犯罪被害にあわないために大切な事

今は本人確認書類の画像があれば、ネットですぐに銀行口座や証券口座を開設したり、何らかの会員になる事が可能です。
免許証だったりマイナンバーカードだったり、保険証やその他の画像さえあれば。

でもこの「本人確認書類の画像」って、本当に本人しか持っていないのでしょうか?
実際はそんな事はなく、他の人(犯罪者集団)が所有してしまう事があるのです。

・口座開設や会員登録、仕事などで企業に提出した本人確認書類の画像が、その企業がハッキング被害にあうなどで流出してしまった
・そもそも本人確認書類の画像を提出した先の企業が犯罪者集団とつながっていた(SNSでの仕事募集では特にこういうのは多い)
・免許証やマイナンバーカードなどを紛失(落としたり置き忘れ)してしまった(拾った際に画像のコピーを取られる)

上記のいずかのケースで犯罪者集団にあなたの本人確認書類の画像が入手される事があるのです。

今は『即日会員登録可能!!』や『即日口座開設可能!!』みたいな感じで、本人確認書類の画像があればすぐにネットで口座開設や会員登録できてしまえます。
これはセキュリティ的にかなり問題があると思いませんか?

口座開設や会員登録をした場合は、提出された本人確認書類の画像に記載された住所ではなく、元々サーバー側に登録された本人の住所へ必ず通知書類を送り、その書類に記載のコードを入力して初めて口座開設や会員登録が完了するようにする」みたいな事をしていないと、何らかのケースであなたの本人確認書類が第三者に入手され、その第三者が勝手に口座開設や会員登録をして色々な犯罪に巻き込まれる場合があるのです。

本人確認書類の画像に記載の住所ではなく、元々サーバー側に登録された本人の住所へ通知書類を送る」としたのは、犯罪集団が本人確認書類の画像を入手した後は、住所の部分や電話番号の部分はいくらでも画像処理で変更可能だからです。
しかしサーバー側に登録された住所や電話番号はそんなに簡単に変更できません。

今回私が書いたような対応を国が法制化して全ての企業に課していないと、「知らないうちに自分の名前で銀行口座が開設されていて、勝手に借金されたり犯罪のやり取りに使われていた」とか「よくわからない会員に勝手に登録されていて、会員費がずっとかかり続けて何百万円もいきなり請求された」みたいな事に普通の人が巻き込まれる事になってしまうのではないでしょうか。

本人確認書類の画像を持っていれば簡単に口座開設や会員登録ができてしまえる今の現状は、やはりセキュリティ的にかなり問題があると思います。

「担当者が提出された免許証やマイナンバーカードに記載の顔画像を見ながら、オンラインでリアルタイムで顔の映像を映してもらって本人かどうか確認する」みたいな事をやっている企業もあります。
しかし、そもそも免許証やマイナンバーカードの画像の顔写真の部分をその登録者の顔に画像処理で変更されていると、これも本人とは違う顔で突破されてしまいます。