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孫崎亨らの「白旗を掲げたら平和になる」論法について

元外務省の孫崎亨は、ウクライナ戦争について「戦争はすぐやめられる。ロシアの要求をすべて呑めばいいだけだ。」と仰っています。基本的には橋下徹や早大教授である豊永郁子などに書かせて朝日新聞が展開している「白旗を掲げたら平和になる。」という論法です。 

彼らが沖縄についても「中国の支配下になれば、米軍基地もなくなり、平和に暮らせる」と考えているのは、当然のことです。なにも不思議なことではありません。なにより、「中国共産党は、10億をこえる人民を統治し、その経済発展を支え、それなりに幸せにしてきたのであり、アメリカのように世界中に戦争をばらまき、国内では市民が銃を所持するという野蛮な文化を現在も維持している暴力主義的国家に追従するより、ずっとましだと彼らは、本心から考えており、アメリカについていけば幸せになれると考えている日本人は、占領当時のアメリカの洗脳と利益誘導をまだ引きずっている度し難い連中である。」と考えているのです。
僕がGHQによるWGIPによる洗脳神話を卒業すべきだと説いているのは、そうしたことにも拠ります。アメリカによる「洗脳」は、親中派も使っているのです。
少なくとも親中派や習近平に尻尾を振っているサヨクの連中を批判する際に、WGIPを持ち出す場合には、かえって彼らの議論の壺に嵌ってしまう恐れがあるのだということを自覚して論じるべきでしょう。 

埼玉弁護士会が石橋湛山賞を受賞した「民主主義とはなにか」の著者宇野重規を招いて講演会を開くというから参加するつもりなのですが、宇野氏はどうも早大の豊永郁子と同じような考えをもっているという情報が入ったので警戒しています。 

やはり人命がこの世で最高の価値だとすれば、「ロシアの要求をすべて呑む」或いは「中国の支配下にはいる」ことを勧めることになります。考えてみれば、中国人は何千年もそういう考え方をして圧政を耐えてきたのですから。

それではいけないのだ、ということをインテリや知識人も含めた多くの日本人に知らせる必要がある。三島由紀夫がいったように。彼は「世の中には人命より尊いものがあるんだ。いまからそれを見せてやる」といって割腹した。
僕には、彼のような覚悟も信念もない。臆病な一市民にすぎない。
しかし、彼がいわんとしたことに惹かれる心情はある。これを少しでも多くの日本人と共有したいという気持ちも。

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