公務員試験-②面接当日編(国総・国税・国般官庁訪問)

こんにちは。公務員試験の話をしに来ました。
普通に考えたらまず筆記試験について書くべきなんでしょうが、忘れないうちに面接の内容とか感想とか書き留めておこうと思います。

わたしが面接受けたのは国家総合職(人事院)・国税専門官・国家一般職(官庁訪問/人事院)です。
あとは特別区の面接対策もめっちゃしてたので補足的にですが書きます。

小分けにするのが面倒だったからまとめて書いたらめっちゃ長くなっちゃった。適宜飛ばせ。

全体を通した感想

  • 言う内容ももちろん大切だけど、第一印象がかなり重視されてる感じ。
    でっかい声でハキハキ話していれば大抵のことは大目に見てくれる。

  • とにかく待ち時間が長い。生きた心地がしない。

  • 場数を踏めば踏むほど受け答えが上手くなっていったから自分でも驚いた。筆記は独学でもどうにかなるけど、面接は絶対色んな人と話しまくった方が良いです。

  • ザコみたいなガクチカしかなくて直前期に病んだけど、全然どうにかなった。「その経験から何を得たのか」ばっかり見られたから、逆にそこは注意。

国家総合職(人事院)

※官庁訪問は行ってないから書けません。すいません。

強調したこと

とにかく国を良くしたい!自分が良い政策を立案して国に貢献したい!!!みたいな大きな志を持ったリーダーシップのある人間だとアピールすることを心掛けました。
なので、「リーダーシップ」「主体的に動いた」「コミュニケーション能力が高い」あたりのワードを面接カードには盛り込みました(面接カードの書き方は他のサイトとか見て)。

当日の流れ

  • 大部屋に集合。適性検査は論文試験の時に記入したので無し。諸々の書類を記入して、面接室を案内されて、それから間もなく面接スタート。

  • 面接者とその次の番以外は大部屋で待たされる。

  • 面接が終わった後、ちょっとした書類の提出の受理等を待って、退出。


↑この間、誰も何もせずただひたすら正面を見て黙っていた。完全に異様な空間。
わたしは順番が2番目だったから待機の時間が短くて助かったけど、8番目のところに座っていた知り合いの顔を見たら完全に虚無顔をしていた。

感想

  • パッと見で頭が良さそうな人たちしかいないので気圧される
    こんなエリート集団の中で堂々と話せるようなエピソードなんて無いよ~~と突然不安に。

  • わたしが通された面接室がトイレの正面で、部屋の前で待機している時にトイレに来た職員の方とめちゃくちゃ目が合った。気まずい。全然落ち着けなかった……

  • 初めての面接ということもあり、本当に緊張した。
    面接はわりと穏やかな感じで、面接官の方は3人。
    1回緊張で言葉がつっかえた時に真ん中の面接官の方に「大丈夫ですよ」と声を掛けて頂いた。ありがてえ。

  • 左の面接官の方がわたしの話に全く相槌を打ってくれなかったので不安になったけど、めげずに筋道立てて話したら最終的にちょっと頷いて頂けた。嬉し~。
    個人的に、多少冗長になっても良いから論理的に自分の意見を伝えることが重要視されてる印象を受けました。

  • 内容は面接カードに沿ったベーシックな内容で、だいたいのことは想定通りの質問だった記憶。

    ただ、突如想定外の質問が来てメンタルが死ぬことになった。

答えに窮して臨死体験

アルバイトについての話で、
面「一緒に働いてる人たちは同じ世代?」
私「目上の世代の方たちが多かったです」
面「何か一緒に働く上で気を付けていたことは?」
私「(なんにも無え〜〜〜〜)世代が違うということで、考え方が違ってくることもあったのですが、〜」
面「具体的にどういうところで考え方が異なると感じました?」
私「(やっべ〜〜適当に言っちゃっただけだから何も浮かばねえ〜〜〜〜)……」

体感40秒近く「あー」「えー」みたいな呻きを挟みつつ沈黙した後、「……すいません、あんまり覚えてないです」と答えた。

終わった。完全にそう思った。

絶対適当に喋ったのバレてたし。恥ずかし……みたいなことをぐるぐる考えていたら、「では最後に、総合職の志望動機を教えて下さい」と言われた。
志望動機は一番練習してきていたので、最後やり切って終わるか〜!と半ば開き直って超元気に答えた

