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トイレットペーパーを引きちぎる妖精がいる

トイレでたまに遭遇する、引きちぎったかのような切り口のトイレットペーパー。
力いっぱい握りしめて上下にブチっと引きちぎったような、トイレットペーパー。
地面につかんばかりに30cmは伸びっぱなしになっている、トイレットペーパー。

見ていると、なんとなく嫌な気分になるのです。
未使用で綺麗なのはわかっているけど、ちょっと嫌な気分になるのです。
「このトイレットペーパーでデリケートな部分は吹きたくないなぁ」なんて思うのです。


神経質かもしれない。
私だけかもしれない。
けど、どうしても気になって友人に話したことがある。

「引きちぎられたトイレットペーパーを見ると嫌な気分になるんだよね」と。

友人は「わかる」と頷いてくれた。
どうやら気になってはいたらしい。


憎しみを込めたかのようにぐしゃぐしゃに引きちぎられたトイレットペーパーは、ちょっと狂気だ。
さらに地面スレスレ、アウトまで10cmとかだと「どうしてそこまで自由にのびのびさせたんだ」とか思っちゃう。
疲れてトイレで一息つきたいときに出合いたいものではない。
少なくとも私はそうだ。

自分の家ならいい。
家族なら気にしないだろうし、もし気になる人がいてもお互いに話し合えばいい。
一人暮らしならそこらへんはもっと自由だと思う。

でも、いろんな人が使うトイレではせめて綺麗に切ってほしい、と望むのはわがままだろうか。

「顔も知らない誰かのためにそこまで気を遣ってられない」
「綺麗だから問題ない」
「ぐしゃってしたところだけ切って捨てればいい」
「そもそも、気にしたことがない」

それぞれ言い分はあると思う。
「そんなに神経質なら公共のトイレは使わないほうがいい」と言う人もいるだろうな。

そもそも、なにかしらの事情があってやむをえずトイレットペーパーを引きちぎっている人もいるかもしれない。
それはもうごめんなさいとしか言えないけど、それでも言わせてほしい。


不特定多数の人が使用するトイレでは、できるだけトイレットペーパーは綺麗に切ってほしい。

引きちぎるのだとしても、せめて下につかない長さでお願いします、と。


引きちぎられたトイレットペーパーも、存在する場所によっては汚いとは感じない。
部屋にティッシュがないとき、緊急事態的にトイレットペーパーを使うことはあるだろうし、過去トイレ以外の場所で切り口がぐしゃぐしゃのトイレットペーパーを見てもとくに嫌な気分にはならなかった。

でも、そもそもトイレは汚いイメージがある。
どんなに綺麗なトイレでも汚物を処理する場所だから、そんな場所で見るとぐしゃブチっと切られたようなトイレットペーパーは思いのほか強烈に映る。
いっそ哀愁さえ感じる。


習慣ってなかなか抜けない。仮に意識しててもちぎっちゃうときがあるだろうし、さっきも書いたけど事情があってどうしても無理な人もいると思うからそこは仕方ないと思う。


だから、私もなるべく神経質にならないように気をつけてる(つもり)。

たとえば、「いたずら好きの妖精がトイレットペーパーを引きちぎったんだな」って思うようにしたりとか。エンカウント率が高いと、やっぱり気になるんですけどね。

今は気にしないように意識してるつもりだけど、いつか「それくらいいいじゃん」とか言える日がくるのかなぁ。


つい先日、久しぶりに妖精のいたずらに遭遇したのでnoteに書いてみました。
これを読んで嫌な気持ちになる人もいるかもしれないけど、強制するわけではなく、あくまでも考えるきっかけになればいいなと。

「こんなこと気にする人もいるのねー」くらいに思ってくれたら幸いです。

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