っていないのに、実際のところ初期はまだ20世紀なのだから無理もない。

以下、子に尋ねられた2つの事件。

7巻 ピアノソナタ月光殺人事件(1995年)

第一の殺人ののち、取調べが行われている最中、第二の殺人が起こる。
館内に「月光」が流れてきたため、放送室に向かうと死体があり、カセットテープの冒頭に5分30秒の無音が入っていたことから犯行時刻が割り出され(検視による死亡推定時刻と一致)、容疑者が絞られた。
しかし・・・犯人はカセットテープのリバース機能を使って裏面から再生しており、犯行時刻は実際には30分以上も前だったのだ。検視した医師が犯人であった。
我が子「カセットテープって?裏面からリバースって何??」
・・・このトリックは20代でもピンと来ないだろうな。況や我が子をや。
カセットテープどころかMDもiPodも知らない。

11巻 テレビ局殺人事件(1996年)

実在の芸能人・松尾貴史氏が犯人の話。
生放送中にスタジオを抜け出した松尾貴史氏が殺人を犯す。
生放送中の殺人現場の往復は不可能と主張する松尾貴史氏のアリバイは毛利小五郎により崩されたが、決め手は犯人が被害者にかけた電話だった。
毛利小五郎は言う「あなたは慌てていて携帯電話の電源を切り忘れていた」「電源を切らなければ携帯電話のリダイヤル機能は生きている」と。
そして松尾貴史氏の携帯電話のリダイヤル機能により被害者の携帯電話に電話していたことが明らかとなり、犯人逮捕である。
我が子「どゆこと?全然わかんない」
だね・・・データを記憶する半導体メモリには揮発性メモリと不揮発性メモリがあってね・・・昔々の携帯電話っていうのは発信履歴は揮発性メモリで・・・このアリバイ崩し、30代でもピンと来ないだろうな。
これも2024年には全然わからない。

もっといろいろあるだろうが、今日はここまで。