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【令和5年度最新情報】東京消防庁一次試験合格の参考書

この記事では
・令和5年度東京消防庁の消防官採用試験を受験をして、「合格したい人」
・現職から東京消防庁への転職を考えているいひと
・就職浪人をせずに、1年で消防士を目指したい人

に向けて、
「令和4年度東京消防庁の消防官採用試験に受験した東消塾の生徒のデータを元にして、令和5年度東京消防庁の消防官採用試験の試験考察と対策方法について具体的に解説」していきます。

この記事で解決できる悩みは大きく分けて2つ!

令和5年東京消防庁の消防官採用試験に合格するための
・教養試験の勉強方法がわからない、苦手な人が高得点を取るための方法
・小論文試験の対策方法がわからない、苦手な人が高得点を取るための方法

今年初めて試験を受けるけど、
「今まで勉強をあまりしてこなかったから不安…」
「小論文試験 って何をすればいいかわからないから対策できてない…」
という方でも、この記事をみることによって適切な対策を行うことがで切るようになるため、合格を勝ち取ることができるようになります。

一度見てわからない人は、ぜひ何度でもこの記事を見返して、まずは一次試験の合格を目指して欲しいです。

この記事の特徴

この記事で使用しているデータは、全て消防官採用試験に受験した学生や転職希望者の声と東消塾として300名近い受験生を合格に導いてきた経験をふんだんに詰め込んでいるので、「東京消防庁に合格する」ということに特化しています。

しかし、東京消防庁の試験勉強を行うことによって、「令和4年度横浜市消防局の消防官採用試験では最終合格率が89%」という驚異の合格率を出すことができたことから、地方消防の試験対策に応用することができますので、消防官を目指すあなたにぜひ最後まで見ていただきたい内容となっています。

令和4年度 東消塾の実績

よくあるのが、合格実績を偽って過大広告を行っている塾が散見されますが、東消塾では超リアルな合格実績をお見せしています。

合格率だけではなく、合格者数と受験者数を明確に示しています。

一見、他の塾に比べて低く見えてしまいがちですが、消防官の試験に突破することは簡単ではないということ、そして東消塾ではその現実も知ってもらいながら、確実に合格に近づくことができるサポートを行なっています。

「合格したい人」のためにちょっとだけ中身を公開!

それではここから、東京消防庁の消防官採用試験について、具体的にどのような試験になっているのか、そしてその対策期間はどのようにすれば良いのかということを解説していきます。

最後までご覧になりたい方に関しまして、この記事があなたにとって有益であり、合格するために必要な情報になっていれば、ぜひご購入をよろしくお願いいたします。

東消塾では、元東京消防庁で消防士をしていた私たちが、
全力で皆さんのチャレンジを応援しています!

それでは初めていきましょう!

東京消防庁の教養試験に関する基本情報

東京消防庁では、第一次試験として教養試験が実施されます。
しかし、意外と教養試験の中身を知らない人が多いんです。

これは完全にリサーチ不足なので、
まずは、サラッと概要を解説していきます。

令和5年度 東京消防庁 消防官採用試験 試験概要

参考)東京消防庁  職員採用ページより参照
https://tfd-saiyo.jp/recruit/

教養試験の試験内容と令和5年の変更点

東京消防庁の教養試験では、大きく分けて2種類、細かく分けると17の試験科目に分けることができます。

それは、
・一般知識分野 
  (文章理解、英文理解、判断推理、空間把握、数的処理、資料解釈)

・一般知能分野
  人文科学(国語、歴史、地理)
  社会科学(法学、政治、政経、社会事情)
  自然科学(数学、物理、化学、生物)

