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小学生のサッカー大会に来て、ミーハーの原点と危うさの両極を体感した。

どうも、東京ぐらふです。ミーハー体験を通じて世界中の幸せの総量を増やしていきます。


キャプ翼カップのエキシビションマッチ


今日は東京都葛飾区は新小岩にて、小学生のサッカーイベントに参加してきました。

エキシビションマッチとして、南葛SC対明和FCが開催されるのです。

南葛と明和といえば、そうサッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」に出てくる主人公のチームとライバルのチーム。南葛SCは関東一部で戦う実在のチーム。オーナーはキャプ翼の作者高橋陽一。つまり、漫画の世界がリアルに実現してるのです。

https://www.nankatsu-sc.com/

明和FCはこの日限定のチームですが、メンバーが豪華すぎます。

▼明和FC
福西崇史
GAKU-MC
中田浩二
播戸竜二
森崎浩司
石川直宏
鈴木啓太
駒野友一
佐藤勇人
佐藤寿人
柏木陽介
鈴木大輔
ウンパルンパ
森保圭悟(LISEM)
重行拓也(LISEM)
森保翔平(LISEM)
小針清允(南葛SC GKコーチ)

大会HPよりhttps://u12-captaintsubasa-cup.com/2024/specialmatch/

1980年前後のサッカー小僧もしくはミーハーなら感涙のメンバーです。

現地はファミリーが95% ミーハーは僅か

現地に行ってみると、そこには小学生を連れた家族だらけでした。

そりゃそうですよね。少年サッカーの大会ですから。

ただ、チラホラ見受けられます。私と同じ目的の方々が。元サンフレッチェ広島の佐藤寿人さんのユニフォームを手に持っていたり、浦和レッズのユニフォームを着込んでいたり。

比率で言えば95:5くらいでしょうか。それくらい子ども連れの家族が多かったです。

選手が間近に見れる良いイベント

今回、南葛SC明和FC関連でのイベントは二つありました。

一つは、能登半島地震への募金活動。中田浩二さんや福西崇史さんなどテレビでもよく出ている方がすぐ目の前でハイタッチしてくれるのです。

レジェンド全員に触れられるいい機会

もう一つは、エキシビションマッチ。こちらもお金取っていいんじゃないかと思えるメンバーで、真剣度も結構ありました。

豪華な集合写真

ミーハーの原点は、有名人ファーストであり、子どもファースト

選手ファーストは会場の安全と同義

前半の寄付金イベントですが、冒頭で大人のミーハーの方がサインをもらおうとしました。ミーハーはスピードが命なので、その気持ちはわかります。

ただ、これに対して、南葛SCの稲本選手が「今日はこういう状況なんでサインはできないんです」と明確にお断りになっていました。

その後、スタッフの方が「サインとツーショットはごめんなさい。ハイタッチでお願いします」と会場を整理されました。

ミーハーの方はその後指示に従っていたようですし、子供達も効率的に選手に触れ合うことができました。

子どもファーストが未来のミーハーを作る

会場の運営は多くのボランティアの方が携わっていました。様々な場所でセキュリティもかかっていましたが、子供に関しては多めに見られていたようです。

また、エキシビションマッチの冒頭で選手の入場セレモニーがありました。このとき、選手はサイン入りのボールをスタンドに投げ込みます。

全国から来た子どもたちは自分こそはと、席を離れてスタンドの前まで来ます。

これは大人の世界ではルールやマナーに反してるとは思いますが、子どもだけに許されるものでしょう。

こうしたミーハー体験を少年期に経験することで、彼らが大人になったとき大人としてのミーハーになり、また自分たちの子供をミーハーに育てるんだなと目を細めて見ていました。

色紙を持ってるお子さんが多かったです。どこで手に入れたんでしょうか笑

余談ですが、隣に座ってたお父さんが試合前に元浦和レッズの柏木陽介さんのファンなんだとお子さんに話をしていていました。その後、柏木さんが名前を呼ばれてこちらにボールを投げ込んだら、見事お父さんの手元に! このときのお父さんはもう少年に戻っていました。

お父さんに撮らせてもらった柏木陽介のサイン入りボール。

ミーハー経験の少なさが現場のリスクを増す

今日見た風景は必ずしも良いものだけではありませんでした。

エキシビジョンマッチ終了後に、小学生たちが選手の控え室となってるテントに押し寄せたのです。

彼らは特定の誰かのサインが欲しかったわけではないはずです(だって彼ら世代だと知らないのですから。。)。ただ、有名人だから、今もらわないと二度ともらえないから、と興奮してしまったのでしょう。秩序が乱れていきます。

スタッフは子どもたちを押し返しつつ、選手を守るように会場を退散させます。子どもはあまり理解しません。後ろにいる親も遠巻きに見ている人が多い(もちろん、一部の親御さんは「迷惑になるから帰ろう」と促していました)

控室のテントに押しかける子どもたち。(私は撮影のためにこのポジションを撮り、撮影後は速やかに離脱しました)
出入口に集まる子どもたち。運営が事前に通路を確保するべきだったかもしれません。

過去のXなどを見ていると試合後にファンサービスがあったようなのですが今回はそんなことで一切ありませんでした。

ユニフォームを持ってきてたファンの方も落胆していました。

有名人とスポーツイベントでのハプニングは過去にもありました。

https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/201803110000425_m.html

有名人と近づきたいという個人の心理が群集心理に転化してしまうと、ミーハー活動は危険性を孕んできます。

子にも親にも必要なのはミーハー道教育ではないか

寄付金の秩序と試合後の混乱の二つの局面を見ることができました。

これは運営サイドの問題だけではないと思うのです。むしろ運営は柔軟にかつ適切に対応されていました。

私が提起したいのは、一般人のミーハーレベルを底上げするべき、ということです。

おそらくですが、今日来ていた家族連れの多くはミーハーの現場をそれほど多く体験していないのだと思います。

先ほど申し上げた混乱以外にも、「選手名を知らないけどとりあえずサインをもらう」「サインをもらった後の色紙を粗末に扱う(お尻に敷いていたり、ふざけて友達の頭を叩くのに使ったりしていました)」など、せっかく選手と一緒に創作した「アート」をぞんざいに扱っているシーンを見ました。

ミーハーは「道」になると幸せが増える。

柔道や書道など、「道」と名のつくのものは、単に強い単に美しいだけがゴールではありません。
自分の精神と肉体を鍛錬して高みを目指すことに意味があるのです。

ミーハーに関しても「道」に通づるものがあるべきです。

憧れの有名人を目の前にしつつも礼節を持つ。周りが混乱する中でも自分の逸る気持ちは整える。

若いお子さんもその親御さんも、もっとミーハー体験の場数を踏んでいただき、そして成功も失敗も含めて自分の心と向き合う。すなわち、ミーハー道教育を浸透させていくべきです。

こういう世の中になると、幸せの総量は増えていくのではないかと思います。


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