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パーソナルスタイリストひろゆきさん【一休不動産】の感想&対談


引っ越しから約7か月後のインタビュー


一休:今日は【一休不動産】での部屋選びその後についてお聞きしたいと思い、時間を作っていただきました。改めましてよろしくお願いします。

ひろゆき:よろしくお願いします。

パーソナルスタイリストのひろゆきさん(@hirooo0114 )

一休:一休不動産にて部屋選びを実施したのが2023年の5月ですね。ひろゆきさんが約半年前に部屋を探し始める前の様子はどうでしたか。元々こんなことを思っていたとか。

ひろゆき:根本からたどっていくと、同棲していた彼女がいたけど、同棲を辞める流れになり、引っ越し先を探してて。同棲破綻して仲も悪くなってたから「できるだけ早くお家を出たいな」と思っていました。でもお家を探す基準がいまいち分かっていませんでした。たくさんある服が置けるとか、収納スペースがちゃんとあるとか、フローリングとか。あんまりちゃんと基準を設けずに「とりあえず引っ越せばいいや」という感じでしたね。

一休:なるほど。とりあえず引っ越せればいいやってなったとしても「これは欲しい」みたいなのって多分あると思うんですよ。そのときは何を考えていましたか。たとえば駅徒歩何分だとか、何平米欲しいとか。

ひろゆき:駅近で25平米以上ぐらい。あとできれば仕事で使ってるみたいに、お客さんを呼んで自宅サロン的に使いたかったから、外観と家の中がそこそこ見栄えするお家であれば、という感じでしたね。

一休:それが実際に選ぶ前だったと。

ひろゆき:そうです。

一休:では実際に僕が一緒に探していく中で「こういう部分が気になった」とか「自分にはない視点だった」ことはありますか。

珈琲を入れてくれているひろゆきさん

デザイナーズって高いんじゃないの?

ひろゆき:そもそもデザイナーズマンションを全く考えていませんでした。「なんか15万くらいしそう、高そうやな」と思っていて。そういうイメージがあったし、あと僕はめちゃくちゃ固定費をケチる人なので、8万前後で探していました。でも今振り返ってみると「8万前後で見栄えの良い物件って見つかるはずないよね」という感じです。

一休:そうですね。下手したら一緒に住んでる隣の人とかが危うい人だったりする可能性があります。生活保護受給者とか。民度が下がるというか。

ひろゆき:確かに。

一休:それが悪いわけじゃないんですけど、たとえば僕の知り合いで大阪のすごい家賃の安いところに住んでた人は「夜中に奇声が聞こえてくる」とか言ってました。安いところはそれなりに危険ですね。

一休:僕が「新しくデザイナーズ物件に住みましょう」と言ってたんですけど、そこで何か気づいたことはありますか。

ひろゆき:そもそも自分でデザイナーズマンションを探そうとなっても、探し方が全くわかんなかったから、自分では無理でしたね。自分でもリサーチかけたんですけど、結局そんなに情報にリーチできなかった。もう一休さん待ちでした。

一休:ぼくもいくつか勧めたと思いますが、その過程の中で「これ本当にいいの?」と思うことも多分ありましたよね。実際に提案されてから見に行ったときとのギャップはありますか。

ひろゆき:実際に空間に入ってみると広いなという、プラスのイメージがいっぱいありましたね。こういうシャレ物件に住んだことがなかったので。

一休:画像だけでは分からない部分はありましたか。

ひろゆき:はい。

一休:それまで自分が探してた物件は「元々こういうものだ」とか「こういう部屋に住みたい」というイメージがあったと思うんですけど、それと実物のギャップはありましたか。

ひろゆき:一番は窓じゃないですかね。内見に行ってみて「やっぱちょっと暗いな」とか。実際に住んでみると「この窓口が広い」とか「天井が高くていいな」とか思います。

一休:光がよく入る、窓が大きい、天井が高い。これはいわゆる間取り図では絶対に分からないですね。それが実際に訪れてみて良かったと。

ひろゆき:はい。

住み始めてからの変化

一休:実際に住み始めて7ヶ月ぐらいだと思うんですけど、当初住んだときよりだいぶ馴染んできてると思います。「生活がこんなふうに変わった」とか、自分の内面の変化とか、人間関係に関してはどんな変化がありましたか。

