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想像と違ったけど、人生は大きく進んだ2020年

2020年が開幕したとき、こんなマスクだらけの世の中になっているなんて誰も想像していなかっただろう。夏のオリンピックの余韻を年末まで感じながら、大晦日を迎えているのだろうとなんとなく思っていた。

新年度の4月には、毎年新入社員たちの初々しい姿を目にして自分も初心を思い出さねばと背筋を伸ばしていたが、今年は初めてのリモート勤務から新年度が始まった。


わたしは高いヒールを履いてジャケットを羽織り、オフィス街を歩く通勤時間が結構好きだ。その時間は、子どもたちを保育園へ送りとどけ母の自分からビジネスマンの自分へスイッチを切り替えられるからだ。

だけど仕事がリモート勤務になり、オフィス街を歩くこともなく普段の生活感満載の自宅で仕事をするようになり、最初はスイッチを切り替えることにかなり時間が掛かった。(子どもたちも休園で自宅にいたため尚更)でもすぐにリモート勤務の効率の良さやプライベートとの両立のしやすさに気付き、今までの生活に戻りたくないとさえ思うほどだった。きっとこう思った人は少なくはないだろう。


世の中がコロナ一色になり、今までの常識が崩れ、新しい世界になってしまったかのような感覚に陥った。そしてそれは、わたし自身の仕事への意識にも大きく関係した。

今年わたしは長年勤めた会社を退職することを決意した。

リモート勤務の効率の良さを感じたからだけでなく、本当に自分がやりたいことを考えたとき今の会社にいては無理だと思ったからだ。

来年から新しい道へ踏み出す、そんな勇気をくれたのは、もしかしたらコロナなのかもしれない。

いつ何が起きるか誰もわからないこの世界で、自分が生きている時間、好きなことを出来る時間、好きな人と過ごせる時間があとどのくらい残されているのか、残された時間で何が出来るのか、毎日を後悔せずに生きていけるのか、そんなことを緊急事態宣言発令から毎日のように考えていた。

あの時間は自分と自分の人生について深く深く向き合った時間だった。

2020年、想像していた年と大きく違っていたが、わたしにとって人生が大きく動いた一年だった。

来年以降もさらに人生を彩り豊かなものとするために自分の信念を大切に生きていく。


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