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➂FC徳島を後押しする企業や団体 選手も働くスポンサー企業

 徳島県吉野川市をホームタウンに、サッカーの地域リーグ・四国リーグで戦う「FC徳島」。サッカー知識ほぼゼロながらファンとなった記者が、チームの魅力や話題を紹介します。

 FC徳島の活動や運営を支援するスポンサーは2023年8月時点で73企業・団体に上る。ホームタウンである吉野川市をはじめ、ユニフォームのサプライヤーやトレーニングウェアのスポンサー、法人会員など、さまざまな形で後押ししている。さらに選手を職員として雇うスポンサー企業もあり、サッカーをしながら普段は社会人として働く多くの選手たちを生活面でも支える。

配膳の片付けをする南野心選手=吉野川市鴨島町の美摩病院

 20年シーズンからトレーニングウェアなどのスポンサーを務める「みまグループ医療法人青鳳会 美摩病院」(吉野川市)では23年度、9人の選手が勤務している。選手たちは主に患者の入浴や食事の介助を担当。美摩病院でMF南野心選手とDF大岡剛己選手が、その他の選手も青鳳会が運営する介護保健施設やグループホームで仕事に従事する。

 みまグループの美馬精一会長がサッカー好きということもあって、FC徳島が地元吉野川市と地域連携協定を結ぶ以前から、地域おこしの一環として支援に乗り出した。県外出身の選手も多いため、住居の確保についても支援している。職員も一丸となって応援しており、試合ごとにカメラマンとして“参戦”する人もいるほどだ。

 事務部長の井内康夫さんは「若くて、元気で、夢を持った選手たちが来てくれているので活気が出る。組織の活性化としても一番良い」と語る。

子どもたちと遊ぶ高畠淳也選手(左端)=徳島市北佐古一番町のステラプリスクール徳島

 保育や家事支援を手掛けるクラッシー(徳島市)では、DF高畠淳也選手とDF姫田耕大選手が保育・教育サービスの「ステラプリスクール」(同)や、運営する事業所内保育所などに勤める。クラッシーは23年シーズンから、トレーニング・マッチ用ユニフォームのスポンサーとなった。

 ステラでは、子どもの人間力を発揮するために心を動かす情操教育を行っており、英語、体育、音育、食育の4ジャンルで、各界のプロフェッショナルが監修したプログラムを取り入れる。その一環で、2選手の雇用にもつながった。夢を追いかけ、仕事もしながら練習に励み、本気でサッカーに打ち込む選手と、子どもたちが触れ合うことの好影響を期待する。

 代表取締役の植田貴世子さんは「選手たちはサッカーに対する愛情や、極めたいという強い思いを持っている。『本気体育』の観点で、彼らの力を発揮してもらっている」と話し、感動を生み出すワクワクやドキドキの一つを選手らがつくっていると強調する。

施術室へ患者を案内する高田レイ選手=徳島市国府町のスウェーデン歯科こくふ

 22年シーズンからチームデンティストを務めるスウェーデン歯科こくふ(徳島市)では、DF高田レイ選手が歯科助手として働いた。

 内藤禎人院長はFC徳島のホームタウンである吉野川市の出身であり、サッカー少年だった。チームデンティストは歯科医療を通じて、選手たちのパフォーマンス向上を手助けする。くいしばりやプレー中のけがなどで歯が折れたり欠けたりすることがないよう、スポーツマウスガードを推奨。選手の将来のために、後悔してほしくないという思いで支える。

 内藤院長は「地域リーグだからこそ、プロ契約の選手もいれば、働きながらサッカーをしている選手もいて、みんなバラバラで面白い。選手とサポーターの距離が近いのも魅力。この距離感を大事にしながら大きくなってほしい」と願う。


徳島新聞デジタル版でFC徳島の活動や選手を特集しています