ひろゆき:お客さんにコンサルする仕事をしているんですけど、この家に来る前はそんなに家具とかお家とかにこだわっていなくて、それをコンテンツとして扱えなかったんです。でもこういうお家に住んでインテリアとかちゃんとしようと思ってからは、そこの相談をされることも増えましたね。専門的なことは語れないですけど、おしゃれ家具を揃えたい人から「どういう風に情報収集してますか」という相談を受けるようになりました。

一休:つまりライフスタイルベースでお客さんに価値を提供することができるようになったと。

下足入れの上がおしゃれ

ひろゆき:自分の見る視点や自分の情報収集する範囲が広がったので「このアカウント見てますよ」みたいな感じでお伝えすることができるようになりました。

一休:それは大きい変化ですね。それでお客さんはファッションのことを基本的には勉強しに来るじゃないですか。

ひろゆき:ベースのベースはそうですね。

一休:ひろゆきさんがそれ以外の情報を受け取れるようになって、お客さんからの反応はどう変わりましたか。

ひろゆき:長期コンサルの人はファッションないしは外見のことを学びに来てくれますが、ぶっちゃけそれだけだと駄目なんですよね。たとえばコーディネートの写真をお家で撮って出してもらうんですけど、そのときに「明らかに背景の部屋汚くないですか」と思うことがあります。

一休:そこが気になっちゃう。

ひろゆき:どれだけ服を整えても、生活が整ってないと意味ないので。点を求めて切ったとしても、結局お客さんを変えてあげないといけないのは、面というか全部なので、やっぱり「そこは必要なんですよ」という気づきを得てもらえるかなと思ってますね。

一休:ひろゆきさん自身が気配りの範囲が増えることによって、お客さん自身の気配り範囲も広がったと。

ひろゆき:そうですね。結局お客さんはぼくにファッションを教わるよりは、僕の見ている視座を盗もうとするので、僕が見えてないところはお客さんも見なかったという。そこを広げられたと思います。

一休:なるほど。僕自身は多少アドバイスしたと思うんですけど、部屋そのものの使い勝手とかは、ある程度は自分自身で綺麗にされているイメージがありました。お仕事的なところもあると思うんですが、ひろゆきさんは部屋に対してこういうふうに気を使ってるとかはありますか。

ひろゆき:お家のコンクリートとか、床のテクスチャーの色みとか、素材になるべく合うものを選ぶことは意識しています。ファッションコーディネートも似たようなものですけど。そこの調和を考えつつ、自分の好きなものを入れてやるという感じですかね。

一休:なるほど。ナチュラルにあるものを生かすっていう感覚が備わってますね。

ひろゆき:あと前のお家で使ってたもの全部総とっかえ、みたいなことはあまりやりたくなくて。

一休:それが物の活かし方に効いてきてるんでしょうね。

一休:お客さん以外の、たとえば私生活面ではどういう変化がありましたか。

ひろゆき:プライベート面では、ショッピングするときにインテリアに興味をより持つようになりました。あとプライベートで普通に呼ぶ人の反応が嬉しくなりますね。前の前のお家は全然そんなこだわってなかったので。自信持って家に呼べるようになりました。それも加点になる前提で。

一休:それはめっちゃいいですね。

ひろゆき:部屋の状態によっては、そこで人によって減点になりますから。

一休:確かに。ガワだけ良かったのか、みたいな。私生活ゴミ屋敷やん、みたいな。

ひろゆき:それだとぶち壊しですけど(笑)、それがマイナスじゃなくて絶対プラス。

一休:絶対プラスになるっていう自信は大事ですね。僕自身が部屋選びするタイミングからずっと言っていたと思うんですけど、ひろゆきさんはライフスタイルそのものを発信した方がいいって。