では、これらの試験についてもう少し具体的に話をしていきましょう。

一般知識

一般知識は、消防官としての教養や知識を問われる試験です。

令和5年度の試験では、令和4年度の試験よりも一般知能の問題数が4問減ることが発表されているので、

となっていることに注意しましょう。

一般知識は暗記系がメインで、非常に出題範囲が広くなっているため、対策をすることがとても難しくなっていることが特徴です。

ただし、傾向と特徴を掴み、あなたの強みに合わせた対策を行うことができれば、十分高得点を狙える可能性が高い分野も存在します。

一般知能

一般知能は、消防官としての情報処理能力を問われる問題になります。

令和5年度の試験では、令和4年度の試験よりも一般知能の問題数が4問増えことが発表されているので、

となっていることに注意しましょう。

参考)東京消防庁  職員採用ページより参照
https://tfd-saiyo.jp/assets/pdf/tfd_recruit_guide_senmon_1rui.pdf

昨年、東消塾の受験生では、教養試験の点数が25点以上とっている人で一次試験が不合格になってい人がいないため、一般知能の分野を完璧に勉強することができれば、一次試験を突破できる可能性があります。

そのため、一般知能として出題される英文理解の問題数や空間把握など、多くの人が苦手とする分野の問題数が増加することも念頭に入れて試験対策を行うことが重要となります。

東京消防庁の一次試験について特徴を解説

東京消防庁の教養試験では、他の地域で行われている消防官採用試験とはちょっと変わった傾向があるため、この違いを理解しながら試験対策を行うことが非常に重要になります。

その傾向とは
・教養試験が知能偏重型の試験になっている
・小論文試験の点数が、一次試験の合否を" 大きく左右する "

となります。
では、これらのことについて解説していきます。

知能偏重型

先ほど解説した、教養試験の問題数の変更に関する画像をこちらでもう一度お見せします。

【令和5年東京消防庁 消防官採用試験】
一般知識 18問 + 一般知能 27問 =教養試験問題総数 45問

となっています。

この数字からわかるように、東京消防庁の消防官採用試験における一般知能のウェイトは非常に大きくなっています。

昨年までの問題数は
一般知識 22問 + 一般知能 23問 =教養試験問題総数 45問

となっていたため、それほど大きな差があるわけではありませんでしたが、令和5年度の試験からは、一般知能偏重型の試験が非常に顕著になったということが言えます。

小論文試験の点数が、一次試験の合否を" 大きく左右する "

あなたは、東京消防庁の消防官採用試験における一次試験の配点について理解していますか?

東京消防庁のHPや各情報サイトで明確に示されているわけではありませんが、東消塾の生徒のデータを元にして算出する事ができた「一次試験の配点について解説」をしていきます。

【教養試験の配点について】

教養試験は2時間で45問の問題数が出題される試験になるため、基本的には1問あたり1点と考えると、45点の配点になります。

【小論文試験の配点について】

教養試験と小論文試験では、試験の採点方式が大きく異なるという事実があります。

それは、加点方式の採点方式になっているのか、減点方式の採点方式になっているのかという違いがあるということです。

このことからお分かりいただけるかと思うのですが、小論文試験の採点方式は減点方式の採点方式になることから、試験開始の時点であなたに与えられた点数が100点あるということです。

このことからお分かりいただけるように、東京消防庁の小論文試験は、教養試験の2倍以上の配点になっているため、非常に点数のウェイトが高くなっています。

ということは、小論文試験において100点を取るためには、
" ミスをしないで文章を作成する "
という事が最も高確率で高得点を獲得する方法になるわけです。

受験生の中で結構多いのが、
「教養試験の対策してるけど、論作文の対策あまりしてません」という人。

残念ながら、このような受験生はいつまで経っても東京消防庁に合格することはできません。

教養試験の対策と同時に、" 必ず "論作文試験の対策もしましょう。

【一次試験全体の配点について】

これは、令和4年度東京消防庁の消防官採用試験を受験した東消塾生の試験結果を元にして算出したデータになります。

東消塾の生徒Aは、令和4年度東京消防庁消防官採用試験の1回目の試験で不合格になってしまい、自身の総合点と順位を確認したところ

・生徒Aの順位と点数
 総合点数 116点 (うち23点が筆記試験の点数、小論文は不明)
 順位   1112位(一次試験合格者数 1067名)

