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ネットメディア業界の革命児「コレスポンデント」の10の原則がメチャ面白い

先日ご紹介した共創メディアのコレスポンデント(The Correspondent)ですが、トランプ時代にあらがうメディアとしてForbesに紹介されてました。

現在、金曜日の締切りに向けて英語版のクラウドファンディングが、成立するかどうかの瀬戸際という感じで進行中なんですが。

この記事の中でも言及されている、コレスポンデントの10の原則というのが非常に面白かったので、こちらでも紹介しておきたいと思います。

コレスポンデントの10の原則

■1:私たちは日々のニュース爆撃に対する解毒薬を目指します。
 (We are your antidote to the daily news grind)

■2:私たちはどんな種類の広告収入も受け取りません。
 (We do not take ad dollars of any kind)

■3:私たちはステレオタイプなものの見方、偏見、恐怖を利用する人々と戦います。
 (We fight stereotypes, prejudice, and fearmongering

■4:私たちは問題を取り上げるだけでなく、解決のために何ができるかも取り上げます。
 (We don’t just cover the problem, but also what can be done about it)

■5:私たちは、知識豊富なメンバーである皆さんと共創します。
 (We collaborate with you, our knowledgeable members)

■6:私たちは、どこから見てるのか分からないような視点ではなく、どこから見ているのかを皆さんに明確にします。
 (We don't take the view from nowhere. We tell you where we’re coming from)

■7:私たちは、個人情報収集を最小限にすることによって皆さんのプライバシーを守ります。
 (We protect your privacy, by minimizing the personal data we collect

■8:私たちは、可能な限り包括的に報道できるよう努めます。
 (We want to be as inclusive as possible)

■9:私たちは、財務的な利益よりも常にジャーナリズムを優先します。
 (We always put journalism before financial gain)

■10:私たちは、透明性と継続的な自己改善を信じて言います。
 (We believe in transparency and continued self-improvement)

 かなりやっつけの意訳なので、念のため原文を下につけておきました。
 1のやつとか、正確にはnews grind なので、直訳するとニュース爆撃ではなくニュース轢きでしょうか。
 詳細は原文に原則の説明も書いてあるのでそちらを是非呼んで下さい。
 
 個人的に興味深いのが、ある意味、10の原則の多くの項目が、既存メディアの問題点を意識して、それを逆さにした宣言がされているように感じる点です。
 既存のマスメディアが、最も衝撃的なニュースばかりを取り上げているのに対して、コレスポンデントは基本的な日々の出来事について取り上げる方針のようです。

 Forbesの記事の中でも「スロージャーナリズム」という言葉が出てきますが、いつも周回遅れになる自分としては、遅くても良いんだな、と免罪符を得た気持ちになりました(笑)

 また、コレスポンデントは広告フリーなプラットフォームであり、スポンサードコンテンツさえもやらない、と明言されているのが興味深い点。
 これは読者のサブスクリプションで支えられていて、投資家の圧力で規模を追わなくてもいい共創型のメディアならではの宣言といえますが、この辺は、noteがプラットフォームとしてバナー広告等の手段を選択していないところともつながるところがあるなと思ったり。

 とりあえずは英語版を是非読んでみたいので、クラウドファンディングが成立するよう、興味ある人は、是非ご支援よろしくお願いします(笑)



ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。