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第16回 あcola・Jakeスティーブを技使用割合から比較【立ち回り編】

 こんにちは、Tokiです。今回はオンラインだけではなくオフラインでも最近猛威を振るっているスティーブについて分析していきます。さらに今までと少しやり方を変え、先日第24回スマバトを初参加初優勝を果たした日本最上位スティーブ使いのあcolaさんと、Glitch: Infiniteにて海外最上位勢のLight,Kola,DabuzやGacktさんまでも打ち破り見事3位となった、海外の最上位スティーブ使いであるJakeを比較していきたいと思います。
 今回はキャラ分析の第1回ということで、いつも通り技使用割合から立ち回りを分析していきます。今まで同様筆者はスティーブ使いではないので、使い手の意見ではありません。その点ご了承お願いします。

前提

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 今回の技使用割合で集計しているのは主に攻撃のための行動を集計しています。復帰や攻撃を食らった後に姿勢を直すために振る技はカウントしません。また弱や上強はすべてカウントしますが、NBはブロック設置をカウントします。またあcolaさんがよくやる3段ブロック(2段含む)は1回としてカウントしています。

 今回集計した試合はあcolaさんはマエスマオフラインとスマバト24のキャラ被りなし10試合、JakeはGlitch: InfiniteとCEOのキャラ被りなし10試合で、1人1セットをカウントしており合計で2000回2300回ほどカウントしています。最後に集計した試合の再生リストのリンクを記載するので、興味のある方はご覧ください。

立ち回り

立ち回り あcola Jake

あcola 立ち回り

Jake 立ち回り

 一つ目はあcolaさんとJakeの技使用割合のグラフを並べたもので、2つ目と3つ目はそれぞれあcolaさんとJakeの技使用割合のグラフです。青は相手%が0~50%,黄色は相手%が51~100%,赤は相手%が101%~の時のものとなっています。

 これを見ると同じキャラを使っているため使用している技は変わりませんが、それぞれの技の割合に違いがあるのがわかります。特に大きな違いとしてあcolaさんは

序盤の空Nと全体を通してNB

これらの技の使用割合が高く、Jakeは

序盤の弱、終盤の下B、中盤以降の空前、全体を通しての空後

これらの技の使用割合が高いことがわかります。
それ以外だとそこまで大きな差ではありませんが、あcolaさんのDAや横Bの使用がやや多いこともわかります。

これらのことや試合を見ていて思った感想として簡単に言うと

あcolaさんはブロックによる待ちの読み合いと横Bを絡めた差し込みを主軸としたディフェンシブな立ち回り

Jakeは置き空後と横Bを絡めた差し込みでアグレッシブな立ち回り

といった印象を抱きました。

 あcolaさんは崖狩りなどの有利展開では崖にとどまりますが、基本的に相手と距離ができたらブロックを積んで採掘して横Bで差し込み、相手と密着できたらそのままスティーブの近距離の強みを押し付け、少しでも距離が開けばまたラインを消費してブロックからの採掘というのが主な立ち回りのパターン(もちろんこれだけではありません)が多かったです。

つまりあcolaさんはブロックを介した読み合いやトロッコ差し込みといったスティーブ特有の強みを押し付けている印象です。

 それに対してJakeは差し込みに横Bを使うのは同じで採掘する際にブロックを積んだりもしますが、ブロックも2段で、あcolaさんのようなブロック破壊での読み合いをすることは少なく、序盤に弱や上強で火力を稼いだらその後は置き空前、空後をしており、特に空後をかなり使っていました。
 また崖狩りでは積極的に下Bを使っており、崖付近にTNTを設置してから採掘したり、台上にTNTを設置して上強で起爆するというようなギミックも利用していました。

 つまりJakeは置き空後を多用しており、ダイヤ武器の強さを活かしてスティーブ本体で殴る、フィジカルで勝負しているという印象です。

素材について

あcola素材別一覧

Jake素材別一覧

 こちらは立ち回りにおける素材を示したものです。オレンジは木材、紺色は石、灰色は鉄、黄色は金、青はダイヤモンド素材です。
 小さくて見えにくいと思いますが、深くは語らないのでご了承ください。記事の最後にそれぞれのグラフをまとめておきますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