今思えば、この開き直りが割と功を奏したんじゃないかと思う。意図せずしてメンタルの強さを発揮できた訳だし。まあC評価だったので偉そうなことは言えませんが……

まとめ

  • まじで気圧されるのでその辺りは覚悟すべし

  • つよつよエピソードがなくても何とかなる

  • 多少言葉に詰まっても自滅しなければどうにかなる

国税専門官

強調したこと

租税の適正な徴収が国家にとってマジで大事なんよ!そこに貢献したいんよ!と心の底から思ってることをアピールしました。

国税専門官は志望動機の強さとストレス耐性が重視される(らしい)ので、面接カードでは正義感が強くて心身共にタフなことをアピールした記憶があります。別に嘘ではない……はず……

当日の流れ

  • 200人くらい入れそうな大部屋に集合。

  • 適性検査の後身体検査を行う。なんかめちゃくちゃ待たされた記憶がある。

  • その後20人くらいのグループごとに呼ばれ、面接会場へ移動。

  • そのグループ全員の面接が終了した辺りで解散。

  • (この後 築地場外市場で親子丼を食べたんですけど、マジで美味しかったです。おすすめ)

感想

  • 説明会に行ったことが無く、1週間前からHPに載ってるパンフやYouTubeをほぼ全部見て頭に叩き込むという突貫工事スタイルだったので、超不安だった。

  • 待ち時間がとにかく長い。ずっと気を張っていると面接までにへろへろになる可能性大なので、適宜気を抜くべし(ただし姿勢は崩さずに)。

  • 面接室前で待機していたら、ぽろぽろ泣きながら部屋を出て行った受験生がいて場が凍った。噂通り圧迫面接なんだ、、、どうしよ、、と一瞬不安になったものの、「とりあえずでっかい声出してニコニコしてどうにかしよう」と謎の覚悟を決めた。

意外とゆるゆるだった面接

でっかい大部屋をパーテーションで区切った中で面接は行われた。
入室時、他の受験生の話し声がしてプレッシャーを感じたものの、「この中で一番威勢のいい奴になるぞ!腹から声出すぞ!!!!」とむしろやる気が出た。今思い返せばおかしな精神状態である。

「失礼します!」とやたら威勢よく入室すると、左から穏やかな女性、アナゴさんみたいな雰囲気のおじさん、優しそうなおじさんが座っていた。

あれ???なんか予想よりも数段優しそう……?とまず思った。
席についた後、アナゴさんから「私たちはあなたの人柄を知りたくて面接してるだけなので、リラックスしながらお話してくださいね~(ニュアンス)」みたいなことを言われた。え?優しくない???逆に怖いね???

その後、面接カードの趣味欄に書いた「散歩」に関してアナゴさんと妙に盛り上がって5分くらい話し込み、志望動機などもざっくり聞かれ、両サイドの面接官の方からサークルとかゼミとかに関して無難な質問をされた。

そして最後にアナゴさんから聞かれた。「スイマセンついつい話しすぎちゃいましたね~、じゃあ最後にこれだけ聞かせて、無人島に1つだけ物を持って行くとしたら何にします?

何で最後にそれ聞く???
予想外すぎてしばらく「あ~~~」としか言えなかったが、「話し相手になってくれる友達……ですかね?」と絞り出した。すると面接官3人にアッハッハ~!人間って発想は無かった~!と大笑いされた。
なんかちょっとイラっとしたが、これで落とされることはないな……という確信を得たので一緒に笑っておいた。

集合場所に行くと、わたし以外の人は大分前に面接が終わっていたようで、談笑タイムのようになっていた。わたしだけアナゴさんと話しすぎたせいで輪に入れず、切ない感じで終了。


今思えば、適性検査と面接カードで「ストレス耐性がある人」認定されたおかげで圧迫面接をされなくて済んだのかもしれない……あくまで推測ですが……

まとめ

  • 待機時間が長いので覚悟すべし

  • 威勢がよければ何とかなる ※個人差あり

  • 面接で盛り上がりすぎてもまあ受かる

国家一般職(官庁訪問)

初日に訪問したところで内々定を頂きました。内定先です。
職員の方とかに身バレしたらなんか恥ずかしいので、かなりぼかしながら書きます。すみません。
「辞めたけど良い会社ランキング」で選出されてた某庁です。

強調したこと

志望度がマ~~~~~ジで強いこと、どんな業務にも対応できる柔軟な人間であること、コミュ力が高いこと(本当に???)をアピールしました。
とはいえ第一志望なので、ほぼ素の状態で行くのが一番だと思いあまり深く考えなかった記憶。

