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あそ未来創造塾:産官学金の連携 金融マンの視点

無事にあそ未来創造塾 最終プレゼンテーションと修了式を終えました。

あそ未来創造塾についてはこちら

半年あまりの間でしたが、貴重な学びの場でした。
携わって下さった皆さま方に、感謝。

「産・官・学の連携」という言葉は良く耳にするかと思うのですが、未来創造塾ではそれに金融機関も交えた「産・官・学・金の連携」を目指していて、全カリキュラムを通じて日本政策金融公庫・熊本県信用保証協会・肥後銀行の方がゲストとして招かれて塾生と一緒に聴講してくださっているのが大きな特色でした。
拙いプレゼンテーションでしたが、現役の金融マンの皆さんに聞いていただくことでグッと緊張感が増して、まるで融資を受けるための事業計画発表の場のようでした。
もちろん、それを狙って金融関係の皆さんに関わってもらっているのでしょうし、この場で生まれた事業プランが動き出すタイミングでは実際の融資につながるケースもあるのかもしれません。

なかなかこんな機会も無いので、来賓として初回からずっとご一緒いただいていた方にお尋ねしてみました。
「実際の融資の現場だと、どんな視点で事業計画を見ているんですか?」
未来創造塾ではいかに自分のやりたいことを人に伝えるかが重要で、その為のプレゼンテーションだったと思うのですが、融資を受けるとなるとそれだけじゃいけないだろう、と思ってちょっとお尋ねしてみたものです。
何ともざっくりした質問ですね(笑)しかし流石です。こんな曖昧な質問にもバッチリ端的に答えていただきました。

「私達が事業計画の上で見ているのは3つのことです。『何がやりたいのか』『何ができるのか』『需要はあるのか』この3つが重なる部分がはっきり見い出せる事業計画に融資します。」
「そして、この3つの中で一番重視しているのは『何がやりたいのか』です。」

意外でした。勝手なイメージですが、事業計画ともなれば具体性が第一で、となると『何がやりたいのか』はさておき『需要はあるのか』『何ができるのか』が重要な気がしていました。

「実際に事業計画を考える中でよくあるのが、具体性・現実性にとらわれるあまり、始めに思い描いていた『やりたいこと』からかけ離れたものになってしまうパターンです。そういう事業は、長続きしませんし、発展性も自ずから乏しいものになってしまいます。やりたいことじゃないですからね。」

このパターン、正に私が今回のプレゼンテーションに臨む中で陥ったものでした。
人前で表現しようと思うと何かちょっと良い格好をしたくなるというか、いかにも実現性のあることを言ってのけたくなったりしたのですが、後になってから読み返してみると「何だコレ?」というものになっていて、始めから練り直し━━ということを何度も繰り返していました。

逆に言えば、やりたいことがはっきりしていれば、実現のために必要な資材や技術を手に入れる努力を惜しまないでしょうし、情熱を傾ければこそ新しい需要の発掘にもつながる、ということも言えるかも知れません。
だからこそ『何がやりたいのか』がしっかり捉えられているビジネスプランが金融機関からも評価されるものになり得るのだと、そんなことを教えていただきました。なるほどー。

自分がこれからやろうとしていること、やりたいことを随分と整理することができました。大切なのはここからズレてしまわないように注意しながら具体的な計画を組み立てていくこと。一番最初の取っ掛かりの部分を、塾での学びを通してじっくり考える時間をいただけたことに改めて感謝です。







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