見出し画像

やさしさに包まれて、空を飛ぶ。

青森空港から羽田空港への、台風上陸前のフライト。

揺れるだろうなーと、心配しつつも、欠航にならなかっただけ有難いと搭乗。

3名がけの真ん中席にたどり着くと、先に着席していた窓側の男性に、声をかけられた。

「あのー・・・景色をみたいので、窓を開けていてもよろしいですか?」

高校生くらい?の青年だった。

「あ、どうぞどうぞっ」

私も飛行中、窓からの景色を眺めるのが好き。一時間程度のフライトなのに、迷惑にならないか配慮が出来るなんて、なんとしっかりした青年なんだ。。感心する私。

離陸後、ほどなくして、ガタガタと機内が揺れ始めた。

キタキタ…   飛行機の揺れは、やはり怖いな…と、思うと、ちょうど、副機長からの機内アナウンスが。

・台風の影響を受けることが予想されるが
・現在順調に飛行中である
との内容だった。

このアナウンスのタイミングが本当に絶妙だった。一瞬たりとも乗客を不安にさせない対応は、さすがだと思った。

そして、その後もしばしば揺れたり、急降下があり、大人でも何度かヒヤッとする中、赤ちゃんがあちこちでギャン泣きし始めた。

赤ちゃんも怖いのだろう。

すると、赤ちゃんの前の席のお客さんが、後ろを振り返り、座席の隙間から、泣いている赤ちゃんをあやし始めた。これにはお母さんも感激されていた。

無事に着陸し、飛行機を降りるときには、
赤ちゃんをかかえるお母さんのために、荷物棚から、赤ちゃんの荷物を取り出し、お母さんに渡してあげたりしているお客さんもいた。

ネットの記事などでは、公共交通機関でのいざこざ話を目にすることが最近多いけれど、、

今日私が機内で遭遇した景色は、人々のやさしさばかりだった。

揺れて怖かったけど、私の胸は感動でいっぱい。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?