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大学生×学ぶ 食品表示制度と牛トレーサビリティー制度について学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は『食品表示制度について』『牛トレーサビリティー制度について』農林水産省東海農政局消費・安全部米穀流通・食品表示監視課 課長 堀本秋弘先生と総括広域監視官 小幡徹先生からお話をお伺いしました。

農林水産省ビジョン・ステートメントを知る

 はじめに農林水産省ビジョン・ステートメントについて教えていただきました。『私たち農林水産省は、生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を未来の子どもたちに継承していくこと使命として、常に国民の期待を正面から受けとめ、時代の変化を見通して政策を提案し、その実現に向けて全力で行動します。』という将来像の下で、私たちの「食」と「環境」を守るために、日頃から農林水産省の方が頑張ってくださっているのだと知りました。ありがとうございます。

食品表示制度について学ぶ

 食品の表示に関する法律が数多くあることを知りました。すべてを理解して適正表示をすることは、本当に難しそう・・・。今回教えていただいた食品表示法は、食品表示に関する基準を定める法律で、食品衛生法・JAS法・健康増進法の三法の食品表示に関する規定を一元化した法律として制定され、平成27年4月に施行されたそうです。
 食品表示法の基本理念には『消費者の安全確保や消費者の自主的かつ合理的な選択の機会の確保、消費者に対する必要な情報の提供』といった消費者の権利の尊重と、消費者の自立の支援を基本として講ぜられなければならないと規定されているそうで、消費者が判断するためにも適正な表示が重要になっているのだと知りました。農林水産省東海農政局でも70人体制で監視業務を行っていらっしゃるそうです。大勢でびっくりしました。

みんな真剣に聞いています。

事故米横流し事件から米トレーサビリティー制度が生まれた

 平成20年頃に食品衛生上問題のある事故米穀が食用等に横流しされた事件があったとか・・・。消費者の不信が生じたことを受けて、事故米穀の横流れを防止し、米穀の適正な流通を確保するため米トレーサビリティー制度が生まれたそうです。消費者の安全確保のためにできた制度なのだと知りました。

食品表示について日頃の疑問について教えていただきました。

牛トレーサビリティ制度について学ぶ

  平成13年9月に国内で初めて発生した牛海綿状脳症(BSE)への対応策として、平成15年6月に牛肉トレーサビリティー法が制定されたそうです。この制度によって、牛や消費者の元に届いた牛肉について、そこに至るまでの経過を追跡・遡及することが可能となったそうです。牛にはそれぞれ固有の個体識別番号を付与され、この番号に基づいた各種情報の管理が義務付けられているのだとか・・・。個体識別番号により、その牛がいつ・どこで生まれ、育てられ、食肉処理されたかや、品種などが確認できるようにしているそうです。

お話をお伺いした私たちの感想です

「制度が生まれら背景についても詳しく教えていただき勉強になりました。輸入牛肉のトレーサビリティーについては、どうなってるのか知りたいと思いました。」
「高級な牛肉にしか個体式番号を見かけないのですが、個体識別番号のついた牛肉だけを買うのは大変なので、個体式別番号をつけないような牛肉についての情報はどうやって得るのか知りたいと思いました。」
「食品学の授業で日本で売られているシシャモは日本本来のシシャモではなく、カペリンやカラフトシシャモとよばれる代用魚だと聞きいてびっくりしました。日本本来のシシャモは高価で漁獲量が少なくなかなか食べられないと授業では聞きましたが、お店に行くとパッケージの表には子持ちシシャモと書いてあって、原材料でカラフトシシャモと書いある商品もあります。これは紛らわしい表示ではないかと思っていたのですが、どうなんでしょうか?また、同じような例があれば教えていただきたいと思いました。」
「前のご講演で牛肉ではなく肥育用の牛の輸入があるという話を聞きましたこういった経路で海外から入ってきて国産牛として出荷される場合のトレーサビリティーはどうなっているのか知りたいと思いました。」
「私たちは棚田米を育てているので、米トレーサビリティー制度についてもお話をお伺いしたいと思いました。」
「私たちの暮らしの食と環境を守るために適正表示の監視を大勢でされていることを知り、驚きました。食料自給率が38%の日本では、海外からの輸入も多いと思います。社会情勢の変化や気候変動など、将来を見通して政策を提案していくことも本当に大変なのだろうと思いました。これからもどうぞよろしくお願いします。」


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