今回のテーマ：　情報収集法
by　らうす・こんぶ

世の中に情報が溢れかえっていて、情報の海で遭難しそうになっている人が多いんじゃないだろうか。インターネットのおかげで知りたい情報に瞬時にアクセスできるのは本当にありがたいが、自分に必要ない膨大な情報に晒されていることに無自覚になっているような気がする。

なかなかパソコンやスマホ画面から離れられない。知っていても無駄にはならない、もしくは暇つぶしくらいにはなるように情報が加工されているし、受け身で情報が入ってくるのってすごくラクだからだ。

能動的に情報を取りにいくのはとても面倒だし、エネルギーも必要だ。でも、ネットからの情報だったら寝転んでいても勝手に流れてくるので、なんとなく時間を無駄にした気がしないでいられる。少なくとも私は情報に対して受け身でいることのラクさを自覚するようになった。

だが、デジタルな情報には限界がある。デジタルで音や映像を伝えることはできても、現時点では、嗅覚や触覚、味覚に訴える情報は伝えることができない。匂いやその場の温度や空気感などの情報はアナログなやり方でしか手に入れることができない。

私はこの”アナログ”な情報に飢えている。外に出ていって季節を感じたり、風を感じたり、草木の匂いをかいだり、ズームやスカイプではなく生身の人と会って、食事をしたり話したりしたいと思うようになった。せっかく五感を持っているのに視覚と聴覚しか使わないのってもったいないじゃないか。

らうす・こんぶ／仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

らうす・こんぶのnote:

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