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ハーバード大学 全面的にオンライン化へ

ハーバード大学が春休み明けから全面的にオンライン授業に切り替えることを発表した。これは案外インパクトが大きい発表だ。

学長のLawrence S. Bacowからのメッセージである。

とりあえず雑に訳してみた。
時代が音をたてて変わるのが聴こえるような気がした。


ハーバードコミュニティのメンバーの方々へ


皆さんと同じように私も、今回のコロナウィルスの状況を熱心にチェックしてきました。今後これがどのような動きをするのかが、私や、私の身近な人々の生活をどのように変えていくのかを考え続けてきました。過去数週間でどれだけ私たちの生活が、お互いに繋がりあっているのかということを今更ながらに意識させられ、今日、私たちが行う選択が明日の我々の選択肢を決めて行くのだということも強く思い知らされました。

幸運にも、今回のコロナウィルスのもたらす様々な課題に対応するために多くのきわめて献身的な人々が24時間体制で働いてくれています。これらの人々の努力によって、今後、皆さんに起こり得るあらゆる不測の事態が考慮され、コミュニティメンバー間の感染のリスクを制限するのに短期的に何を変えるべきかについての情報をアップデートすることが出来ました。

大学院と学部の授業のバーチャル指導(オンライン授業)への移行を開始します。私たちの目標は、春休み明けにクラスが予定されている初日の3月23日(月曜日)までにこの移行を完了させることです。

学生は、春休み後にキャンパスに戻らず、今後の通知で指示あるまでは、遠隔で学術的要件を満たすようお願いします。キャンパスに留まる必要がある学生は、リモートで指導を受け、学内活動や交流が厳しく制限されることに備える必要があります。

すべての大学院生は、可能な限りリモートワークに移行します。学校はより具体的なガイダンスと情報を伝えますので、国際旅行と国内旅行の両方に関する以前のガイダンスを皆さんに見直すことを奨励します。 私たちは、今後数日間で25人以下の重要でない集まりに限定する方向へ移行します。これは事前ガイダンスからの変更であることに注意してください。

大学院と学部の授業はすべてバーチャル指導(Virtual Instruction)へと移行します。3月23日(月)に春休み明け最初のクラスが開講される前を目途にこの移行を完了させようと考えています。

学生の皆さんは、春休み終了後も、キャンパスには戻らず、別途通知があるまでは、遠隔での学業の遂行をお願いします。キャンパスに留まる必要がある者も、リモート環境での指導を受け、学内活動や交流が厳しく制限されることを覚悟してもらわなければなりません。大学院生はすべて、可能な限りリモートでの学業継続に移行してもらいます。今後、大学からはより具体的なガイダンスや情報提供を行いますので、海外旅行、国内旅行双方における以前のガイダンスをしっかりと見直すことをオススメします。私達も、今後数日間で25名以下の重要性のあまりない集まりのみに活動を限定していくことになります。

バーチャル指導(オンライン講義)へ移動するという決定は、決して軽々しく行われたものではありません。今回の変更の最大の目的は、大人数で教室、ダイニングホール、住宅地区などで近距離での長時間での接触の必要性を最小限にすることです。この決定は、今回の感染防止に関する主要な保健当局の勧告と一致しており、同様な学術機関の決定とも連動しています。

キャンパスはオープンのままで、地域社会の健康を守るために利用されます。定期的な更新情報については、専用ウェブページをご参照ください。担当者から必要に応じて最新情報をEメールで発信します。学生や教員で、具体的な質問、懸念がある場合には、学部長が指定した連絡先への連絡を勧めます。従業員については、上司と連絡をお取りください。

コロナウィルスに対応するために、大学の全リソースを傾けても、引き続き、私たちは不確実性の中に置かれています。私たちの同僚である多くの研究者たちが、この病気への理解を高め、それに対する信頼性の高い防禦方法を確立するまでには時間がかかるでしょう。これまで以上に、身体の面、心の面、両面、最も弱い人々を守り、お互いを寛大かつ相互に敬意をもって扱うことに全力を尽くさねばなりません。

ハーバード大学のカウンセリングとメンタルヘルスサービスとハーバード従業員支援プログラムは、皆さんの不安やストレスコントロールをサポートするために利用可能です。身体と同じくらい、皆さんの心の健康が大切なのです。

私たちはあなた方を守るだけでなく、あなたよりもこの病気に対して脆弱であるかもしれない私たちのコミュニティの他のメンバーを保護するためにこれを行っています。


学生の皆さん。友人や教室から離れるというのはとても大変なことです。私たちは、あなた方だけではなく、あなた方よりもこの病気に対して脆弱な他のコミュニティメンバーを守るためにもこの対策を展開します。

教員の皆さん。学期の途中で、教える方法を完全に再考するという難しいお願いをしていることを認識しています。皆さんが、自分の学生たちはリスクに晒すことを何としても避けたいと考えていることを良く知っているからこそできることです。

スタッフの皆さん。教育の継続と奨学金という重要なミッションをサポートするために、これまでを超える努力をお願いします。こういった難しい状況だからこそ、私たちは、皆さんのクリエイティビティ、柔軟性、判断力に頼ることができると信じているからです。

私は、自分の利害よりもより大きな善(Good)を優先する人々によって構成されるコミュニティの一員であることを心から誇りに思っています。

お互いを思いやることから、自分たちが遠ざかりつつあるという状況を和らげるやり方を学びつつある今、皆さんの忍耐力と強靭さに感謝します。

ありがとうございます。

ラリー


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