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エロは全てのやる気の根源

noteのお題見てたら#はじめてのインターネットとか書いてあったから。
折角だから昔の話を。

もうね、ほぼタイトルでオチてるんですけどね、ちょっと聞いてくださいよ。

パソコンだのインターネットだのがちょいちょい出てきはじめたのは僕が高校生の頃。
そのころはまだポケベルが主流で、徐々にPHSに置き換わっていき、卒業とともに携帯電話へと移行するのが一般的でした(僕の周りでは)。
そんなインターネッツ・ジェネレーションが今まさに始まろうとしていた高校1年生の頃、私は同じクラスでPくんと出会ったのです。

P君は自分の外見は気にしない、何かの趣味に全力をかけているいわゆる「オタク」。
しかも勉強がめちゃくちゃデキる。
しかし僕はP君とはあまりしゃべってなかったから、何のオタクかは分からなかったんですね。
少なくもアニメとかではないとは思ってましたが。

そんなこんなで高校2年でもP君と同じクラスになったのですが、その時実施されていた「情報技術」の授業で彼の真価が発揮されたのです。

そう、彼はパソコンオタクでした。

当時はデスクトップパソコンが主流で高価だった時代、P君は自分でPCパーツを組み、夜な夜なテレホーダイでピーガガガとインターネッツに繋ぎ、我が校の誰より早くキリ番だの何だのやっていたのです。

そんな話をP君から聞くようになり、かねてより友人と回し読みしていたエロ本から得た知識が爆発するのです。


インターネット上では無限にエロ画像を見ることができる。


私はP君と仲良くなること、マブダチになることを決意しました。
何なら自分でPCも組んで見ようと思いましたが、自作でもやはり手が届かない金額でした。
そもそも教えてもらってもPCを組み立てるなんて出来なかったでしょう。
ときにはインターネッツの話をし、ときには勉強を教えてもらい、P君と話をしない日は無くなりました。
目論み通りP君と相当仲良し二人組です。
もう「オレたちマブだぜ」と言っても問題はないでしょう。


無事にP君のマブになった私は、意を決してP君に切り出しました。

「Pくん、今度さ、泊まりに行っていい?P君のマシン見せてよ。」
(P君はPCのことを「マシン」と呼んでいた)

すると何ということでしょう。
P君の顔色がみるみる赤みを帯び、満面の笑顔となりました。
もちろん返事はOKです。
夏休みの夜、P君の家にてお泊まり会をすることとなりました。


そして迎えた当日、P君の家の最寄りのバス停で待ち合わせをし、夕暮れ時にP君の家へと向かいました。
家までの話題はP君の作成しているホームページの話です。
しかし私はそんな話は全く入ってきませんでした。
頭の中は広末○子のアイコラやパンチラ画像、当時人気のAV女優の画像のことでいっぱいです。
この時間すっ飛ばして早く夜10時になれとすら考えていました。

P君の家にはすぐに着き、P君のご家族からはドン引きするほどの熱烈歓迎を受けました。
P君は悪いやつではないのですが、なかなかディープなオタクです。
おそらくこれまで友人が家に遊びにきたことなど無かったのでしょう。
夕ご飯に出してくれた素麺と唐揚げを食べながら、本来の訪問の本来の目的はP君ではない罪悪感と、広末○子への期待で胸とかいろんなところがいっぱいになっていました。

そして迎えたテレホーダイ。
まずはP君のターンです。
P君は自分の作成したホームページや、ネット上で知り合った人とのメール、本当はPCのこのパーツをこうしたいんだけど(私は理解不能)お金がないからなかなか出来ないなど、怒涛の知識を津波のように私に与えます。

正直感心するところは多かったです。
こんなことができる人だからめっちゃ頭のいい大学を受けようとしてるんだなぁ。
オレなんてP君が言っていることなんて全然理解できない。
すげぇなP君…。

こんな感じでP君の時間は意外とあっという間に過ぎていきました。
さぁ、次は私のターンです。

私はすでに話をエロい方向に持っていく作戦がありました。
私とP君は既にマブダチです。
P君と私は昔あったBUBUKA(エロ本)というエロ本を共有する仲になっていました。
BUBUKAにはインターネット上に転がっている画像も載せています。

「ねぇP君、BUBUKAに載ってる広末の画像とかってさ、あれどういう風にしたら出てくるの?」

P君はインターネッツマスターで私のマブダチです。
もちろんすぐに教えてくれました。

goo 検索で「広末○子、エロ、写真」が一番ヒットする。

この時、私はP君のことを本当に理解していなかったことに気づきました。
私は何となくP君にこの手の話題を出すのをためらっていたのです。
だからエロ話を始める作戦を立て、その日に挑みました。

しかしその作戦は不要でした。
P君も立派な思春期高校生です。
私が友人とBUBUKAを回し読みしている間に、自分は無料でインターネッツエロ画像を嗜んでいたのです。
彼もまた本物でした。
そう、このとき初めて、本当の意味で私とP君は通じ合えたのです。
マブダチから心の友へと変化した瞬間でした。

その後はずっと私のターンです。
P君は家族バレを怖れてエロ画像をフロッピーディスクに保存していませんでした。
私はP君という優秀な指揮官のもと、

↓画像はここ!↓
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↑画像はここ!↑

こんなページの■部分をクリックしまくってました。
ガラケーでエロ画像を収集されていた方は何となく理解いただけるシステムだと思いますので、詳細は割愛させていただきます。

こう、何でしょう。
当時のインターネットで表示される画像ってすごく表示が遅いんですよね。
上の方から少しずーつ表示されて、画像が重過ぎて全部開かなかったりするんです。
大事な部分が表示されなかったりして辛酸を舐めることもありました。
表示されなかったときにはP君と一緒に小さな声で「あぁ〜!」と悔しがりました。
しかしながらそれがいい。
ジワジワと焦らされるようにエロ画像を次々に徘徊し、持参したフロッピーディスクに厳選した画像を保存していきました。


今考えるとただのエロ画像収集でしたが、あの瞬間は確かに青春でした。
今ではとてもそんなことできませんし、する気も起きません。
アラフォーで趣味がエロ画像とかどう考えてもやべー奴。


以上が私のはじめてのインターネットです。
かつてただのエロ画像・動画収集マシーンと思っていたパソコン、インターネットですが、今では仕事やプライベートも含め、なくてはならない存在になりました。

アホみたいな話ではありますが、エロ活に力を入れることで新たな知識も得られた気がする。
ありがとうP君。


因みにそんなP君ですが、高校卒業後は見事に難関大学に合格しました。
大学で離れ離れになってしまったので今となっては何の交流もないですが、風の噂では今では日本にいないみたいです(いい意味で)。
地球のどこかで僕の想像には及ばないような仕事をしているのでしょう。

#はじめてのインターネット

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