ときの介

文筆家\俳人\絵師。北海道から兵庫県に移住。移住に絡んであちこち行ったときの紀行文なん…

ときの介

文筆家\俳人\絵師。北海道から兵庫県に移住。移住に絡んであちこち行ったときの紀行文なんかも書いてます。小説を描こうとnoteを作ったのですが、公募優先のため更新が鈍め。文筆表現を磨くために俳句を始めてどハマり中。 Twitter・Instagram:soba810toki

マガジン

  • トキノワタリ(移住活動\紀行文)

    ちょっと日常から離れてお出かけしたときのアレコレが転じて「移住活動で行った先の記録」になりました。 現地のことはもちろん、旅行の個人的なイロハとかも残していけたらと。

  • 御種印帳(短編小説)

    「ごしゅいんちょう」 短編小説集です。利用規約さえ守っていただければ自由に使っていただこうと思っていますが、その利用規約が作成中です。

  • ジコウノタヨリ(俳句\季節イラスト)

    季節やら時候に沿って絵を描くことから始まって、俳句に着地しました。 俳句関係の記事や季節のイラストはこちらです。

  • 中の人の与太話(info\雑記)

    中の人の自己紹介やら、裏話やら、誰かと話した何かやら関心があってザザッとまとめたことやらです。

最近の記事

ときの移活、決着〜移住先、決まりました〜

こんばんは。 決まったら雪崩れ込みで家探し、引越しetc...。 なんたらかんたら最低限を形にしたときの介です。 今は移住先の新居で更新しています。 タイミングの問題もあって内見できなかったので、家具の間取りにややミスったなぁと思います。 ゆくゆくは布団からベットにしたいと思っていることを忘れていた引越し搬入…。 結果的に兵庫に移住することになりました。 理由は単純明確、仕事が決まったから。 んでもって…今書けることが正直あんまりありません汗 基本的にはリアルラインの話

    • 短編小説:クラスターゴースト

      クラスターゴースト 村先ときの介   白南風が家の中を吹き抜ける。  俺は自宅兼ゲストハウスである家の、開けられる窓とドアの全てを開け放って、夏の涼を確保していた。  それだけで三十度近い暑さがどうにかなるはずもなく、俺の毛穴という毛穴から水分も塩分も吹き出し、シャツはべったりと肌にへばりついた。  とはいえ光熱費の節約を考えれば、一人ならまだ耐えられる。  今日は今のところ新規宿泊客のチェックイン予定もない。これから飛び込みの予約があるかもしれないが、それはその時に考えれ

      • 南東北訪問とここ最近の津々浦々(ときの移活No.3 南東北編)

        おはようございます。 どう書き出していいかわからん三が日明けですね。 そして今回は特に計画的に書いていないところがあるので、話題があっちこっちしそうですが、ご容赦ください。 やっと少しゆっくりできる三が日でした。 そんなこともつかの間、今度は南東北に行ってきます。 去年のぶっ飛び訪問はゲストハウス業界における「フリーアコモデーション」を使っていたのですが、今回は別です。 自治体が用意してくれている「お試し支援住宅」を使います。 フリアコにしてもよかったんだけど、この時期

        • 短編小説:凶みくじ

          元旦の初詣って案外並ぶんだな……。 普段は人混みを避けるために正月三が日での初詣はしてこなかったのだが、なぜか今年に限って来てしまっている。 列も早いからなんとかなるかなって思ったんだけど……かれこれ三十分ほど列に並んでいる。 鳥居は見えてきているしそんなに大きな神社じゃないから、一時間待ちってところかな……? 思った以上に寒い。 やっぱり帰ればよかったと思いつつ、もうなんとなく後にも引けない。 スマホをいじりながら時間をつぶすかな。 手袋を外して鞄からスマホを出す。 電源ボ

        ときの移活、決着〜移住先、決まりました〜

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        • トキノワタリ(移住活動\紀行文)
          21本
        • 御種印帳(短編小説)
          6本
        • ジコウノタヨリ(俳句\季節イラスト)
          37本
        • 中の人の与太話(info\雑記)
          1本

