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➀#じゃない方の徳島って?! JFL昇格目指す「FC徳島」ってどんなチーム??

 徳島県吉野川市をホームタウンとするサッカークラブ「FC徳島」。サッカー知識ほぼゼロながらファンとなった記者が、チームの魅力や話題を紹介します。

 サッカークラブ・FC徳島は徳島県吉野川市をホームタウンとし、アマチュアの地域リーグ・四国リーグで戦っています。2020年、22年、23年にリーグ優勝(21年は新型コロナウイルスの影響で中止)を果たし、天皇杯には県代表として8年連続出場していて23年は2回戦まで駒を進めました。四国代表として出場した23年の全国社会人選手権では3位となりました。「#じゃない方の徳島」をうたい、Jリーグでの徳島ヴォルティスとの「徳島ダービー」の実現を夢に、まずはアマチュアの国内最上位リーグ・日本フットボールリーグ(JFL)への昇格を目指しています。

FC徳島の2023年シーズン新体制発表会=23年3月、吉野川市鴨島町の日本フネン市民プラザ

 ―FC徳島はどんなチームですか

 クラブカラーは水色。22年にオレンジから変更しました。23年シーズンは、徳島県出身の6人をはじめ全国から集まった19~33歳の選手29人が所属して、吉野川市内の事業所やスポンサー企業などで仕事をしながらプレーを続けました。試合は四国リーグを中心に、天皇杯や全国社会人選手権(全社)、国体などの全国大会やその予選もこなします。23年3月に行った23年シーズン新体制発表会では、四国リーグ制覇とJFL昇格を目標に掲げ、さらに5年以内にJリーグ(J3)参入を目指すプランを示しました。
 

 ―四国リーグとは

 JリーグとJFLに次ぐ全国9地域リーグの1つです。FC徳島を含め4県の計8チームが、それぞれホーム&アフェーで方式でシーズンに14試合を行います。23年は4月に開幕し、10月初旬まで実施。FC徳島は、吉野川市川島町のヨコタ上桜スポーツグラウンド(市多目的グラウンド)や鳴門市の鳴門球技場、徳島市のワークスタッフ陸上競技場(徳島市陸上競技場)でホームゲームを行いました。

 ―JFLにはどうすれば昇格できるのですか

 全国9地域リーグの代表と全社の上位3チームによる「全国地域チャンピオンズリーグ」に進出し、勝ち上がるのが要件です。23年はその1位がJFLに自動昇格し、2位がJFL下位チームとの入れ替え戦に臨みます。FC徳島は、四国リーグ優勝や全社での上位進出により19年から5年連続でチャンピオンズリーグに挑みましたが、いずれも敗退しました。

練習に取り組む選手=吉野川市川島町のヨコタ上桜スポーツグラウンド

 ―チームの歩みを教えてください

 川島高(吉野川市)サッカー部のOBを中心として03年に発足した「セレステ」が前身です。06年に県リーグ1部に昇格し、13年には初の四国リーグに昇格。1年で降格したものの、15年に県リーグ1部で優勝し、四国リーグチャレンジ決定戦に進んで、3年ぶりに四国リーグに復帰しました。16年には徳島市内の企業が運営面での支援を決め、「FC徳島セレステ」に名称変更。JFL昇格を目指して選手を補強し、初の天皇杯出場を果たしました。17年に運営法人となる一般社団法人FC徳島スポーツクラブが設立され、18年から「FC徳島」となりました。

練習やホームゲームを行うヨコタ上桜スポーツグラウンド

 ―ホームタウンの吉野川市との関わりは

 21年3月に吉野川市と連携協定を結び、ホームタウンを徳島市から移転。22年には、金融機関や建設会社、医療法人などに加えて吉野川市が出資し、運営法人として株式会社フォルトゥーアを吉野川市鴨島町で立ち上げました。選手たちは、市内のヨコタ上桜スポーツグラウンドを拠点に練習をしています。

 サッカーチームとして強くなるだけでなく、吉野川市内で交通安全啓発キャンペーンに参加したり、子どものサッカー教室を開いたりと、地域貢献にも力を注いでいます。トークイベントやファンとのバスツアー&BBQなども企画。地域とともに上を目指し、地域に愛されるチームになるべく活動しています。

キッズサッカー巡回指導で児童にドリブルを教える選手=23年5月、吉野川市山川町の高越小
「鴨島阿波おどり」に繰り出した選手=23年8月、吉野川市鴨島町の鴨島駅前中央通り


徳島新聞デジタル版でFC徳島の活動や選手を特集しています