という結果になりました。

このことからわかるように、とても惜しい結果になってしまったのです。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれないですが、先ほどの採点方式を元にして計算をしてみると…

総合点数 116点 ー 筆記試験 23点 = 小論文試験 93点

となるわけです。

このことからわかることは…

※適正検査に関しては、基本的に問題数が多すぎて全て解く事はほぼ不可能である事、問題が中学生の基礎問題レベルなので、真面目に単純作業に取り組む事ができる人なのかを見ているだけと判断して、5点という点数をつけていいます。

 上記の画像はあくまでも推測値にはなるのですが、大きく外れた点数ではないと思いますので、参考までにしてもらえると良いのではないかと思います。

では、この基本的な試験概要を知っていただいたところで、ここからは具体的にどのような対策を行なっていくのか解説していきます。

勉強の方針を立てる

勉強の方針としては、4つ。
独学かスクール(予備校)に通うか、または大学の公務員講座を受講するのかということです。

順番に解説します。

独学

1つ目に、「独学」という選択肢です。
独学とは文字通り、1人で勉強していくことです。

独学をおすすめできる人は、

・中学、高校でしっかりと勉強してきた人
・あなたにとって最も適している勉強方法をすでに知っている人
・学校の先生や友人など、添削やフィードバックをもらえる環境にある人

です。

実際に独学で合格した受験生は何人も居ます。

しかし、今まで勉強をしてこなかった人や部活動だけに集中していた人などは、あなたに適した勉強方法を知っている人が比較的少ないのではないかと思いますので、独学を選ぶことは非常に危険です。

特に、就職浪人をして勉強することは簡単ではありません。
あなたの友人はすでに就職、大学への進学、大学院への進学など進路が決まっていく中で1人勉強をすることになることも考えると、本当に簡単な道ではないことを理解しておきましょう。

独学で勉強する方法を知っており、ある程度の学力を持っている人は、受験コストを考えるという点においては非常に魅力的な選択肢ではないかと思います。

②スクール(予備校)に入る

2つの選択肢として「スクール(予備校)に入る」ということです。

スクール(予備校)に入ることをおすすめできる人は

・今まで勉強をあまりしてきた事がなく、適した勉強方法がわからない人
・スケジュール管理ができないことから、勉強をできない人
・試験についての情報収集する事が苦手な人
・添削、フィードバックのもらえる環境がない人

となります。

スクール(予備校)に入ることのメリットはいくつかあるのですが、東京消防庁などの専門的な職種に精通したプロが、適切な知識や情報を教えてくれるという点が最も価値があるのではないかと思います。

例えば、一次試験を突破するためには、下記のようなことをが必要です

・勉強の計画管理
・勉強の時間管理
・自分の得意、不得意な科目の把握
・捨てるべき問題の把握
・体調管理
・いつまでに、どれくらいのレベルになっておくべきか
・論作文の分析、添削

などなど

これはほんの一部です。もっと細かく分ければ多くの項目に分かれています。
これを、勉強苦手な人や、初心者が全てカバーするのは非常に困難な道を歩むことになります。

野球をやった事がない人にバットを持たせて、いきなり公式戦のバッターボックスに立たせている状態と同じです。

しかし、スクール(予備校)に入ることで、野球のコーチが野球について教えてくれる状態になるので、初心者の人でもバットの持ち方やスイングの方法、バッティングの駆け引きなどを習得する期間が短く確実に上達する事ができます。

