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好きなデザインについてぐだぐだ話す vol.1 dahle55 鉛筆削り

今は家具・プロダクトデザインの勉強をするためコペンハーゲンに留学に
来ているけど
6月ごろに大学の友達と学生が営むもの の店 ”ものや ”を始めました
インスタとかもやってるんで、もし興味あったらチェックしてみてください
(@__monoya__)
少しだけものや の話をします。

元々小さい頃からモノが好きだった。
それもどちらかというと真新しい目を引くようなモノではなく、
長い年月使用されてきたから醸し出す雰囲気や
特定の用途のために作られたから他のモノにはない雰囲気をもつもの
そんなものが好きだった

大学に入って同じような感覚をもついい友達を何人も持つことができて、
幸運にもその友達の何人かと
自分たちの感覚で選んだものを展開するお店を持つことができた

そんな訳でコペンハーゲンにいる間も
休日はひたすらに蚤の市やガラクタ倉庫を巡っている
こっちで見るものはどれも日本のものとは違う雰囲気を持っている
だから楽しくて仕方がない、
買いたいものが多すぎて毎回悩むほど

なんでたまにはこの日記でも
見つけた面白いものについてぐだぐだ語ろうかなと思って
始めてみる、
「好きなデザインについてぐだぐだ話す」シリーズ

初回は先週末買った、鉛筆削り

ガラクタショップを漁っていて、パッと目についた瞬間から
すごいいいなと思った
ポテッとしたフォルムに無骨な鉄の雰囲気がマッチしている

ツマミの部分がねじれているのが
機能的にもつまみやすくていいし、見た目もかわいい
どうやって曲げてるんだろうって考えるのも楽しい

買ってから家に帰って調べてみた
”dahle 55"というシリーズのペンシルシャープナー

Dahle社はドイツの事務機器メーカーとして1930年ウィルヘルム・ダーレ氏によってドイツ コーブルグ市にて創業。
世界中で定評のあるドイツのゾーリンゲンの刃物を使い、独自の焼き入れ技術で事務機器を製造している会社だそうだ。
このモデルは1957〜1969の間製造されていたもので
ボディの部分は
ベークライトというプラスチックの中で最も歴史の古いもので作られている

もの の背景を調べるとさらに愛着が湧いてくる
調べてみるまで
由緒あるブランドで作られた名作だとはつゆほども知らなかったが笑

当然背景も素晴らしいが
本当にいいデザインは
そんな背景を知らなくてもよい雰囲気を纏っているように感じる
実際、ブランドがもつ技術などの背景があるからこそ
よいデザインたりうる雰囲気を持つんだと思うけど。
ガラクタ屋などを漁っていて
今回のようなパッと惹かれたものを手に取り、
それがいい背景や歴史を持っていると知ったときが
一番こういう買付けをしていて楽しい。

とにかく、
ボディの黒の質感と、ポテッとしたフォルムがたまらなくかわいい
ロゴの刻印のされ方も只者ではない感じが伝わってくる
削りカスを開ける部分のツマミのさりげなさ
ピシッと本体におさまるところも使ってみて気持ちよかった

普段鉛筆は使わないけど、
こいつを使うために鉛筆使おうかなとまで思わせてくれる。

どんなものでもそうだけど
使いたいって思わせてくれるものってすごいと思う
本当は身の回りのものは全てそういうものっていう状態が
一番しあわせだと思う


今日はこの辺で
気が向いたらたまにこのシリーズしようと思います
書いてて楽だし、楽しい。最高の状態



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