ひろがるスカイ!プリキュア 36話「あげは、最強の保育士失格!?」感想

こどもの心に寄り添うキボウの蝶

※この記事は『ひろがるスカイ!プリキュア 36話』のネタバレあり感想です。


あらすじ

 保育園実習先のたける君が1週間後に引っ越してしまう。それを聞いたアゲハさんは、かつて自分が体験した寂しさと悲しさを思い出すと同時に「最強の保育士」として彼と接しようと努める。

たける君の引っ越し

「最強」の意味をはき違えて孤立しそうな時もあった元気印のたける君。今日もうっかり皆に秘密をばらしちゃいそうになったり、悲しむ子を笑顔にしたりでアゲハさんのお気に入りだ。そんな彼でも、あと少しで引っ越さなければならない事実を前に陰りが見えてしまう。

 理由は異なれども、引っ越しでこれまでの生活が一変するのはアゲハさんと同じだ。その悲しさもどうしようもなさも理解しているので、何とかしてあげたいとアプローチをかけても、意固地になったたける君には届かない。

最強の保育士とは

 最強の保育士。これまでサラッと流していたアゲハさんの夢。その根源は、自分が悲しくてしょうがなかった時期に寄り添ってくれた恩師の優しさで、「こどもの心を守る」それが最強の保育士だとアゲハさんは信じている。
 まだ若い教育実習生とは思えないほど、真っすぐ芯の通った熱い心を持っているアゲハさんは本当に素敵な女性だと思う。

ツバサ君の後押し

「寝言でも子どもの事を言うようなおかしな人」とツバサ君はアゲハさんに伝え、「そのままで行けば良い」と勇気づけた。ずーっと憧れの部分やだらしない部分を見てきた彼だからこそ、アゲハさんの良いところを一番理解しているのかもしれない。

最強の仮面の下

 雨の中、屋根付きの砂場で一人砂山を作って遊んでいるたける君を見かけたアゲハさん。彼の反対側からトンネルを作る際に、彼との思い出話を一つずつ語っていく。そうしていく内に「別れたくない」名残惜しさが、涙になって溢れた。

【最強の保育士】を掲げているアゲハさんだが、直前のツバサ君からの後押しで今は【アゲハさん】としてたける君に声をかけている。流した涙が呼び水になって、たける君も言いたかったことや別れたくないことをしっかりと伝えた。子供の心をちゃんと救ったのだ。

回避力の高そうなキョウボーグ

 まあこの作品はプリキュアなので毎度お約束、出てきたぞスキンヘッド! 今回は枯れ葉とドングリをレッツら混ぜ混ぜして……何か弱そうだなこいつとか思っちゃいけない。葉っぱだから回避力が何だか高いし、ドングリミサイルは誘導弾で、固定設置型のバリアを避けてくる厄介さ。

 ただし今回の気力充実した最強の保育士相手には力不足だ。敵の真上にシールドを展開し、誘導ミサイルをギリギリでジャンプし相殺、からのひろがるバタフライプレスと。攻撃と回避を同時に行ってこれを撃破。キュアバタフライの戦い方は攻守のバランスが取れていて本当に好きだけど、

 何でミックスパレットのバフをかけないんだよと突っ込みをしてしまう。

恩師

 世間は狭いとよく言ったものだが、たける君のおばあちゃんがアゲハさんの今を形作る恩師だった。塞ぎこんでいてばかりだった彼の心を救ってくれたことへの感謝を伝え、たけるにとっての一番素晴らしい先生である(=最強)と称賛してくれた。恩師に認められたとあって、アゲハさんの心も救われた。時は経っても先生と子どもの関係は変わらない。

忘れられない一瞬のエール

 もっとも、ミックスパレットの出番がないわけではなく。今回はたける君が引っ越し先に新幹線で移動する際の一瞬で、大量のきれいな蝶々を出すことでその優位性をいかんなく発揮。見ているかも分からない一瞬のエール。しかしたける君はその一瞬で救われた。

 今回は繊細な子供の心がいかにして救われるのかという大事なことを教えてもらった、教育的な回でした。

次回予告

 ロリアゲハさん!!? ロリましろん!!? 良いんですか、こんながっつりアゲハさんの魅力を伝える回の次にダメ押しのてぇてぇ回をぶち込んで本当に良いんですか!? 糸が切れた凧みたいに蝶が天高く舞っちゃうぜ!

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