ひろゆき:そう思いますね。あとこのおしゃれな家という前提で住むことで身が引き締まりますね。汚くできないなと。

一休:掃除にもかなり気を張るようになりましたか。

ひろゆき:そうですね。物の整頓は自然にするようになりました。

一休:いいですね。実際クローズの収納がほぼないですもんね。

ひろゆき:収納だけは結構悩みましたね。積み上げ式のもので細々したものを収納することでなんとか。

一休:あとはこのメゾネットも効いてますかね。2階は別にわざわざ人を招かなくてもいいじゃないですか。

ひろゆき:そうですね。2階も綺麗にしてますけど、そんなに見られない。1階が仕事空間で、2階がプライベート空間みたいな。

玄関入ってすぐに2階に上がる階段があるメゾネット型の部屋

一休:半分パブリックな場所というか、公共空間に近い。特にお仕事柄的にはそっちの方が良かったんだろうなと。

ひろゆき:いろいろフィットしたんです。

一休:ここに導かれるように、他の物件にフラれた可能性がありますね。

ひろゆき:フラれてよかったです。

ひろゆき:あと安いですね。立地も普通にいいです。○○も徒歩8分ぐらいですし、別に△△にも歩いていけるから。主要都市に近いっていいですね。いろんな観点で。どこに行くにしてもあんま困らないですね。だから本当に不自由することはないですね。

一休:不自由ないのはめちゃめちゃいいですね。ひろゆきさん自身もかなり行動的になりましたか。

ひろゆき:そうですね、誘いを受けても大体のところ行けますね。招きやすいし行きやすいし。

何を基準に選ぶ?

一休:この家は僕相当に探してたと思いますけど、自分でそこまで根気よく探せたのかという部分はどうですか。

ひろゆき:あのときはめっちゃ頑張って探して、3日間ぐらい物件漁ってましたけど、結局たどり着きませんでした。何か探し方があるんですかね。

一休:ありますね。「こういうのはもう絶対見ない」というのを決めてるんですよ。あと「絶対これデザイナーズじゃないってか配慮されてないな」という物件は、間取りの画像をちらっと見るだけで分かるので。それはもう視界にそもそも入れない。入れずにパパって弾いて、次の物件。それで「明らかにこれはものすごい考えられてるな」というのは、外観写真なり、間取りの簡易図を見れば分かるので、それだけ注力して見る。その選別の早さだと思います。

ひろゆき:それはファッションにもありますね。

一休:絶対これは視界に入れなくていいという服があるじゃないですか。

ひろゆき:それを見なくするだけでもだいぶ楽ですよね。

一休:人間は情報が多すぎると選択できなくなっちゃうから、見ないものを先に決めておく。

ひろゆき:確かに。

一休:でもその見ないものを決めるためには、結構それまでの積み重ねがないと難しいじゃないですか。

ひろゆき:そうですね。どの価値基準を持ってそれを見なくするか。

一休:そうそう。明確に自分の中で芯がないと難しい。お客さんにも「絶対これは見なくていいですよ」と言いたいけど、その感覚をお客さんに備えてもらおうと思ったら結構難しいじゃないですか。

ひろゆき:うん。積み上げたものがないと。

一休:言葉にするとできるけど、それを当たり前のようにインストールするためには、と考えたら絶対に時間はかかるじゃないですか。そういうのを僕は部屋でやってる。多分いきなり素人の人はできない。

一休:あとは家具の選定に関してアドバイスさせてもらいましたけど、その中で気づいたこととかありますか。

ひろゆき:大枠は一休さんが販売されてたコンテンツ(モテ部屋note)から情報を取って家具を選んでましたね。

一休:そういえば「カラーボックスの背板を取りましょう」とかも言いましたね。

ひろゆき:そうですね。その発想は全くありませんでした。あれのおかげでより抜ける感覚があるので良かったですね。

一休:閉塞感が無くなるのが分かりますよね。本当にちょっとした一手間ですが、全然印象変わります。

右の白いカラーボックスの背板を抜いてもらい、視線が抜けるようになりました。

優先順位をつける

一休:実際ひろゆきさんの家の中で、僕がおすすめしたものって、あんまり高価な家具はないはずなんですよね。何も買ってないですよね、本当に。割と既製品の中でも安いやつ。でも連れてきた人みんなに「これなんか安いやつでしょ」という印象も特に持たれてなさそうです。

ひろゆき:まったく持たれないですね。

一休:結局そうなんですよね。僕自身も人に何かをすすめるときには、いい家具を買う前に、いい部屋に住めと。家具はもはやニトリとかIKEAでもいいと。

ひろゆき:本当にそう思いますね。僕が言うファッションで高い服買う前に土台を整えろよという。

一休:たとえば髪ボサボサとか、身なり雑です、みたいな。いい服を買ったところでしょうがないじゃないですか。「歯も磨いてないの?」みたいな。

ひろゆき:むしろ悪目立ちしますね。

一休:顔と体合ってないじゃん、みたいな。だから僕は部屋選びは人間の土台を整える感覚だと思います。ファッションで言うと。歯を磨いたり、髪を切ったり、肌を綺麗にしたり、健康でいたりとか、痩せるとか。多分そういう感覚に近い。そのあたりの変化はデカいですね。

