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情報収集とリサーチを高速化する方法

フォトグラファーでなくとも、日々の情報収集をどのように行うかは仕事を効率化するにあたりひとつの鍵になってきます。

今は情報量やソースも多い分、質の低い情報やノイズがたくさん入ってきます。

フォトグラファーのリサーチにおいては、書籍や写真集ベースで体系的な写真の歴史や、過去のフォトグラファーがなしてきた実績を頭に入れておく必要があります。

これは僕がいつもアシスタントフォトグラファー向けの講義で話すことですが、劣化した情報をコピーしても、さらなる劣化版しかできあがりません

例えば日本人写真家〇〇のコピーを行うよりも、その写真家がルーツとしているリチャード・アヴェドンの写真を見たほうが、圧倒的に本質をつかめるということです。更に言えば、リチャード・アヴェドンにも彼が参照した1920年代のフォトグラファーがいますので、そこも見る。そうすると写真家の中での系譜みたいなものが浮かんできます。

その系譜の中で、自分が今この時代にどのような写真を撮るべきなのか。自分には何ができるのかということを考えない限りは、アイデアも作品も仕事も陳腐なものになってしまいます。

最近はウェブのみで情報収集を行う人が圧倒的に多いです。しかしウェブには表面的な情報しか出てきません。(特に写真においては)
スピード感を持ってウェブでレファレンスすることも大事ですが、書店に足を運んで実際に写真集をザッピングした方が何かをつかむのに圧倒的に速かったりします。

写真集のザッピングのしかたはまた別で話すとして、今回はウェブのブラウジングにおけるティップスをひとつ共有します。

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