当日の流れ

  • 3回面接→その日の夜に電話。永遠に緊張するから寿命が縮む。

  • 1回目の面接は1対1で10~15分、2回目は面接官3人と20分、3回目はお偉いさん5人と25分くらい話した。

  • 夜に「また別日に庁舎に来てください」みたいな旨の電話が来れば実質内々定。別日は一番偉い人とほぼ意思確認の面接を15分くらいしておわり。

感想

  • 面接までの待ち時間、最後に電話を待つ時間があまりにも長い。生きた心地がしない。人生で一番長い日だった。

  • 死ぬほど面接練習をしたおかげで、もはや国総の時とは別人になってた。面接無双モードとでも言うべき状態。
    予備校とか大学のキャリアセンターとか、使えるものは全てフル活用して、自己分析を深めたりアウトプットしたりするのがおすすめです。

  • 志望度が本当に高かったので、面接というよりかは「マジLOVE官庁の職員の方が自分の話を聞いてくれてマジ感謝タイム」だと思っていた。今振り返ればかなりイカれている。
    けど、その気持ちは多少なりとも先方に伝わっていたはずなので、それが結果として好印象に繋げられたんじゃないかと思います。

  • 本来の人間性を見たいのか、割と突飛な質問も飛んできた記憶。
    「面接カードの長所の欄にこう書いてるけど、他に3つ教えて」みたいな。「あなたのキャッチコピーを教えて下さい」みたいなことを聞かれた人もいるらしい。

  • あとは志望動機をめちゃくちゃ色んな角度から深堀りされた。多分「真に第一志望なのか」を最重視してるんじゃないですかね。
    実際、内定者と話すと「ここ落ちたら浪人するつもりだった」みたいな人ばかりだったので、面接官はちゃんと見抜いたんだろうな~~~。凄い。

まとめ

  • 第一志望かどうか超見られるので対策は念入りに

  • その官庁との相性が良ければ決まる、悪ければ落ちる。それだけなのであまり気負わないのが吉

国家一般職(人事院)

強調したこと

官庁訪問とほぼ同じ感じ。逆に官庁訪問の時とキャラが変わらないように気を付けた程度かしら。

当日の流れ

国家総合職と同様なので省略します。すいません。

感想

  • 内定先の職員の方の「病気で欠席したり永遠に黙ったりしてない限りは落ちない」との前評判を信じ、あまり気負わずに受けた。緊張しすぎて喋れなくても嫌だし。

  • で、本当に前評判通りだった。
    入室してすぐ「あっこれ大丈夫なやつだ」と(だいぶ失礼だけど)思った。面接官の3人の雰囲気が明らかに柔らかかったし、実際最初に「落とすための面接ではありませんので~」みたいなことを言われた。

  • 面接の想定問答集で出てくるような質問だけ聞かれた。
    面接カードの「最近のニュースなどでの関心事項」の部分に至っては、「これってどういう内容ですか?」と聞かれて答えると「勉強になりました、ありがとうございます」と逆にお礼を言われるような状態だった。かなりイージー。

  • 官庁訪問の時の面接無双モードが持続していたおかげでイージーに感じたのもあるのかな?と今では思う。今同じ内容で面接したらかなり苦戦する気がする。

まとめ

緊張しすぎてやらかしたりしない限りは落ちない。以上。

おまけ:特別区面接練習

予備校などでめちゃくちゃ面接対策はしていたものの、結局特別区は受けませんでした。

国般の官庁訪問が上手くいったからというのが一番の理由だったけど、
その他に、特別区の面接練習だけ面接官役にけちょんけちょんに言われることが多く、「わたし……特別区向いてるのか……?」と思うことが多かったというのがあります。

言われたことは以下の通り。

  • 国家でも都庁でもなく、わざわざ特別区を志望していることの理由付けが弱い (特にこれは言われることが多かった)

  • 住民の方と密にコミュニケーションを取るような仕事が主だから、もっと地道な人間アピールをすべき、今のままだとお高くとまってるエリート感がある (そう言われましても)

  • こんな区の政策(※志望してない区のマイナー施策を聞かれた)も知らないのに第一志望って言われてもね笑  どうせ噓でしょ?笑 (やかましいわ)

……と、こんな感じだったこともあり、本命の国般人事院の前に地方公務員モードに切り替えるのは困難だし厄介だよな〜〜〜と思って受けませんでした。
割とハイリスクな決断だったので、ギャンブラー以外にはあんまりおすすめしません。


おわりに

以上です。コミュ力に自信がない人間は、面接対策を出来るだけ早く始めることを強くおすすめします。自己分析とか想定問答とかね。

次は筆記とかの話をします。気が向いたらだけど。
それでは、さようなら。

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