ひろゆき:骨格ありきじゃないと、いい家具を置いてもしょうがないなと思います。

一休:優先順位の付け方がファッションでもあると思うんですよ。それは人によって違うから、必ずしも全員に当てはまるわけではないですが「まずここは押さえないといけないだろう」というところがありますよね。ファッションでいうと、ちなみにどういう優先順位ですか。

ひろゆき:まずは土台形成ですよね。体型を整える。時間かからずに変えられるところの土台から。髪とか眉毛とか、長期的には体型とか整えてから。それで別にハイブランドとかは最初は買わない。ユニクロでもいいものを選べばいい。さっきのニトリからっていうのと同じ感覚。

一休:なるほど。ひろゆきさんが長期的に講習生の面倒を見るときには、具体的にどこから押さえるんですか。

ひろゆき:人によりますね。デブの人はまずやっぱり体型をやらないといけない。それ以外の人は髪と肌ですね。髪と肌は女性が一番シビアに見るところです。

一休:絶対そうです。僕も逆に女性を見るときに肌と髪を気にします。

ひろゆき:それが駄目だとやっぱり嫌ですよね。どんだけ顔整ってても。

一休:「じゃあそれが何なんだろう」と考えたときに、健康意識とか健康さなんじゃないかなと思っていて。

ひろゆき:それはありますね。

一休:やっぱり生物的な本能で「元気な子を産んでほしい」というのがあると思います。となると健康であることが一番大事だと思って。「その健康な指標ってどこから来るのかな」と思ったときに、髪とか肌、または服や身なりに対する気遣い。あと僕もうひとつは精神的な健康もあると思っていて、それが愛嬌だと思うんですよ。

ひろゆき:どんだけ美人でも過度なメンヘラは嫌ですね。

一休:精神的に病んでるとか、いつも何か沈んでるとか。ハイなときはあるけど、落ちるとき異常に落ちるとか。だから健康さが大事。ということは話を戻すと、部屋も健康的になるであろう空間というのがいい部屋なのかもしれない。光が入るとか、風が抜けるとか。

ひろゆき:精神的なところで言えば、光が入りやすいとかだろうし、綺麗な部屋と言えば、自分を律することができる。

一休:確かに。

ひろゆき:こういう家で毎日カップ麺は食えないですよ。

一休:ちゃんと何か料理しててほしいですよね。

まさに気を遣われている部屋

ひろゆき:だからちゃんとするっていうことができるのも、いいお家に住んでるというのがあるからかなとか思います。

日常と非日常、ファッションと空間

一休:そうですね。今の話と繋がっていくんですけど、最近ホテルライクな家が流行ってますよね。僕は否定はしないんですけど、それは平均点を超えるぐらいのものだと思っていて。なんでかというと、あれは非日常感の演出なんですよね。

ひろゆき:わかります。

一休:日常感の演出をすると下手な人って要は、本当に気を遣ってない、ただだらしない部屋になるんですよ。

ひろゆき:それを僕は最近ファッションで全く同じ観点で発信しました。非日常と日常と。

一休:だからそこよりはマシっていう観点でいくと、非日常感というのは気を遣ってるのが分かるからいいんですけど、じゃあさらにもう1段階上になったとき。非日常の家に住んでる人っておかしいじゃないすか。

ひろゆき:わかります。ダサい人がジャケット着てみました、という状態ですよね。

一休:そうそう。そんな感じ。フォーマルにしてみました、みたいな。でもそこで暮らしてることを考えたときに、違和感があるんですよね。

ひろゆき:毎日ジャケット着てるっていうのも「なんか無理してない?」という。

一休:そうそう。「家でジャケット着てんの?」みたいな。「料理しないの?」とか「普段どこで何してるの?」みたいな。そういう話になってくる。すると違和感が出てくるんですよ。平均点は超えるんだけど、それより先の人間みたいなところが見えてこなさすぎて。

