SES面談を通過するトークスクリプト(サーバーサイドエンジニアの場合)

面談を通過できなくて困っている方へ、書いています。
既にSESで働いている方向けの内容になってしまいますが、少しでもお力になれたらと思います。

面談は先方が聞きたいことを答えることができれば、通過できます。
先方の疑問や不安を解消することができれば、通過できます。
通過できる場合は、スキルがマッチしていることが前提です。
以上のことを理解できていれば、面談の通過率が飛躍的に上がります。
面談は大きく分けて、こんな感じの流れになっているかと思います。

  1. 案件説明(先方ターン)

  2. 自己紹介(自分ターン)

  3. 質問タイム(先方ターン)

  4. 逆質問タイム(自分ターン)

それぞれどんな姿勢で望めばいいのか解説します。

1. 案件説明(先方ターン)

まずは常駐先の案件の説明があるかと思います。
たまにそんなことをすっ飛ばして自己紹介から求められることがありますが、案件の説明からしてもらいましょう。
案件の説明をしてもらった上で、過去に自分がした経験で力になれることを話すきっかけを作るためです。
案件の説明時に注意するべき点を挙げておきます。
・スキルアップできそうな案件か
・自分の興味関心とマッチする案件か
・過去の経験を活かせる体験を話す準備をする
簡単に解説していきます。

スキルアップできそうな案件か

スキルアップできそうな案件か確認しましょう。
既存のスキルを100%使った案件だとスキルアップできないので、既存のスキル70%、新規スキル30%くらいの案件にアサインできるといいかなと思います。
全くスキルアップできないと踏んだら、OKを正式にもらった後に他に引き合いがあった旨を伝えて丁寧にお断りすればいいです。

自分の興味関心とマッチする案件か

おもしろそう!と思う案件に入りましょう。
自分の興味関心が向く案件でないと、能力は発揮できません。
なるべく、自分のやりたいと思っている案件にアサインすることにしましょう。
もちろん、単価との折り合いになってくるので、上手に天秤にかけましょう。

過去の経験を活かせる体験を話す準備をする

自分が案件に参画するとして、過去の経験からどんな力を発揮できるか考えながら聞くようにしましょう。
具体的には、案件説明を受けて、過去の実績から一番役に立ちそうな案件を選びながら聞きましょう。
それを自己紹介のターンで伝えるようにします。
質問してほしい案件内容に誘導できたりします。

2. 自己紹介(自分ターン)

自己紹介の場合、自分がどれくらいのスキルを持っているのか、ざっくり伝えるようにしましょう。
先手を打って相手が聞きたいことをある程度潰すイメージで話すことが大事です。
例えば、

  1. エンジニア歴何年目

  2. サーバーサイドの開発経験言語歴と得意言語(フレームワークもあれば)

  3. フロントエンドの開発経験言語歴と得意言語(フレームワークもあれば)

  4. Git, Dockerを使ったチーム開発経験があるか

  5. 簡単な自己アピール

  6. 過去の経験を活かせる体験を話す

という感じです。
例えば、こんな感じです。
1. 自分は5年目のエンジニアです。(何年目かでスキル感がわかる)
2. 主な開発経験言語は、JavaとPHPで、Javaが2年でPHPが3年ほどになります。得意言語はPHPです。JavaはSprinbootを使った開発経験、PHPはLaravel, CakePHP, FulePHPを使った経験があります。経験年数が一番長いフレームワークはLaravelなのでLaravelが一番得意です。(習得言語によってどんなプログラマーか想像できる。得意言語を明確にする。)
3. フロントは基本的なHTMLとCSSは書くことができます。JavaScriptはサーバーサイドほど得意ではないですが、jQueryやAngular, Vue.js の実務経験があります。(苦手なことはマイナス表現にならないように正確に伝える)
4. GitとDockerはCLIレベルで使うこともでき、前回の現場はDocker環境をイチから作る経験もさせていただきました。(チーム開発に問題ないレベルであることを伝える)
5. 元々営業マンから転職したので、チーム開発に必要なコミュニケーション能力は備わっていると自負しています。正直、開発で使われているReactは実務経験がないのですが、アサインまでになんとかキャッチアップしてチームに貢献できるように頑張ります。(できないことややっていないことは、正直に伝える。できないことをアサインまでにキャッチアップする、というやる気を伝える)
6. 案件の説明をいただいた時に、今回の案件がかなりスピード感のある開発だとお聞きしました。いちばん力を発揮できそうな経験は1年ほど前のXX案件です。こちらの案件はLaravel + Vue.js のWebアプリケーションの開発です。要件定義からテストまで全工程を担当しました。早いサイクルでリリースまで行うスピード感のある案件でした。今まで経験したどの案件よりもスピードを求められたので、スピードのある開発はかなり身についたと思っています。(案件の説明を踏まえて、過去の経験から活かせることを説明する)