 これを見るとあcolaさん、Jakeどちらも中盤以降はグラフ青色のダイヤモンドの割合が高くなっており、終盤は基本ダイヤモンド武器になっています。ただし序盤のダイヤモンドの割合はあcolaさんのほうが高く、Jakeは序盤木材で戦っている割合が高い傾向にあります。

 また木材とダイヤモンド以外でも違いが見られ、あcolaさんは序盤にグラフ紺色の石への強化する割合はJakeよりも高く、逆にJakeは鉄や金を使っている割合があcolaさんよりも高いことがわかります。

 これは先ほど述べたようにJakeがあcolaさんと比べて差し込むことが多く、ブロックを使って採掘することもあcolaさんよりも少ないため、ダイヤモンドになる前に武器を強化して攻撃することを優先しているためだと推測されます。

各種技について

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 グラフから序盤は弱、上強、空前、空上が使われ、試合が進行するにつれて空後、空下の使用頻度が増加、横Bは序盤から終盤まで立ち回りの軸となっていることがわかります。NBはあcolaさんはかなり立ち回りの要としており、Jakeも一定の割合で常に使っており、以前紹介したてぃーさんのパックマンでの下Bのようなものだと思われます。
 また終盤になるとあcolaさんはつかみの割合が増加し、Jakeは下Bの割合が増加しているという違いが見られます。
 これからは各種技について簡単にどのように使われているのかを見ていきます。

弱・上強・空上・空N

 これらの技はスティーブの密着の強さの秘訣ともいえるのではないでしょうか。あcolaさん、Jakeどちらも使い方に差はあれど、序盤にこれらの技をひっかけた瞬間に一気に50%近く火力を稼ぐことができ、それでいてなお全体Fも短い技なのでリスクが少ない技です。
空Nはガーキャンで表裏どちらにでも出せて、そこから空前、空後につなげられるのでダイヤ装備であればガーキャンからでも一気に火力を出せます。

 あcolaさんとJakeでのこれらの技の使い方として違う印象を受けたのは、あcolaさんはヒット確認がほぼ完璧で基本1回しか打たず、弱押しっぱなしということがJakeに比べて少なかった印象です。

 また弱をヒットさせた後にあcolaさんは弱を当てた後は弱空前(空N空前?)を2回というように一気に火力を稼いでいることが多いですが、Jakeは同じように弱空前をすることももちろんありますが、そのまま弱で崖外まで運んで空前での撃墜を狙うシーンが何度か見られました。

 このことよりあcolaさんは確実に火力を稼ぐこと、Jakeは撃墜に繋がりうる行動を積極的に狙うことを重視していると推測されます。

DA

 この技の使用頻度こそ少ないですが、あcolaさんはブロック破壊や採掘の読み合いで振ることが多いのに対して、Jakeは着地狩りで積極的に振っている印象がありました。もちろんあcolaさんも着地狩りで使うことや、Jakeが採掘の読み合いで使うこともありますが。

空前

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 弱や空Nからのコンボや空下・横Bからの降り空前、トロッコで拘束された状態で崖外に行ったときに空前メテオで早期撃墜するというような使われ方が多く、空前単体で使うことは少なかったです。ただしJakeはそれに加えて空後置きのように空前置きをする場面も何度か見られましたが、空後との使い分けについてはよくわかりませんでした。

空後

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 こちらも空前と同じようにガーキャン空Nからのコンボや空下・横Bからの降り空後が多く、ダイヤモンド空後は破壊力抜群のためお互いに積極的に使っていました。特にJakeは空下や横Bが無くても、通常のキャラと同じく相手のジャンプに刺さるように空後置きをしている場面が多かったです。

空下

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 お互いに横Bからの連携で空下を使ったり、ガーキャンで踏み空下での撃墜を狙う場面が見られました。序盤はあまり使わず、80%以降になると撃墜もあり得るので使用頻度は増えていました。

