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調味料が時間の味も変えてくれた話

世界中に星の数ほど種類がある。毎日使う。何気なく使う。料理中ノールックで手に取れるほど日常に馴染んでいる。

そんな調味料が、私が過ごした時間の味まで変えてしまった想い出が3つある。

大切な時間たちを思い出すきっかけをくれたのはある企業のnoteだ。

Rainbow Tasteとは…

「調味料の作り手とユーザーをつなぐ架け橋になる」ことをビジョンに掲げ、調味料製造者を販路の側面から支援するために2023年5月16日に設立された会社です。

Rainbow Taste公式noteより

このnoteが思い出させてくれた、色々な味のする想い出を今日は振り返る。

父が定年退職した日のステーキとマキシマム

今年の3月、私の父は新卒から勤めた会社を定年退職した。私たち家族は、かっこよく仕事に打ち込む父を毎日見ていた。仕事を愛し仕事に愛された父が迎えた人生の節目。

本来なら家族でパーティーを開いて盛大に祝いたい記念すべき日なのだが……その頃私は子どもたちを連れて地元での暮らしを始めたところで、家族も私もこの上なくバタバタしていた。

その日も、父は仕事終わりに私の家に来て子守りを手伝ってくれていた。ちょうど私の弟も遊びに来ていて賑やかだったけれど、定年を祝う特別なイベントを準備する余裕はなかった。

これくらいはできるか、と夕飯はステーキにした。ちょっといい肉を買ってフライパンで焼いた。そのときに使ったのがマキシマムという調味料。

宮崎県の言わずと知れた魔法のスパイスで使い勝手がとても良い。私はサラダにも肉にも魚にも何にでも使う。

マキシマムで下味を付けた肉を、ネットで見つけた簡単レシピで焼いた。普段家でステーキを焼かない私にもできた。

父も弟も私も美味しくステーキを食べながら、楽しい時間を過ごした。父におめでとうと伝えることもできたし、いつものお家ご飯を少し特別なディナーにランクアップすることができた。

父がそのステーキの味をどれくらい覚えているかはわからない。

でも私は、定年退職のお祝いを後回しにせずに済んでとても嬉しかった。その日以降、我が家でのマキシマムの登場頻度も上がった気がする。

「家族全員別メニュー地獄」を救う心のオアシス、エスビーの赤缶カレー粉

我が家のメンバーは3人。4歳のスーパー偏食長男と1歳のイヤイヤ期次男。そして私。

全員同じメニューを食べることは不可能で、夕食作りにはいつも苦労している。

3つ口IHに鍋は3つ。食べてくれるかもわからない子どもの料理を作りながら、自分のための料理も作る。やんちゃな子どもの相手をしつつ、仕事終わりに料理をする時間は息をするのも忘れる。

とても疲れていたある日、私用のメニューはカレーにすることにした。自分を元気にするメニュー。

もともとカレーが好きで、スパイスカレーのお店でパートをしていた頃は毎日まかないで美味しいカレーを食べる時間が大好きだった。

ふと思い立って、市販のカレールウではなくカレー粉でカレーを作ることにした。料理がそこまで得意ではない私だが、カレー粉からカレーを作るのは意外と簡単だ。

子どもが食べるものを別で作るのは手間でも、自分の料理にあらゆるスパイスを入れ放題なのはメリット。

ニンニクや生姜もたっぷり入れて、他にもお気に入りのスパイスを入れて、冷蔵庫にあった肉と野菜を入れて名もなきカレーが完成した。

美味しかったし、何より作っている時間が楽しかった。3種類もごはんを作る私へ私からのご褒美。赤缶と愉快な仲間たち、手伝ってくれてありがとう。

フンドーキンの青柚子こしょうが繋いだ友情

共通の好きなものを見つけると、相手との距離はぐっと縮まる。ある人と私の気持ちを繋いでくれた柚子胡椒がある。

私は、ある仕事で年の離れた女性と出会った。年齢も経歴も出身地も違うAさん。共通の話題はなさそうだった。

私は初対面の人と話すのが好きな方だが、相手もそうだとは限らない。仕事の休憩時間にAさんと2人きりになったとき、なんとなく気まずい空気が流れた。

職場で支給されたお弁当に柚子胡椒が添えられていて「美味しいですよね柚子胡椒。お弁当についてるなんてラッキー!」と私は何気なく話してみた。

すると。

「柚子胡椒美味しいよね。私も好き。好きな柚子胡椒あるんだけど知ってる?細めの瓶に入ってるやつ。」とAさん。

「え!もしかしてこれですか!?私めっちゃ好きなんですけど!」と検索したフンドーキンの青柚子こしょうの画像を見せる私。

「そうこれ!美味しいよね常備してる!」と笑うさっきまで黙っていたAさん。

そこから話が盛り上がったのは言うまでもない。この会話がきっかけで、いろいろな話をする仲になり、私もAさんもお互いのことを友達と呼ぶようになった。

調味料が味変できるのは料理だけじゃない

調味料ってすごい。

マキシマムは、父の大切な日に彼に似合う深みのある味を付けてくれた。

赤缶カレー粉は、ひたすら夕飯を作る無味の時間にスパイシーな彩りをくれた。

青柚子こしょうは、もう少しで苦くなりそうだった気まずい時間に、爽やかで個性的な大人の友情を連れてきてくれた。

これからも毎日お世話になるであろう調味料たち。味だけじゃなくて気持ちまで変えてくれていたことに気づけて本当によかった。

これからは調味料を選ぶ時間も楽しんで、暮らしを豊かにしていこう。これからもよろしくね、調味料。

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