自己紹介では、自分がどんなレベル感のエンジニアなのかを簡単にお伝えしましょう。
開発年数を言えばだいたい通用しますし、
たまに長々と過去の案件の説明をし出す人もいるようですが、無意味です。
過去の経験を活かせる案件のみにフォーカスを当てて説明しましょう。

3. 質問タイム(先方ターン)

だいたい聞かれることは決まっています。
的確に答えることができれば問題ないです。
できることはできる、わからないことはわからない、と伝えることが重要です。
よく聞かれる&よく聞かれた質問をあげてみます。
・Gitは使ったことありますか?
・リーダー経験はありますか?
・Dockerを使ったことはありますか?
・AWSの知見はどれほどありますか?
・どんなキャリアを考えていますか?
・どれくらいの期間アサインされる予定ですか?
・得意な言語はなんですか?
・得意なフレームワークはなんですか?
・APIの説明できますか?
・MVCの説明を簡単してもらっていいですか?
・SQLは書けますか?
・なんでエンジニアになったのですか?
・どんなエンジニアになっていきたいですか?
・コミュニケーション能力は問題ないですか?
だいたい質問は決まっています。
初心者の頃はGitを使えるかいつも聞かれていました。
紙でFizzBuzzを書かされたこともありました。
コミュニケーション能力やGit、Dockerに関しては本当によく聞かれるので、自己紹介の時に先手を打って自ら説明してしまいます。
クライアントの不安を潰しておく説明をするというのも大事な一方で、ある程度隙を残して質問を誘導するようにする、というのも手です。
これ以外はだいたい過去の案件に関してですので、丁寧に答えいきましょう。
結論から話すことを意識してください。

逆質問タイム(自分ターン)

逆質問タイムの時はとりあえず聞きたいことは聞いてしまいましょう。
常駐する姿を想像できるくらいに質問するのがいいと思います。
普通の質問と、こいつちょっとできるなと思わせる質問をするといいです。
たまに、質問はありません、とか言ってしまう人もいるようです。
しかし、そんな姿勢で望むのは、はっきり言ってありえません。
なんとか探し出してください。
例を挙げておきます。

普通の質問

・メンバーの人数はどれくらいですか?
・どんな雰囲気でお仕事されていますか?
・メンバーの構成や性格を教えていただけますか?(リーダーの性格など知れるといい)
・案件の掛け持ちはするのでしょうか?
メンバーの構成や性格なんかは、かなりズカズカ聞いている質問なので、例えば『自分が現場で働いているイメージをしたくて教えていただきたいのですが』というクッションとなる言葉をつけたりすると良い。
質問する順番を変えるだけで効果的なこともあるが、この辺りのニュアンスは空気を読んでほしい。

できると思わせる質問

・開発現場の課題やお困りごとを教えていただいてよろしいでしょうか(問題を見つけ解決しようとする姿勢を見せる)
・開発現場に欲しいと思っている方の人物像を教えていただけますか?(自身とマッチするか再度確認できる)
・私にチームとしてどういった役割を期待しますか?(チームに貢献しようという姿勢を見せる)

ザクっとこんな感じでしょうか。

まとめ:SES面談トークスクリプト

SES面談を通過する確率を飛躍的に高める要点をまとめると、
・相手の疑問や不安を解決する回答をする
です。
・自分に何ができて何ができないか
・自分を採用するとどんなメリットがあるか
先方はこういったことを聞きたがっているので、これらの疑問を解決してあげましょう。

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