このように、勉強をあまりしてこなかった人や苦手とする人が最短で、高得点で合格するためには、プロによる適切な指導と戦略を組んでもらう事がおすすめです。

ただし、小論文の添削などにおいて非常に時間がかかって、1〜2ヶ月も帰ってこない場所もありますので、必ずリサーチしてから入塾することをお勧めします。

③大学の公務員講座

3つの選択肢として「大学の公務員講座を受講する」ということです。

大学の公務員講座をおすすめできる人は

・まずは手軽なところから勉強に取り組んでみたい
・予備校で行なっているシステムの一部を受講してみたい
・試験についての情報収集する事が苦手な人

となります。

一見、学校で受講できるし、予備校に通うよりもお金がかからないから良さそうというように見えてしまうこともあるのですが、ここにはちょっとした落とし穴があります。

それは、あなたにとって最適な勉強方法を知らなければ、どんどん授業に置いていかれてしまうため、勉強方法を知らない人が気軽に受講できる反面、勉強の計画管理や時間管理などができなくなってしまうことから消防官や警察官の試験を諦めてしまうという人が多いという現実があります。

実際に、令和4年度、令和5年度に東消塾を利用した受験生の中にも同じような悩みがあったことから、学校の公務員講座と予備校を併用している人が多数いらっしゃいました。

また、大学で行なっている公務員講座の多くは添削やフィードバックの環境が整っていない場合が多く、東京消防庁でもっとも重要とされている小論文試験の対策をほぼ行わずに受験した結果、不合格になってしまうということも少なくありません。

そのため、

・受験生自身で勉強方法を知っているor探す
・勉強の計画管理、時間管理などを行う
・教養試験の勉強でわからないことを聞いて、解決できる環境を整える
・小論文の添削、フィードバック環境を整える

というような事ができる人でなければ、公務員講座だけに絞って勉強することはおすすめする事ができません。

結構、予備校と併用している人もいますので、今のあなた自身にとって必要な選択をするようにしましょう。

教養試験の勉強方法

勉強方針が決まったら、ここからようやく勉強方法について考えていくフェーズに入ります。

教養試験対策を行う時に必要になることが

・得意科目、不得意科目、必要科目の選定(優先順位)
・勉強スケジュールの作成
・勉強サイクルとスケジュール
・実践トレーニング

この4つの項目を行うことによって、勉強の計画管理と時間管理を行いながら、効率的に教養試験対策を行う事ができます。

では、各項目に分けて見ていきましょう。

1.得意科目、不得意科目、必要科目の選定(優先順位)

教養試験対策を始めるにあたって、まずはあなたの得意な科目と不得意な科目、そして試験に合格するための必要科目を選定しなければいけません。

例えば、文系科目が得意な人の例だと

文系受験生Aの場合
メイン科目       必要科目
 ・文章理解       ・判断推理
 ・英文理解       ・資料解釈
 ・社会科学       ・数的推理

などのように、あなたの強みに合わせて、どの教科から選択して対策を行なっていくのかを明確にする必要があります。

また、この中に含んでいる要素の一つに必要科目の選定がありますが、これは合格するための数値目標を決めた上で、絶対に外す事ができない試験科目を優先順位の高い位置に持ってくる必要があるため

「強みの科目 + 必要科目 = 合格」

という公式を作ることによって、合格につなげる事ができます。

そして、強みの科目+必要科目がある程度解けるようになってきてから、昨年までの傾向を把握して、残りの苦手科目や不必要科目の勉強を行うようにしましょう。

2.勉強スケジュールの作成

勉強の優先順位をつける事ができたら、次にスケジュールの管理を行うようにしましょう。

受験を考え始めた時期によって、勉強スケジュールには人それぞれ違いが出てくると思いますが、多くの受験生は年が明ける前の10月〜12月くらいに始める人が多い傾向にあります。

そのため、今回は年明け前の10月からスタートした受験生の例をもとにして解説をしてきいきます。

・受験生Aの場合

例:優先順位を使った年間スケジュール

まず初めに、先ほど作成した優先順位をもとにして、次年度の東京消防庁の消防官採用試験当日までのスケジュールを作成します。

そのスケジュールを、年間、月間、週間、毎日のやることに分けて、優先順位を見ながら作成していきます。

「こんなに細かくやるの!?」

って感じた方もいらっしゃるかもしれないですが、今まで勉強をしてこなかった人にとって難しいと感じることは、

・勉強のルーティンを作り管理すること
・現状の学力を把握して修正を加えていくこと
・試験当日までの目標を明確にして行動をすること

の3つです。

スポーツや別のジャンルでやってきていても、扱う領域が勉強という場所に変わってしまうことから何をしていいのかわからなくなってしまうのです。

そのため

・毎日のやることを明確にして、無駄な時間を作らないこと
・毎週のやることを決めて、休日(半休)やトレーニングの時間を作ること
・毎月のやることを決めて、少しづつ進捗を確認できるようにすること
・年間のスケジュールを作り、試験まで逆算しながら対策すること

