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【投手王国インディゴ】2023投手まとめ

先日総合優勝を達成し、前期・後期優勝、ソフトバンク杯優勝と4冠を果たした徳島インディゴソックス。そんな今年のインディゴは野手の活躍は勿論のことだが、150km/h超えの投手を10人抱え”投手王国”を築きあげている。そんな剛腕が多数存在する投手陣の中から、チーム全体の投手陣の傾向を見つつ、チームを支えたピックアッププレイヤーを3人紹介しよう。


『誰にも破られない 鉄壁の投手陣』


前期では唯一の2点台を記録しており、後期は少し値を落としたものの高いレベルを維持することができた。またソフトバンク相手には防御率1.83とNPB相手にもインディゴの投手陣が通用することが証明された。

藤田・池戸両投手がリーグトップの防御率である1.51を記録。勝利数では藤田のみのランクインとなったが、これは“どの投手でも勝てる”ことの裏付けにもなっており、インディゴ投手陣の層の厚さが窺える。加えてインディゴには奪三振率が10を超える選手が4人(15登板以上)とリーグ内最多であり、まさに鉄壁の投手陣となっている。
また三振でアウトを取る投手がチーム内で目立つ中、“打たせて取る”ピッチングで今季途中加入のシンクレア投手も防御率0.67(規定投球回には未達)と躍動した。


『150km/h越え10人 投手王国インディゴ』


ロドルフォ・マルティネス 最速164km/h
椎葉剛  最速159km/h
宮澤太成 最速155km/h
白川恵翔 最速154km/h
谷口朝陽 最速153km/h
石川槙貴 最速152km/h
和泉椋麻 最速151km/h
杉本幸基 最速151km/h
山崎正義 最速151km/h
シンクレア ジョセフ 孝ノ助 最速151km/h

最速164km/hを記録し、SNSをざわつかせたマルティネス投手をはじめ、なんと所属投手19人のうち10人が最速150km/h以上と実に半分以上が大台に到達。NPB以外のカテゴリーで最強と言っても過言ではない、まさに史上最強投手陣である。



山崎正義


入団2年目の山崎投手。5ホールド9セーブと中継ぎ・抑えともにこなす。入団後着実に球速を伸ばし、今年の8月13日に行われた愛媛MP戦で自己最速151km/hを記録。現在インディゴに所属する選手の中で10人目となる150km/h越え投手となった。


『優勝の立役者 頼れるクローザー』


リーグ内2位のセーブ数を誇る山崎投手は7月29日・30日に行われたソフトバンク3軍戦で両試合ともに抑えとして登板。29日には三者連続三振で試合を締め、2日間で計3イニング4奪三振無失点と完璧な投球を披露。インディゴをソフトバンク杯連覇へと導いた。
またM1で迎えた9月15日の高知FD戦、ここで抑えることができれば後期優勝が決まる大事な局面で、完封リレーの最後のバトンを受け取ったのも山崎投手。安定した投球で三者凡退に抑え見事胴上げ投手となり、チームの前期・後期優勝に貢献。加えてチャンピオンシップでも胴上げ投手となった。


『未曽有のスタミナ インディゴの守護神』


誰もが聞いて驚くであろう、彼はなんと『リリーフ登板がメインながら』規定投球回に到達しているのだ。今年山崎投手が登板した試合数はリーグ内ダントツトップの39。チーム内トップの65 2/3イニングを投げた。年間68試合なのでなんと半分以上の試合に登板しているペースであり、回を跨いだ投球は勿論、火消しもこなす。また7月15日の愛媛MP戦では今季初先発を経験。5回1失点と先発としても好投を見せた。シーズン終盤になっても勢いが落ちることはなく、7~8月にかけては7試合連続無失点を達成。
防御率もシーズンを通して1点台後半~2点台前半をキープしており、現在は2.09でリーグ内5位と抜群の安定感を見せている。


ロドルフォ・マルティネス


今年の4月に途中加入したドミニカ共和国出身のマルティネス投手。188cm 95kgと非常に恰幅のよい右腕。直球主体にスプリット、ツーシーム、スライダーなどの変化球を織り交ぜて三振の山を築く。奪三振率は10.38とリーグ内でもトップレベル。4月7日のデビュー戦でも1イニングを投げ、2奪三振無失点と期待に応える完璧なスタートを決めた。5月20日・21日のソフトバンクホークス3軍戦では計2イニングを投げ3奪三振無失点とNPB相手にもその力が通用することを証明した。また登板した17試合のうち13試合では無失点、防御率も2.37とシーズン中どんどんと数字を伸ばしていった。


『四国アイランドリーグplus歴代最速 徳島の怪腕』


マルティネス投手の一番のセールスポイントといえば”球速”である。入団後着実に球速をあげていき、6月24日の愛媛MP戦で自己最速となる164km/hを記録。その名を野球界に轟かせた。これは四国アイランドリーグplus歴代最速であり、NPBの最速記録166km/hに迫る。加えてこの日の直球の平均速度は159.3km/h、投じた直球18球のうち160km/h超えが10球(※)とこれまた驚愕の数値である。

※18球のうち球速が測定できたのは16球


『剛速球でリーグ無双』


マルティネス投手の魅力はこれだけでは終わらない。対右打者の被打率.146、出塁率.271、長打率.146とこれまたリーグ内トップレベルの好成績を収めており、右打者への相性の良さがうかがえる。
今季も残り少しではあるが、前期・後期優勝の波に乗って独立リーグ日本一をその怪腕で手繰り寄せてほしい。



池戸昇太


愛知県出身、今年2年目のシーズンを迎えた池戸選手。昨年は20試合に登板し、5勝2敗 防御率4.98と不完全燃焼なルーキーイヤーを過ごしていた。しかし、今季は21試合に登板し4勝0敗 防御率1.51最優秀防御率のタイトルを獲得した。後期優勝がかかった大一番でも先発起用され、無失点で継投リレーのバトンを渡した。
また先発だけでなく中継ぎもこなす器用さを併せ持ち、頼れるインディゴの投手キャプテンである。


『前を見続けステップアップ 後期驚異の“2失点”』


前期は10試合に登板し、防御率3.57と昨シーズンから着実にステップアップしていた池戸投手。勢いそのままに後期は43イニングを投げなんと2失点。シーズン途中前期合わせて9試合連続無失点を達成し、後期の防御率は驚異の0.42である。
6~7月にかけては失点0と中継ぎでも輝きを増す一方で、先発としても躍動した。後期に先発した4試合すべてで5イニング以上を投げ切り、9月5日の高知FD戦ではとうとう自身初完封勝利を達成。


『制球力抜群 与四死球率3.02』


池戸投手の魅力はその安定したピッチングにもある。9月5日に先発で完封勝ちした際も許した四球は2個。(※7イニング制)
また先発時に限って言えば与四死球率が2.61であり、長いイニングを投球しても疲れを感じさせないピッチングを披露している。




今シーズンを戦い抜き、残すところはグランドチャンピオンシップのみとなった。今回紹介した選手以外にも多数の注目選手が存在するインディゴ。夢のNPB入りが決まる運命のドラフトまで残り約1か月。最後まで闘志を燃やし続けるインディゴ戦士たちのここからの活躍にも目が離せない。


10月26日ドラフト会議当日は徳島インディゴソックス公式YouTubeチャンネルで指名を待つ選手の様子を生放送!
選手が夢をつかむ瞬間をともに応援しましょう!

球団公式チャンネルはこちらから


執筆 吉岡花梨

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