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Leica M10-D

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Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
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#スナップ写真

ストリートフォトグラフィー

変わらずストリートで撮っている。 いやストリートで撮っているというよりも、いつでもカメラを持ち歩いているから、ストリートが多めに写っていると言ったほうが正しい。 今、撮影仕事からは遠のいているので、ほとんどスナップ写真しか撮っていない。もちろんスナップ写真写真を撮って稼げるはずもないから、ただただ写真が量産され、ライトルームの容量を食っていくばかりである。でもそれでいいと思っている。 移動して、撮って、山を登ったりして撮って、また街に降りてきて撮って、のどが渇いたら酒を

ノーファインダー・ノーライカ

前回はこのような記事を書いた。 フルマニュアル機で真面目になってしまうことを打破するために、ノーファインダー撮影について考えてみる。 一眼レフと違って、レンジファインダーはレンズを通した光景をファインダーで見ることができない。M10-Dに限って言えば背面のLCDディスプレイもついていない。ファインダーはただのガラス窓であり、映る範囲がおおよそフレームで示されているだけだ。(液晶のついたM型や、x100f等ハイブリッドなミラーレス等、レンズを通した光景を確認できるデジタルも

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ライカの持つ真面目さをどのように崩していくか、ただそれだけが問題だ

瀬戸正人さんの写真展が東京都写真美術館(TOP museum)で開催されている。 シリーズの中にPicnic[1995-2003]という作品がある。代々木公園にいるカップルに声をかけて、その名の通りピクニックをしている姿を収めたものだ。公園の雰囲気は今とそれほど変わらないが、写っている人々に90年代という時代性を感じる。ファッション、メイク、それらから醸し出されるAKBでも欅坂でもなく、まだ”つんく”時代の雰囲気。(よく眺めると70年代や80年代の雰囲気も混在している。公園

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ISO オートで撮影する際のメリットとデメリット

LeicaM10-Dはフルマニュアルのレンジファインダー式デジタルカメラです。 フィルムのM型と異なる点といえば、ISOオートと、シャッタースピードオートが選択できることでしょう。 他のデジタルカメラではおなじみの「絞りオート」が使えないため、絞りシャッタースピード共にオートの「フルオート」は使えません。(Leica Qでは使える) あくまでフィルム設計に基づいた、光学レンズを主体においたカメラだと言えます。 よって多くの人が、フィルム機と同様にフルマニュアルのスナッ

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ライカで撮るポートレート

ライカM型でポートレートは撮れるのだろうか? 普段、一眼レフやミラーレスでポートレートを撮っていて、少しでもライカやレンジファインダーに興味のある人は一度は思ったことがあるだろう。 それに対する巷の多くの回答は 「撮れるけど、撮りにくい」 である。 しかしポートレートには様々なベクトルがある。そして日本で進化しているポートレート、ポートレイト、あるいはポトレ、などと呼ばれるポートレートは少し特殊だ。カメラメーカーや、機材ファン、レースクイーンや、撮影会、地下アイドル

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台湾 with LeicaM10-D

 2019年10月、マラソンを走るために台湾に向かった。二泊しただろうか。レーススタートが早すぎて、深夜早朝が入り乱れ感覚的には一泊二日の弾丸だったような気さえする。  夜、台北に到着して空腹を満たすために街を歩いた。インドネシア行きのトランジットで、台湾は過去によく訪れている。5,6回は来ているだろう。しかし最後に来たのはもう随分前のことで、夜の街の印象は僕に新鮮に映った。何かが変わっていることは分かる。しかしそれが何かはわからない。  レースで疲れ果てて半分はホテルで

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