ひろゆき:めっちゃわかります。ファッションで全く同じベクトルのことを考えてました。

一休:ちなみにファッションだと、今の話と紐づいてどういう部分を連想しましたか。

ひろゆき:非日常を持っていない、いわゆる垢抜けてない男性はとりあえずまずは外からの見てくれを良くするために、服装で非日常を補わないいけない。ダサい人がパーカー着ても、そこら辺にいる人にしか見えないので。とりあえずジャケットを着ますと。そこで非日常のビジュアルを作ります。でも結局一番いい状態っていうのは、日常性の服を着ても様になる状態なので。

一休:めっちゃいいですね。

この部屋に住めたら毎日が楽しくなりそうですね

ひろゆき:ジャケットを着たらかっこいいけど、でもジャケットじゃないものを着られたらという状態を作る。ジャケットだけじゃないもの、日常性のものを着ても様になってかっこいいのが、一番かっこいい人だよっていう。

一休:確かに。そこに本当にある個性が見えてくるわけですよね。

ひろゆき:そう。ジャケットはみんな同じ見せ方しかない

一休:もちろんTPOでジャケットを着た方がいい場面はあっても「日常からずっとジャケット着るの?」という話。たとえば男性がデートに行くたびに毎回ずっと同じ格好だと、すごく一緒にいたくないんですよね。毎回いつも同じジャケット、同じパンツ、同じ靴だとね。

ひろゆき:そうなってしまう人が多いですけどね。

一休:たとえば遊園地に行ってアクティブに過ごす日にも、ジャケット着てくる、みたいな。

ひろゆき:「やめましょうね」と言ってることですね。

一休:間違いではないけど、どう考えても動きやすい服ではない。革靴とかもそういう場所じゃないでしょという。

ひろゆき:最適解じゃないですからね。

一休:多少フォーマルであっても、部分的に崩したりとか、動きやすくしたりとか、やっぱりTPOに合わせた格好も出てきます。そういう意味で話を戻すと、部屋もそういう日常の延長線にあるはずなんですよ。だから「食器は何使ってんの?」とか「普段何食べてんの?」とか「冷蔵庫の中どうなってんの」という。紐づいてるはずなんですよね。そこが何にもないというのは生活感が見えない。僕の中で「これはやっぱり気持ち悪いな」というのが感覚としてあります。「全部外食です」とか。「それ家なの?」みたいな。

ホテルで暮らしてるなら分かるんですよ。たとえば旅行とかホテルに泊まるときに「非日常がいい」となるのは、間違いなく日常がベースにあるから、非日常が入るわけであって、毎日を非日常にしちゃったら、それただの日常になっちゃう。おかしなことになっちゃうわけです。その辺はやっぱり人間味というか、その部分がファッションも空間いわゆる建築とかも、一緒になってくるんだなと。

ひろゆき:抽象化すると繋がりますよね。いろんなコンテンツが。

一休:平均点を超えるのは確かに土台がない人からすると大事だけど、結局そこで止まっちゃうと、どこかで息苦しさみたいなものが出てくると思うんですよね。

ひろゆき:「ジャケット以外は何着たらいいの」という人たちは多いですね。

一休:それは自分の隠したい部分とか、見てほしくない部分をひたすら隠そうとする行為に繋がっていくと思います。

ひろゆき:うん。確かに。

一休:人間はそもそも長所とか短所っていうものも、見方を変えれば全部ひっくり返ったりもするじゃないですか。それに「良い・悪い」をジャッジしてつけちゃって、その「悪い」と定義している部分を隠しちゃうと、自分の一部が見えない。

ひろゆき:人間味がないですよね。

一休:芸能人も最近は少し難しくなってますけど、人間味ある人はあっけらかんとしてるじゃないですか。悪い部分とかも平気でさらけ出したりとか、必要以上に良い部分だけを見せようとしてない。結局ファッションとか部屋も全部、そういう自分が隠したいと思っているものをいかに見せるかの方が、実は大事なんじゃないか。赤ちゃんとかまさに、ちゃんとしてない究極の存在だと思うんですよね。

ひろゆき:うん。

一休:超わがままだし、超身勝手じゃないですか。自分で何もできないから。でも究極に可愛いですよね。弱いところを見せる。そういうだらしない部分も含めて自分であるということをいかに出せるかが、実はファッションも空間も一緒なんじゃないかと。

