♯036 10~20年間ひきこもっていた人と、どう人間関係を育むか
『「子供を殺してください」という親たち』(新潮文庫、コミックス)のタイトルが象徴するように、弊社には、子供の精神疾患から派生する問題に疲弊し「もう限界」という相談が数多くあります。
そのような境地に至る家庭の多くは、問題を「家族」だけで受け止めています。言葉を変えると、対象者(本人)が「家族」としか接点をもっていない、とも言えます。たとえば長期ひきこもりは、その最たる例です。
中には、子供が10~20年単位で一切外出せず、家の中だけで過ごしていた、という相談もありました。