セルフケア_ver

【2】ストレスと病気

【UPDATE】
2018年9月3日;価格改定しました(480円)
2018年7月8日:500円に値上げしました
2018年7月1日 リリースしました
2018年5月29日 note作成しました


こんにちは!徳田と申します。
沖縄で心療内科クリニックをしています。
専門は産業精神医学、働く人のメンタルヘルスを主に取り組んでいます。

企業や自治体向けにメンタルヘルスの研修や講演会を行っています。
おかげさまで大変好評で、毎回講演依頼が殺到しています。
と同時に
「先生の講演、スライドの配付は無いの?」
「本は出さないの?」
「外の人達にも講演の事を伝えたいから、もっと講演会してくれない?」
という有り難いリクエストがあります。

しかし本業が心療内科クリニックのため、
これ以上講演会活動に力を入れる訳にはいきません。
なので、講演内容を広く知っていただくために、
今回noteという形で
メンタルヘルス講演会の内容を記す事になりました。

今回リリースするのは、大好評の
働く人のメンタルヘルス入門!

3部作になっておりまして、その第2部
【2】ストレスと病気です。
ストレスに関係する病気のしくみ、とくにうつ病について書いています。

他にシリーズとして
【1】ストレスとは?
【3】ストレスに強くなるには
があります。


【目次】働く人のメンタルヘルス入門② ストレスと病気
脳と自律神経
自律神経の乱れ
うつ病とは
うつ症状、うつ状態、うつ病の違い
うつ病になるとどうなるか

では、始めましょう!

脳と自律神経

私たちのこころは、2つの神経でできています。

脳神経

ひとつは脳神経です。
頭蓋骨なる骨でできたヘルメットがあって、
その中に両方の握りこぶし分くらいの
しわくちゃな内臓があります。
これが脳です。この脳が考えや気持ち、やる気などを
コントロールしています。

自律神経

こころに関係する神経はもう1つあります。
それが自律神経です。
自律神経は、脳の下にある視床から身体にある内臓
心臓や肺、胃袋や腸、目や耳などの感覚器に向かって
それ専用の神経として網の目のように張り巡らされています。

以下のようになっています。

そこにストレスがやってきました!

ストレスに対応するのは、基本的には脳です。
脳がストレスをキャッチし、見積もって
対応するか避けるかを判断します。
元気があればストレス自体をはね返します。

しかし今の世の中、ストレスは1つだけではありません。
またやってきます。

次から次へとストレスがやってきます。

すると脳神経はずっと敏感になります。
ストレスがあると、脳神経はずっと反応しなくてはなりません。
ストレスの処理が終わるまで、動きっぱなしです。
職場でイヤな場面があったときに、自宅に帰ってからも
その様子がふと頭に思い浮かぶ事あるなら
それは脳神経がストレスの処理を続けているのです。

続いて自律神経も反応します。
脳神経と自律神経はつながっているため
脳神経の興奮が自律神経と一緒に伝わります。

こうして脳神経と自律神経はともに調子を乱します。
脳神経は疲れ、自律神経は興奮しっぱなし。
あるいはその逆もしかり。
こうして脳神経と自律神経の乱れ
ストレス病ができあがるわけです。

自律神経の乱れ

自律神経は2つの神経に分かれます。
内臓の動きを活発にする交感神経と、リラックスさせる副交感神経です。


ストレスは交感神経を刺激します。


交感神経が高まると緊張した状態になります。

リラックスし過ぎると、眠気やだるさがでてしまいます。
このアンバランスが自律神経の乱れです。

自律神経はシーソーと同じです。

緊張しすぎてもリラックスしすぎてもよくありません。両者はほどよくバランスを取る必要があるわけです。

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