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飽きない・疲れない美術館の楽しみ方と新しい感性との出逢い

こんばんは、心太です。

先日、本当に久しぶりに美術館に行ってきました。

神奈川県立近代美術館 葉山館
「ゴッホから中園孔二まで」

まったく美術史には詳しくない。
でも、美術館とか博物館とか、町の片隅で開かれているギャラリーとか、そういうところにふらーっと入るのはけっこう好き。
入るのはかなり勇気がいるときもあるけど、しらこい顔してふら~っと入ってほほうと観て、素知らぬ顔で出ていく。
そんなゲリラ鑑賞をときどきしている。

それはさておき、神奈川県立近代美術館、とても良かった…。
特に、展示のタイトルにも入っている中園孔二さん
彼の作品に出逢えたことは大きな拾い物だったと思う。
(下に作品の写真在り)

ぼくなりの美術館を楽しむコツ

1週目は、一目惚れした作品とだけお付き合いをする。
ほとんどのものはちょろっと観てスルー!!
「いいなあ…」と思ったものは、自分がなにに惹かれたのかを意識しつつ鑑賞する。

色かな?構図かな?モチーフ?全体的な雰囲気?どう描いているのか分からない不可解さ?
考えはするけど深追いはしない。
“なんとなく良い”ということも大事だし、ぼくは評論家じゃない。
作品との距離感は自分で決めていい。

2週目は、作品の説明書きも読みながらゆっくりと歩を進める。
1週目で、毛ほども興味が沸かなかったものは素通りすることもしばしばある。
作者のプロフィールや、描いた順番、専門家から見た魅力(と自分が感じた魅力の比較)に目を通す。
そういった、作品の背景や周辺情報を肴に、もう一度気に入った作品と向き合ってみる。

こうすると美術館を飽きずに、そしてそれほど疲れずにまわることができる。

最近覚えたのは、展示スペースにあるベンチをうまく使うこと。
一つ一つの作品ではなく、“美術館”という空間作品を楽しむ感じ。
作品の陳列、照明、音楽、そして来場している人達の服装や動き。
ぼけ~っとどこを見るでもなく脚を休めるのもなかなかに乙…

是非、お試しあれ

中園孔二というひと

で、1週目で目を奪われた作品の作者が”中園孔二”その人だった。
“なんとなく良い”ってやつだった。

油彩で、背景は平面的に、メインとなるモチーフは厚く絵具を塗り重ねた作品だった。
厚く塗られた部分は、なにかが隠されている気がして、下地には彼しか知らない何かが描かれているような気がして、なんだかすごく気になった。
神奈川県立近代美術館のホームページに掲載してある写真です↓↓

中園孔二 2009年 無題

残念なことに若くして事故で亡くなっているらしい。
もう新しい作品が生み出されることがない、という事実はショックでもあるけど、いま知ることがなかったら、一生知ることはなかったかもと思うと、出逢えてよかったなあとしみじみ思う。

四連休で展示期間が終わってしまうらしいので、良かったら是非。

では、また。

心太



↓↓画集も買ってしまいました↓↓
25歳で亡くなるまでたくさんの作品を生み出しているみたいです。

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