腋窩神経前枝の走行部について

本報告では、ご献体を用いて三角筋と腋窩神経前枝、後上腕回旋動脈の位置関係などを調査しています。主に、肩峰の前縁と後縁を結んだ中点と三角筋粗面部を結んだ線上で、どの位置を走行しているかを検討しています。結果、腋窩神経前枝は肩峰の中点から5.8±1.0㎝、後上腕回旋動脈は6.3±0.9㎝を走行していたとのことでした(図1)。本報告より、正確に肩峰の中点や三角筋粗面部を触診できれば、腋窩神経前枝周辺部の圧痛評価などにも繋がる可能性があると考えます。

図1

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