我儘なマゾ

「そんな小さいペニスじゃ感じないんだよ」と女は侮蔑のまなざしを向けていた。そんなことをいいながら少しあとには私の乳首を舌で弄びながらあたりを愛液でだらしなく汚すのに。指先で少しなかに触れただけですぐにイッてしまうのに。ほんと心がチクチクしてこちらも濡らす。

「あなたは我儘なマゾ。いつもそうやって被害者ぶりながら実は自分の思いどおりにしているんでしょ。ほんと気に入らない」

誰も愛していないと言ったような気がした。彼女が誰も愛していないのはわかる気がする。だとしても私に対して濡れるヴァギナを持っているなら、少なくとも彼女の肉体は私を求めているのだとわかる。彼女の性は加虐の対象を求めているし、もはや豚のように扱えない相手では満足に濡れないのではないかという確信めいた妄想が私にはある。虐める相手がいなければ虐めることができないのだから。私が彼女を支配している。

「あなた私に何をされても好きでいてくれる?」

いったい何をするつもりなんだろうか。今日もゾクゾクが止まらない。




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