NB

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 この技はもっとも使われ方に違いがあったように思われます。Jakeは採掘するときの壁に使うことが最も多く、ブロック破壊に対してリスク付けをすることはほぼありません。またブロックもたまに3段詰むこともありますが、2段しか積まないことも多かったです。ただし台下の部分にブロックを設置するため3段でも2段でもどちらでもいいのかもしれません。

 それに対してあcolaさんは採掘のための壁はもちろん、ブロック破壊に対して横スマやDAでのリスク付け、撃墜拒否のために自分の後ろ側に設置する壁、後述しますが横Bのリスクを減らすための1段ブロックなど、ただの壁に収まらず防御と攻めどちらにも利用していました。

横B

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 この技がスティーブの最も強い技ではないでしょうか。機動力の低いスティーブに与えられた数少ない差し込み択で、全てにリスク付けするのも難しく、横B単体や拘束した後の空前や上スマ、降り空前・空後・空下での追撃など横Bがスティーブの立ち回りの要と言えます。グラフを見ても終盤はもっとも使われており、あcolaさんは常にもっとも使っている技です。

 この横Bの使い方だけを見ても違いが見られました。横Bを使うときに基本的にはジャンプからの横Bが多いですが、あcolaさんは2段ジャンプからの横B、Jakeは1段ジャンプからの横Bが多く、Jakeは地上を走ることやトロッコに乗りっぱなしでライン回復をするという場面も何度か見られましたが、あcolaさんは2段ジャンプ横Bですぐに降りることが多かったです。

 またあcolaさんは2段ジャンプ横Bの際に地面にブロックを一つだけ設置してから横Bをするという場面も多く見られました。これは横Bへの対策としてトロッコ後ろ側からもしくは前方の斜め上から技を押し付けるということや、横Bを避けるためにスティーブの後ろ側に行くということに対するさらなる対応ではないかと思われます。

 後ろ側から殴ろうとするのはスティーブ側が離れていくのでタイミングこそ難しいですが、トロッコに当たるリスクは減らせます。それに対して地上にブロックを設置することで後ろ側から回り込むことを拒否し、さらに降り空下や空後を避けにくくし、ガード漏れなども狙えるようになります。ダッシュでブロックに当たるとそれなりに長い硬直をもらってしまうので、後ろ側へ行くという対策は難しくなります。

 そのため相手はトロッコ前方から技をかぶせるか、どうにか技をガードや回避をするということしかできなくなります。ブロックを一つ設置するだけで相手の行動を制限して、強力な横Bやその後の空下などの技につなげやすくなるというメリットが生まれるため地上に1段ブロックを設置しているのだと思われます。

下B
 あcolaさんはそこまで積極的に使っていませんでしたが、Jakeは崖狩りでかなり積極的に使っており、特に台上に設置して上強で起爆したり、相手の着地のタイミングで下スマで起爆したりと広範囲に攻撃することのできる下Bで崖狩りや着地狩りを行っていました。

つかみ
 上投げで撃墜できたり、崖で前投げするとベクトルが低くて非常に展開が良かったり、序盤は下投げから一気にコンボ火力を稼げたりと非常に強力なつかみです。それに加えてあcolaさんはダイヤモンド武器による圧をかけてガードを誘ってつかみを通すというのが多いため、終盤のつかみの割合が増加しています。

まとめ

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 あcolaさんとJakeのスティーブの技使用割合を比較すると、お互い全体を通して横Bを主軸としつつ、序盤は弱、上強、空上、空前などで火力を稼ぎ、終盤は空後や空下などで撃墜を狙うということがわかりました。
 ただしあcolaさんはブロックによるスティーブ特有の強みを活かした立ち回りで、Jakeはダイヤモンド武器を活かした空後置きを多用するなどのダイヤモンド武器の破壊力を活かした立ち回りをしていました。

終わりに

 次回は比較の撃墜編ということで撃墜について見ていきたいと思います。データは集計途中ですが、今月中に投稿できるかと思われます。

 ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。

補足グラフ

あcolaさん

あcola序盤

あcola中盤

あcola終盤

Jake

Jake序盤

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集計試合


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