を行う事が重要になります。

3.勉強サイクルとスケジュール

スケジュールが決まれば、次は具体的な勉強方法に進む事ができます。

公務員試験やSPIの試験を含め、基本的な勉強方法は大きく変化することはありません。

以下の図のように、①~⑥のサイクルで勉強を進めていくことで、勉強が苦手な人や、今まで勉強をあまりしてこなかった人でも高得点を狙う事ができるほどの効果を出す事が可能となります。

例:勉強サイクル

いきなりこの勉強方法から初めてしまう人もたくさんいらっしゃるのですが、ここから初める人の多くは明確な目標を決めておらず、スケジュールも作成していないので、模試などを行ってもなかなか点数が上がらないという現象が起きてしまうのです。

そのため、明確な目標設定、科目の優先順位、スケジュールの作成が揃って、初めてこの勉強サイクルの効果が顕著に現れることになります。

4.実践トレーニング

明確な目標設定を行い、科目の優先順位つけをして、スケジュールを作成して、勉強サイクルを回していくことによって確実に試験で高得点取れるだけの力はついてきますが、そこにプラスしたい事が、この実践トレーニングです。

東京消防庁の試験概要に少し立ち返って考えて欲しいのですが、試験の問題数が45問、試験傾向が2時間ということは、1問あたりに消費できる時間の大まかな目安は「2分30秒」です。

さらに、そのような短時間の中で最大限の成果を上げる必要があることから、2時間の使い方、何から始めるのか、迷った時の対処方法など、試験の中で決めていかなければいけない項目があるため、実践トレーニングを繰り返しながら、各々の強みを生かして戦略を決めていく必要があります。

そのため、実践トレーニングを繰り返し行う事が重要になります。

これにはいくつか方法があり

・地方公務員の試験を受験しにいく
・過去問集を購入し、実際に近い状態で問題を解く
・各科目の解答時間を測定して、試験当日の戦略に当てはめていく

などが考えられます。

実践トレーニングを行い、試験当日に強い頭と戦略を練っていきましょう。

小論文試験の勉強方法

小論文試験対策を行う時に必要になることが、

・小論文の傾向と細分化
・小論文の基本構成
・小論文の基本的ルール
・論理的文章構成
・小論文のための情報収集
・添削、フィードバック

これら5つの項目は小論文試験の対策を行う時は、絶対に押さえておきたい内容となっています。

絶対に流し読みをしないようにしてください。

1.小論文の傾向と細分化

東京消防庁で出題される小論文試験には、ある程度の傾向があります。

それは、出題テーマが5つに細分化されているという事です。

それが、

① 社会的トピックをテーマにしているテーマ
  (国際化、少子高齢化、DX化、過去の災害、コミュニケーションなど)
② 受験生の経験をもとにしているテーマ
③ 資料からグラフを読み取らせるテーマ
④ 防災や都民との関連性についてのテーマ
⑤ 消防行政としてのあり方

の5つになります。

このように細分化する事ができれば、最低でも5つの内容について書く力がつける事ができれば、小論文試験で大きな減点をされる事はなくなるのではないかと思います。

2.小論文の基本構成

小論文試験には、作文で使用される起承転結のように、セオリーとなる文章構成方法があります。

それが、

まずは、この基本的な文章構成を知って、使えるようにする事がとても重要です。

また、この基本的な構成で書くことは

序論】:
与えられたテーマと社会的な視点から文章を書く


本論】:
与えられたテーマに対するトピックと課題点について、具体的解決方法やメリットを書く(本論2は同じなので省略)