        記事

          児童文学:カラスと風の子

          冴えた空気に包まれて、山は眠る。 木々は葉をおとし、小枝に雪をのせて、ただひっそりとたたずむ。 地面にはつもりつもった雪が幾重にもなる、冬のある日。 雪の上をカラスが歩いていました。 カラスはふっくらもこもこと、まるっこい姿をしています。 「ああ、さむい、さむい」 さむさから身を守るように、カラスはまた羽毛を逆立てます。 あたまの羽毛まで逆立って、ツンツンしてきました。 「新鮮な食べ物もない、たのしめる花もない、遊びたくても、なんにもない。冬ほどわびしい時期はないぜ」 はく

          児童文学:カラスと風の子

          気まま飯の歳時記

          冷蔵の中にあった残り物を適当に突っ込んで煮詰めたおじやをかきこむ。 棟梁からシェアハウスの管理と運営を引き継いだものの、他の入居者はいないから6LDKのリフォーム古民家は寒々しいばかりだ。 新年早々ではあるが、餅も七草粥も、独りで過ごす分にはどうでもよかった。目の前で白い湯気をくゆらせているソレは、必要な栄養素が取れれば良しといわんばかりの手の抜きようである。 なんていっても、飯の作り甲斐がねぇ。 そんなことはさておき、これから入居者を増やしていかないと、こちとら商売上がった

          気まま飯の歳時記

          句集:一人暮らしの気まま飯

           寝正月いつも通りの自炊飯  ピクニック油断ならぬは鴉の巣  玉すだれ置いて去りゆく蛍烏賊  汐干狩寝た子を起こす罪悪感  にぎやかにおたまで歌う浅利汁  お戻りを待ってましたよ桜鱒  刺身でしょ嬉々とし山葵すりおろす  よもぎ餅正座で食べた幼き日  氏神の梅酒お神酒にお受けして  置いて去り貰いそびれしさくらんぼ  持て余す流行り病と冷や麦よ  病床を救う貴方はゼリーかな  私たち付き合ってるの冷奴  笹の子を採りし山々今何処  ぶらり入るソフトクリーム店数多  不知

          句集:一人暮らしの気まま飯

          年超す前に奈良旅を振り返っておくぞい!(ときの移活 奈良編)

          大変お久しぶりになってしまった……汗 ときの介です。 約1か月の旅程から帰ってきて、そのままあれこれリアルベースの話を一気に動かしちゃったんですよね……そしたらもう師走。 「これはあかんがな」という感じで書き始めています。 名古屋も奈良も濃かったね~。 奈良の主要な仏閣関係はほぼ回ったかも(笑) というわけで撮った写真を仕分けるだけでも大変(Gフォトの無料ギガ容量をすべて食いつぶした)なのと。 年明け以降もリアルベースの動きが忙しくなってくることがほぼわかっているので。

          年超す前に奈良旅を振り返っておくぞい!(ときの移活 奈良編)

          俳句受賞歴一覧【随時更新】

          投句先(兼題) 【第一回ローランド杯】 入選 春うららまぶたの裏をみてただけ(俺か俺以外か) 【俳句生活】 人選 この音符つらつら椿の並びなの(椿) 積読を読み溶かしつつ春を待つ(春待つ) 【俳句生活】 佳作 大学の登竜門だぜ生ビール(ビール) 栗の花つかむ尾もなく消えたくて(栗の花) 今いずこ家の緑と蝶の群れ(蝶) 春雨や将軍様の忘れ物(春雨) 十二月今年に点数つけはじめ(十二月) 冬凪や旅ゆく神の足並みか(冬凪) お疲れさん老舗旅館と草の花(草の花) 子規忌有り月並

          俳句受賞歴一覧【随時更新】

          鹿鳴くや! 奈良に行くぞい!(ときの移活 奈良編)

          小説を公募に出して安心しているときの介です。 誤字脱字・様式チェックにかかる時間と労力たるや……汗 私の場合はGoogleドキュメントで打ち込んでから、Wordに落とし込んでいるので、チェックも二重です。 (この二重性が凡ミス防止に役立っていたりしますが) 紀行文書いて、小説書いて、俳句の締め切りに追われる(笑) なかなか幸せっすね☆ というわけで、次は紀行文のネタ集めのターン! 9月に奈良に行きます! 秋の奈良! 鹿が鳴いてるぜ! (鹿鳴くは季語です) 鹿さん、交尾の

          鹿鳴くや! 奈良に行くぞい!(ときの移活 奈良編)

          広島市内ゆるゆる散歩~最終日はゆったりなのです(ときの移活 広島編)

