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RemNote:半年くらい使ってみた

趣味で書いているシリーズSF小説の第1作目の執筆の途中で「RemNote」を導入して半年。
とうとう最後までRemNoteで書き終えました。
今は次の作品のアウトラインをRemNoteで作っています。
ここで、小説の執筆ツールとしてのRemNoteの私にとって良い点と悪い点を挙げてみます。
網羅的なレビューとはとても言えませんが、参考になれば幸いです。

《良い点》

・アウトラインエディタである。

今さらですが、テキストエディタじゃなくてアウトラインエディタなんですよ。
プレーンな状態だと《バレット》という黒丸が文頭に付きます。これがアウトラインの文章の単位で、改行するとバレットが付いた別のブロックになります。ブロックごとにタブキーでインデントして階層づけができます。
私はテキストエディタ的に使うので、CSSでバレットを非表示にして使っています。
それでも階層づけもブロック単位の移動も簡単にできます。これが便利なんです。

私の場合は書きたい《テーマ》が作品ごとにあって、そのテーマを成立させるためにはどういうストーリーにするかを考えて、そのストーリーを動かすのに必要なキャラクターを考えるという順番で作っていきます。
なので、最初にアウトラインを作ってテーマに関係する事をどこに置くかを考えながらストーリーのあらすじを決めてから、最終的に本文にしていきます。あらすじはおおざっぱなので書きながら足りないところや矛盾点を書き直したりして詰めていきます。
テーマを説明する文章なんかはかなり大幅に移動する事もあります。
こんな作り方なので、アウトライン形式で文章のブロックを動かせると都合が良いです。

削除するときもブロックごとであれば文章をいちいち選択する必要はなく、文頭にマウスを持っていくと現れるボタンをクリックしてゴミ箱アイコンを選べばOKです。

アイデアメモ的な文章もインデントして本文にくっつけておいて、後でゆっくり考えたりする事もできます。

ボタンメニューではズームインといって該当ブロックから下のブロックのみを表示する機能もあるので深い階層を作っても大丈夫。

さらにTag as a documentというメニューで別のドキュメントとして切り出しもできます。

もちろん、スマホアプリでも同じ機能が使えます。

逆に言うと、第1章からきれいな本文を順番に書いていくタイプの人だと必要がない機能かなと思います。

段落ごとの文章の配置を後から考えたり、アウトラインを作ってそれを元に本文化していくタイプには良い機能だと思います。

《悪い点》

・アウトラインエディタである。

全文をコピーしてnoteにテキストとしてペーストすると非表示にしていたバレットが段落ごとに現れてしまいます。
これをいちいち削除していくのは大変です。

いちおうRemNoteのメニューでエキスポートすればバレットなしのテキストが作れるのでそれでやれば良いのですが、完成したテキストをPCにも保存したいので、私はマイクロソフトのVSCodeというテキストエディタにコピーしてまとめて置換してます。

VSCodeもファイル管理や検索置換などテキストエディタとして使いやすく無料なので、マルチ端末とかアウトライン機能とかいらない人はVSCodeで執筆するのも良いと思いますし、実際RemNoteよりもずっと使ってる人は多いようです。

そんなわけで、RemNoteの最大の特徴はテキストエディタ的なアウトラインエディタであるところなのかな〜という気がします。

新しくなったnoteのエディタとかなり操作感が近いので、noteユーザーは取っつきやすいかもしれません。コピーしてそのままペーストできればもっと親和性が高まると思いますけどね。

あともうひとつ気になる点をあげると、スマホアプリだと起動時に必ずフラッシュカードというのが表示されるところ!
これは設定で変えられるようにして欲しいです。

それと、これも今さらですが、公式のページやユーザー掲示板がすべて英語です。
ユーザー掲示板はよくある困り事やCSSの書き方など情報満載ですが、Google翻訳で日本語化しないので、調べるときにはテキストコピーして翻訳しないといけないです。最低限の英語能力は必要かもしれません。

それを入れても私としてはまあ使いやすいので、このままRemNoteで執筆をしていく予定です。

最後に番外編として、Evernoteでの参考資料の整理について書きたいと思います。

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