結論】:
文章全体のまとめと、取り組むことが東京消防庁の目的につながるように文章を書く

となります。

文章構成の段階で、与えられたテーマに沿ってない文章を作成すると、大幅な減点になるため、一次試験の合格が非常に難しくなります。

全体的な文章構成をしっかりと押さえながら、小論文試験対策を行いましょう。

3.小論文の基本的ルール

小論文試験には、作文と同じように文章を書く際のルールが多く存在します。

例えば
・小論文試験の文章量が800文字に達していない
 →試験要項の中に書いてあるレギュレーション違反

・文字を丁寧に、正確に記入する事
 →試験官が読み取る事ができない文字や正確ではない文字は誤字と判断

・数字の表記が漢数字、またはアルファベット数字で統一されていない
 →文章の中では、表記の統一性が求められるため、表現方法のミスと判断

・句読点を適切に使用する事ができていない
 →文章の意味を区切らなければ内容が伝わらないので、大きなミス

このように、あなたも1度は指摘されたことや、減点された事があるようなミスなのではないかと思います。

このような、文章を格上で基本的なルールとなっているものは、守られていなければ容赦なく減点対象になると考えると良いです。

その理由は、試験官が最も減点しやすいミスであるからです。

文章の内容に関して話をすると、基本的に文章全体がテーマに沿った内容であれば大きな減点を喰らうことはありませんんが、基本的なルールは見てすぐにわかる単純なミスなので、減点されやすいという性質を持っています。

そのため、小論文を書く際には、基本のルールをしっかりと守り、誰が見ても指摘しないような文章を書く必要があります。

4.論理的文章構成

論理的文章構成とは、試験官に対して物事を整理しながらあなたの考えを述べることを指します。

今まであまり文章を書いてこなかった人や、物事を整理して話をする事が苦手な人にとっては、非常に難しく感じるルールになるかもしれません。

しかし、ちょっと考えてみれば、「確かにそうだよね!」となる部分でもあるので、しっかりと確認をしてください。

基本的に意識することは、
A → B → C

例えば、

「私は、尊敬している先輩と共に、サッカーの自主練習を行ったことで、Aチームに入る事ができた。」

この文章は、
私は → 主語
尊敬している先輩と共にサッカーの練習を行ったことで → 出来事の修飾語
Aチームに入る事ができた。 →述語

の3つに分かれている。

では、以下の文章ではどうでしょうか。

「私は、夏前の暑熱順化トレーニングとして、防火衣の上からカッパを着装して10kmの走破トレーニングを行ったことにより、夏の災害現場で体調不良になることなく正常な活動を行うことができた。」

この文章は、
私は → 主語
夏前の暑熱順化トレーニングとして、 →修飾語
防火衣を着て10kmの走破トレーニングを行ったことにより、 →修飾語
夏の災害現場で体調不良になることなく、正常な活動を行うことができた。 → 述語

簡単に分けるとこのようになります。

特に、適切に句読点を使用して文章を区切ることで、論理的な文章を作成しやすくなります。

5.小論文のための情報収集

小論文をの具体性を上げて作成する際に必要となるのが、あなた自身の情報量です。

何か物事を説明されたときに、例え話を挟む人の話を聞いた事がある方も多いのではないかとおもいますが、それは自分自身の話をより相手の人にイメージしてもらいやすくなったり、説明の具体性を高めるためにやっている事です。

