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アニメ『16bitセンセーション』の展開予想・妄想(4話終了時点)

過去のアキバ等を舞台に美少女ゲーム文化や当時の時代環境描く『16bitセンセーション』というアニメが好評を博している。今回はふと思いついたのでこのアニメの今後の展開や結末を予想していきたいと思う。

まず、この展開予想はこの作品が「YU-NOに少なからず影響を受けている」という仮説のもと作り出した。なぜYU-NOを持ち出してくるのかというと原作者の若木民喜先生がYU-NOが好きらしいからである(たしかどこかで言っていたし神のみぞ知るセカイの挿入歌の歌詞でもタイトルパロで出てきた気がする)。

YU-NOと言えばタイムトラベルものである。そして16bitセンセーションもタイムトラベルものなのでYU-NOの設定に何かしら影響を受けているんじゃないかという話である。

YU-NOにおいては「時は可逆、歴史は不可逆」という言葉に象徴されるように時間自体は戻ることができるものだが、歴史自体は蓄積されていくという設定になっている。時間をさかのぼる場合は並列世界ができ過去から分岐するという親殺しのパラドックスのようなタイムパラドックスが起きない世界設定となっている。詳しくはYU-NOの設定でもググってみて欲しい(正直自分も相当前にプレイしたので結構忘れていて間違っているかもしれない)。

シュタゲにおける世界線理論の違いとしては主に2点あると思う(有名作なのでシュタゲを引き合いに出してみた)。まず1点目としてシュタゲの場合は異なる世界線自体がすでに存在していてそこをオカリンがDメールやタイムリープにより行き来するという世界設定で、YU-NOの場合は時間をさかのぼった時点で新しい並列世界が生成されるという世界設定になっている点である。

2点目はシュタゲの場合は出来事が世界線ごとにある程度出来事が収束するという点である。ある世界線においてはまゆりが死ぬという事象は回避不可能となりその事実に収束してしまう。世界観を変えなければ、たとえタイムリープを繰り返しても事象を回避できない。対してYU-NOの場合は過去に遡った時点で元々いた世界とは異なる並列世界ができあがっているため、未来も無際限に変えられるという世界設定となっている(どちらも相当前にプレイした作品となっており記憶があやふやなので間違ってたらすみません)。

本作もYU-NOと同じようにタイムスリップした時点でコノハが最初にいる2023年とは繋がらない1992年の世界ができているのではないかと思う。他の諸々も考慮した表が以下だ。便宜上コノハの2023年に繋がる世界を「正史」と呼ぶことにする。ちなみにコノハが守と冬夜の娘であるという説を前提として構成している。

若干冗長だと思ったが、世界1~5についてはその並列世界においてコノハがタイムスリップしているかどうかも記載した。世界1の正史というのは1話開始時点のコノハがタイムスリップする前にいる世界である。タイムスリップするたびに過去から分岐しコノハがタイムスリップした世界が生成されているという感じである。未来へ戻る際はその世界から時間が経つだけなので分岐しないという想定。

コノハが守と冬夜の存在を知らないので2人ともコノハの誕生後に死んでいるという説を採用している。完全に妄想だが、コノハが過去へ遡ったときに2人を両親と認識できてない以上、こうでもしないと両親がその2人という説が成り立たなくなるので仕方ない。美少女ゲームらしくTrueENDでは全員が助かりHAPPYENDという予想になっている。

いきなりコノハの両親が死んでいたという重い設定を出してくるのはこの作品の雰囲気からして唐突な気もするが、あくまでも妄想なので許してほしい(もしかするともっとポップな感じでそのあたりの整合性がとれる設定も考えられるかもしれないけど思い浮かばないのでこれで許してください……)。

ちなみにタイムスリップする年代はおばあさんにもらった美少女ゲームの発売年となっている。これは4話時点において、同級生で1992年へタイムスリップ、痕で1996年へタイムスリップとなっているので次回以降はこみっくパーティー及びkanonの発売年である1999年、戦国ランスの発売年である2006年へタイムスリップするのではないかという予想となっている。

1話でコノハが店でゲームを広げたときに、パッケージの見えない作品が3作品ほどあった。そのうちの1作は痕なのでまだわからないパッケージは2作品ある。その中の1つがYU-NOなんじゃないかと予想している。なのでYU-NOの発売年である1996年へもう一度タイムスリップするのではないかと思うわけである。

ちなみに1話でパッケージが出ていた下級生も1996年発売なのでこの予想が正しかったとしてもタイムスリップとして使われる美少女ゲームは下級生の可能性が高いが、YU-NOもタイムスリップものだし原作者がこの作品を好きということもあるのでYU-NOが出てくるんじゃないかと思う。というか自分がプレイしたことのある作品なので出てきたらアツい。それだけの理由である。

重要な点としては世界5における2006年の記述である。この世界5においてコノハは存在しないが、時空移動のバグによりギリギリ残留しているという想定である。上記の予想表ではPC-98が普及していると書いたけど守がPC-98を広めるのに挫折してて、TrueENDの世界6でコノハを誕生させるとともにPC-98を普及させるという展開の方がアツいかもしれない。世界5は完全なBADで世界6で救われるという展開。ここはいろいろと考えられそうである。

ちなみにコノハが世界5の2006年の時点に存在できているのはその並列世界で産まれていないのでタイムパラドクスではないかという見方もあるが、存在が消える前にかろうじで残留しているという説を採用している。もしかすると1999年から2023年にもどってきた世界4の時点でコノハが存在しないという伏線がいくつか見られるかもしれない。

正直な話、非常に突飛な想像かつ自己補完が多いのであっているかはわからない。というかあってたらすごい。ただ1992年から2023年に戻った時(上の表でいうと世界2)にコノハの部屋の美少女ゲームが減っている感じの伏線らしき描写があったので、結末には少なからず「未来が変わってしまう」という要素が関連してくるのではないかと思う。そうなると「主要人物の存在が消えるかも……」というのがお約束なわけでそういったところからこの予想を作り出した。

おそらく少なからず間違っていると思うが、予想をしておけば後から比較して楽しむことができるので予想するだけ得である。面白いアニメなので次の5話が楽しみ。


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