一休:毎日フランス料理とか食いたくないですもんね。

ひろゆき:めっちゃ嫌ですね。

一休:和食食いたいですよね。

ひろゆき:非日常も過度になると重いですね。

一休:赤ちょうちんの居酒屋だっていいし、家庭料理だっていいわけですよ。衣食住のそういう部分でオールレンジいけるというのは、意外と大事なことなんじゃないか。

ひろゆき:全部繋がってきますよね。

人間とマインドセット

一休:そういう部分も踏まえて、この家に住んでから自分の中で「こういう部分が良かった」とか「こういう変化が起きた」あるいは「今後の未来どうしていきたい」ということを、ファッションのことも交えながら教えてください。

ひろゆき:僕は元々個人のビジネスをする起点やトリガーがファッションだったので、ファッションが専門分野なのはあります。もちろんその分かりやすい専門分野があるからこそ、頼ってくれる人がいるので大事です。そこを入口にファッションを教える。でもお客さんに教えたいのは、人生の在り方だと思います。それがファッションから外見に繋がり、ライフスタイルに繋がり、マインドに繋がる。自分の生き方に憧れる人をもっと作っていきたいというのがありますね。

一休:自分の生き方をベースにしながら、お客さんの生き方もその人に合わせながら、後押しするような存在でありたい。それはかっこいいですね。

ひろゆき:そういうマインドセットが備わったのは、虎さん(@tiger_stlv)のコンサルのおかげだなと思います。

一休:視野が一気に広がりましたか。

ひろゆき:はい。在り方やマインドの部分にかなり目が向けられた。

一休:最近も教えている方がたくさんいらっしゃると思うんですが、その方たちの物の見方にも何か変化はありましたか。

ひろゆき:そうですね。虎さんの教えは社会常識なんかの逆じゃないですか。
 
一休:バチくそ真逆ですね。

ひろゆき:僕のお客さんは社会常識に則って生きてきて、でもなんかうまくいかない、自信がないみたいな人たちなので、そこから解放される人は多いなと感じます。そんなに社会の常識に、いい意味で従わずに生きることもしていいんだと。

一休:全部をフォーマットに当てはめるんじゃなくて。

ひろゆき:そうです。あとは否定しない。僕が元々虎さんに教えられて衝撃を受けたことがあって。前に同棲した人と同棲破綻したんですけど、そのことでずっと自分を責めて苦しんでたときがありました。でも虎さんから「否定は解決を生まないよ」と言われて、それに人生を救われたなと。これは自分の事象に限らず、他の人でも同じように救いが絶対にあるところだと思っていて、その教えは皆さんにも説いていきたいし、それによって思考が軽くなってる人もいるので。

一休:そのときはネガティブな解釈を持ってたのが、今過ぎ去ってみたら変わってるんじゃないですか。

ひろゆき:むしろあって良かった。

一休:でもそれって結構大事ですよね。

ひろゆき:否定してもしょうがないなっていうのはあります。みんな否定しちゃいますけど。

一休:過去に起きたことなんて、もうどうやっても変わらないじゃないすか。結局それをポジティブに解釈した方が結果的に何でも上手くいくじゃん、みたいな。これがあったからこうなったんだという。今は瞬間的にうわーって思うことがあったとしても、結構前向きに捉えられるようになったんじゃないですか。

ひろゆき:負けが次に繋がるなという。成長のきっかけになる。もっと次行けるな、みたいな。

一休:めちゃめちゃいい。それは今までの自分にはなかったマインドセットですよね。物の捉え方。起きた事実は変わらなくても、物の捉え方を別角度から見るだけで、こんなに景色が変わるのかみたいな。

ひろゆき:起きたものはどうしようもないですから。

一休:やっぱりそうなりますね。それも含めて一元的な「良い・悪い」じゃなくて、視点を変えてみるというのは大事ですよね。

ひろゆき:そうですね。

一休:ファッションも絶対そうですよね。だって全部いけるファッションなんてないじゃないすか。

ひろゆき:ないです。

一休:どこでもこれやっとけばもう間違いない、みたいなファッションは存在しない。仮に誰かには上手くいったけれど、別の人には当てはまらない。それは全然ありうる話で。そのあたりの微細な変化とか、相手に合わせてどうしたらいいとか、場所に合わせてどうしたらいいかというのも含めて、より高い解像度で教えられるようになったのかなと、ひろゆきさんの話を聞いていて思いました。

一休:素晴らしい話でした。ありがとうございました。

ひろゆき:めちゃくちゃ面白かったです。ありがとうございました。


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