もしかしたら、あなたも無意識的にやっている事があったのではないかと思いますが、これは文章に起こした時でも同じ効果があります。

例えば、国際化についての課題が出たとしましょう。
これから2つの文章をお見せするので、どちらの方が具体的だったか選択してみてください。

例文1:
 少子高齢化が社会に及ぼす課題の1つに、災害発生時における死傷者数の増加があげれられる。総務省消防庁は発表している資料によると、平成5年に発生した阪神・淡路大震災では、死亡者のうちの8割以上が家屋の倒壊や家具の転倒によるものだったことが発表されており、救出された人の8割以上が自助や共助による救出だったことが発表されている。少子高齢化が進むことによって、自助による救出が非常に困難になることが考えられる為、地域住民同士でのコミュニケーションを活性化させ、今まで以上に共助力を向上することが重要であると考える。これを解決するために、地域住民へ防災訓練の参加を促し、コミュニケーションを積極的にとる防災訓練を行うことが有効であると考える。定期的な防災訓練でコミュニケーションを活性化することにより、地域コミュニティーの活性化につながるため、災害に強いまちづくりを進めることができると考える。

例文2:
 少子高齢化が社会に及ぼす課題の1つに、災害発生時における死傷者数の増加があげれられる。少子高齢化が進むと同時に、災害発生時における災害弱者の増加も考えられることから、地域防災力の向上を図るための取り組みが必要であると推測する。これを解決するために、地域住民へ防災訓練の参加を促し、コミュニケーションを積極的にとる防災訓練を行うことが有効であると考える。定期的な防災訓練でコミュニケーションを活性化することにより、地域コミュニティーの活性化につながるため、災害に強いまちづくりを進めることができると考える。

どちらの方が具体性が高く、説得性のたかい文章になっていましたか?

これらの文章の違いは、情報量です。

・消防に関する情報
・組織の情報
・社会的に注目されている情報
・過去の災害事例
・ニュース

などなど

様々な情報を取得することで、あなたの文章の表現方法を豊にすることや、面接の対策にもつながるため、毎日情報を取得するようにしましょう。

論作文試験に向けての準備

それではここから、過去の東消塾生が、試験当日に向けてどのような取り組みを行い、試験当日にどのような内容の文章を書いたのかということをご紹介していきます。

プライバシーの関係で塾生の詳細は掲載できませんのでご了承ください。

塾生Aの場合 (EV救急車、消防白書)

①EV救急車
②電動ストレッチャー
③消防ロボットシステム
④消防白書なども買い深いところまで調べた。


Aさんは、実際に①〜③の内容を論作文で記入したようです。
EV救急車なんかは、日本中探しても東京消防庁にしか存在しません。
※2023年1月現在

ホットな話題は、書きやすいので、毎日情報を集めておきましょう。

また、消防白書についても調べているようですね。
消防白書は数字の羅列が目立ちますが、今後の消防の方針なんかにも関係してくるので非常に重要です。

全ての暗記は無理なので、過去の翔論文試験の傾向を見ながら、小論文の中で使うことができそうな部分をピックアップしておくのがおすすめです。

塾生Bの場合 (新型コロナウイルス関係)

①新型コロナウイルス 
②救急関係 
③防災関係


新型コロナウイルスは、みなさんもご存知のように重要なトピックのひとつですし、比較的小論文の中では書きやすい題材にできるのではないかと思います。

また、東京は救急件数が多いため、これからもずっと東京消防庁が抱える問題になるので、調べておおくことをおすすめします。

塾生Cの場合 (SNS関係) 

①災害対策
②救急車の適正利用
③少子高齢化
④SNS
⑤理想の消防官


④のSNSは中々良い視点だと思います。

今や国民のほとんどがスマホを持っているので、情報の拡散や取得の際に使っているのではないかと思います。

そのような現状を加味し「消防行政がSNSを活用して何かできないか?」という視点を持つことは、これからの消防官にとって非常に重要なことであると感じます。

塾生Dの場合 (空き家、消防団員) 

①空き家問題
②救急車の適正利用
③消防団の減少
④都民の防災意識


③の消防団員の減少は、全国の消防本部が抱える問題の1つです。
将来的に必ず来るであろう首都直下型地震に対応するためには、消防団員の存在が必要不可欠です。

この部分に焦点を当てているということは、Dさんは東京消防庁のみならず消防行政全体の問題点をよく分かっている証拠であるということができます。

塾生Eの場合 (少子高齢化関係)

