能管から考える古典調律


noteの動画にも上げました、オリジナル曲「猿田彦道楽」


(みちがくだよ、どうらくじゃないよ~)
森美和子さんとの演奏です。

京都の北、山間部にひっそりと、長い時を経た古民家で、
演奏しました。

使っている調子は古典4本調子。
古典の律を活かした箇所と、
歌用調律に近づけた律で奏している箇所があります。
このように律を一管のなかで、
吹き分けられるのも古典調律の面白さ、かもしれません。
(*古典調律という決まった律はありません。)

さて。
楽譜が欲しいぞ!という方へ。

ご用意しました!!

shinobue lifeウェブサイトの楽曲館で販売始まりました~

五線譜と数字譜、併用です。
移動ドで読んでください。
(絶対音で記譜されても読みにくいったらありゃしないですよね。なんてったって、古典の4本調子ですから)

古典調子持ってないから、吹けへんわ、という方。
そのまま歌用でええから、どうぞ吹いてんか。

それはそれで、いけます。
(ええんか?)
ええの、ええの。

もちろん、イメージしている旋律ありますけど、
別にええのとちゃうかと。
今日も能管吹きながら考えたんです。

ヲヒャ ラーイ ホーウホウヒー
ヲヒャ ヒューイヒョーイウリ・・・

これって、絶対音の音高さ意識してる・・?
してへんやん、と。
してたら吹けないんですよ。(少なくともわたしは)

ちょうどいま自分の能管を修理に出しています。
お借りしている能管なものですから、
どうもいつもと出てくる音が違うやん~

そうなんですよ、
能管てすさまじいことに一本一本、律違うんですよ!

うそみたいですよね。
もう意味わからないでしょう?
西洋音楽してる感覚からしたら、本当に意味不明です。
でもね、
いいんです、それで。

つまり。
絶対音の音高を決めて、
奏しているわけではないんですね。これは確信します。

そうはいってもあるとき、
師匠にいわれました。

「君のその笛だと、ヲとヒャの音程が狭いから、
もう少しヲをメリなさい(下げなさい)」

能楽師のプロの先生の感覚で、そう教えてくださるわけです。
これは素人にはちょっとわからない感覚じゃなかろうかと思います。
いまも能楽の素人として、全然わかっていないままです。

おそらく、能管は絶対的に決まった音高さはないけれども、
この範囲内に納めないとなんだかオカシイ、という感覚はあるんじゃないかなと思います。

盛大に話がずれていきましたが、
猿田彦道楽。(篠笛古典調子4本使用)
今週末のライヴで生でやりますので、
ぜひ配信ライヴ、観てくださいね~♪

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