          長かった広島旅もいよいひとまず最終日。 帰りも案の定、LCC(スプリングジャパン)を乗り継いで一日飛行機移動です。 冷静に考えたら国内でトランジット(乗り継ぎ)ってなかなかないよね(笑) 平和記念公園以外の近隣の有名観光スポットといえば、広島城と縮景園という感じなのですが、ちょっとだけ離れてるんですよね。 両方行こうとすると、駆け足になりそうなので、縮景園だけに行くことに。 俳人、城と庭だったら、庭一択です。 ※個人の見解です。 ※諸説あります。 北海道には歴史的な問題

          広島市内ゆるゆる散歩~最終日はゆったりなのです(ときの移活 広島編)

          平和記念公園に御託はいらないと思うの~生きてるだけでよいのです(ときの移活 広島編)

          今、この瞬間に訪れることができてよかった場所No.1が、平和記念公園でしたね。 早すぎても、遅すぎてもいけない感じ。 JR広島駅からバスなり市電なりで平和記念公園に向かいます。 歩こうと思えば歩ける距離感でもあります。 私は行きはひとまずバスで向かいました。 ここにきたら絶対入るべき場所、広島平和記念資料館へ。 これも朝イチで行ったんですけど、もうすでに人が並んでおる……! 外国人も結構いるなぁ。 とはいえ平常運行なのか、そんなに待たずに館内に入れました。 資料館館内は

          平和記念公園に御託はいらないと思うの~生きてるだけでよいのです(ときの移活 広島編)

          音戸・華鳩蔵開き~舟唄にのせて(ときの移活 広島編)

          ぽーんと行ってみたら地元のレアイベントがあってラッキー☆なこともあるものです。 知る人ぞ知る銘酒の酒蔵、華鳩さんの蔵開きがあるって話になりまして。 地元の人は口をそろえて「行けるなら行ってこい」「飲めるなら飲んでこい」という推しっぷり。 そんなわけで私も行ってきました。 ちなみにお酒は飲めますが、そんなに強い方ではないです。 あと夜に飲むと眠れなくなったり翌日浮腫んだりしちゃうので「好きだけど、昼間しか飲まない」というかなり特殊なスタンスでお酒を飲みます(結果、プライ

          音戸・華鳩蔵開き~舟唄にのせて(ときの移活 広島編)

          トコトコ宮島~もう写真だけで充分っしょ笑(ときの移活 広島編)

          せっかくなので宮島にも行ってきました。 移住先探しが主たる目的でも、主要な観光地は気になるものです。 観光地だって、誰かの住まいなのですよ(´ー`) というわけで、とにかく「宮島口」まで向かいます。 JRでも市電でもなんでもOK。 そこからフェリーに。 いざ、出発! 到着! ここが宮島!  日本三景がひとつ! さっそく鹿に遭遇。 『春の鹿』ひいては雄の鹿というのは繁殖期も終わり、『落し角』といって自然に角が生え変わるころ。 この時期の雄鹿というのは、なんの抵抗力もな

          トコトコ宮島~もう写真だけで充分っしょ笑(ときの移活 広島編)

          歴史と向き合う呉~軍事より夕日(ときの移活 広島編)

          広島には「移住コーディネーター」なる方がいらっしゃって。 県担当からご紹介いただいたときに滞在先の呉の方がいらっしゃって、その人がとんでもなく気の合いそうな人だったので、アポをとって、お会いさせていただきました。 広島のことも、呉のことも、移住のことも、全部右も左もわかってない私を車であちこち連れまわしてくれてありがたかったです。 誰かとおしゃべりしながらカフェ巡りって、自分ではなかなかしないのですごく新鮮でした。

          有料
          1,000

          歴史と向き合う呉~軍事より夕日(ときの移活 広島編)

          一日で夢を描いた街・尾道~向島サイクリング(ときの移活 広島編)

          尾道駅前から渡船で5分少々。 ぼんやりする間もなく向島に到着です。 街並みを眺めつつ、借りたい自転車がどこにあるのか聞きつつ、歩いていきます。 ※尾道はレンタサイクルがとっても多いです。お値段はサービス、車両スペックはそれぞれなので、自分に合ったものを選びましょう。 自動車学校が近いのも何気にチャームポイントですよね。 万年ペーパードライバーがスキルを持ち直すにはもってこいの環境。 まっすぐに歩いていくと「尾道市民センターむかいしま」があります。 市民センターです。 公

          一日で夢を描いた街・尾道~向島サイクリング(ときの移活 広島編)