①防災
②少子高齢化
③ネット普及
④外国人の増加等


②の少子高齢化は日本の問題として、非常に深刻であると感じます。
実際に救急搬送や火災で亡くなる方のほとんどは高齢者です。

高齢者を守っていくことは、消防行政全体のの課題であることは間違いありません。

学生Fの場合 (自分に関すること)

①少子高齢化
②災害に強いまちづくり
③情報化社会
④理想の消防官
⑤今まで困難だった経験


Fさんは、④と⑤の「自分に関する」ことまで答えられるようにしていたようです。

平成25年の過去問では、実際に
あなたが今までに最も困難だと感じた経験から学んだことをあげ、それをこれからどのように活かしていくか述べなさい。

という課題が出されていることもあるため、予め対策を講じておくことができれば、確実に解答することができます。

また、自分分析は面接試験でも必ず役に立つので、抜かりなく対策を行うことがおすすめです。

本番の論作文試験で意識していたこと

数名の受験生が、本番の試験で意識していたことがあるという調査が取れたので1人ずつ見ていきましょう。

塾生Aの場合(文章構成)

・内容よりも文章構成を意識していた
・質問されている事にしっかり答えられているかが大切
・今年の論文でDXについてあまり理解しておらず、それっぽい事しか書けなかった為、 内容よりも構成の方が大事だと思った


Aさんは、文章構成や質問にしっかりと答えられているかと言う部分を意識していたようです。

これは、非常に重要なことです。
例えば、どれだけ良い内容であろうと文章構成がぐちゃぐちゃであれば、まず見てもらうことができませんし、大幅な減点をされることが想定されます。

また、試験のテーマに沿った文章を書くことができていない受験生も多く存在します。
例えば「あなたが取り組むことを具体的に述べよ。」と言われているのにも関わらず「消防行政として〇〇していくことが重要であると考える。」なんて的外れな答えをする受験生が必ずいます。

必ず、試験で出題されたテーマに沿って文章を作成できるように対策をしましょう。

塾生Bの場合(誤字脱字)

・誤字脱字にはとにかく気をつけた。最後の決意表明をはっきり書いた


Bさんは、誤字脱字を意識していたようです。

論作文試験はどうしても、内容に意識がいきがちですが、最低限のルールを守ことも重要です。

句読点や、漢字の間違いが目立ってしまうと試験官は「この受験生、消防官にしたらまずくない?」となってしまいます。

塾生Cの場合(文章構成)

・序論、本論、結論に分けること


Cさんも、文章構成について注意をしていたようです。
序論、本論、結論に分けることで、物事を論理的に話すことができるようになるため、初めて作成した文章を見た人でも、一瞬で理解することが可能になります。

文章構成を理解していない人は、小論文の文章構成まで戻って内容を理解しましょう。

塾生Dの場合(文字数)

・論文はMAXまで書きました


これは、少し危険な行為でもあります。

そもそも、小論文試験のレギュレーションの中に、文章をMAXまで書くことが加点につながると明記されていないため、加点要素にもなりません。

むしろ、文章量が増えたことにより、文字が汚くなってしまうことや、支離滅裂で何を言っているのかわかならい文章になってしまうことが大半なので、減点される可能性の方が大きくなります。

レギュレーションである800文字以上1200文字程度を守った上で、適切な文章を作成するようにしましょう。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

・勉強が苦手だと思っていたけど、勉強サイクルをまわしてみようと思った
・小論文試験の勉強方法がわからなかったけど、これなら私もできそう

など、多数の受験生からご好評いただいている勉強方法について解説させていただきました。

実際に、この勉強方法を取り入れたことによって、300人以上の消防士を輩出してきたため、私たちも自信を持って受験生にお伝えさせていただいております。

消防士になることは簡単ではありません。

しかし、この大変な期間を乗り越えたあなたは、絶対に大きな自信と成功体験を積んだことにより、この先の人生は間違いなく変化していきます。

是非、わからなくなったときには、何度も読み直して勉強を進めてください。

私たち東消塾は、全ての受験生を応援しています!

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