バカでエネルギーに満ちた男がガンガン出世するわけ:バカが最強だって話。
オーシャンビューのそのカフェは予想の数十倍イケている場所で、
正直なところ少し戸惑っていた。
時刻は既に12時を少し超えた頃合いだ。
そんなおしゃれな場所に、しかも金曜日に行くなんて有給を取ってデートか何かだと思われるかもしれないが、今日私が住んでいる山を降りてきてわざわざ海までやってきたのは辞めた企業の後輩と会うためだった。
イケてると感じる人の夢はシンプルだった
白一色でコーディネートした彼は男からしてもイケている奴で、実際に仕事もできるイケている男だ。その彼が今回仕事を辞めた。
なぜかは問う必要はない。うちの前職がグダグダになったからだ。
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そしてスキになんてしてくれたら私もあなたの事をスキになることうけあいだ。
キモい事を言った気がする本題に戻ろう。
とにかく、彼は企業を辞めたばっかりの男だが前途有望に見えるのだ。
その日の天気がよく、しかも海沿いにいることも影響していたかもしれない。もしくは彼の白を基調とした服の選び方にも原因はあるかもしれなかったが彼は非常に眩しかった。
こういう眩しい人に会うのは彼が初めてではない。
そしてこういう人々には共通点がある。
彼らには夢がある。そしてその夢は非常にシンプルなのだ。
それを私はあえて、「バカな」と呼んでいる。
だけど、そのバカさがカッコいいのだ。
例のカフェでハンバーガーを貪りながら私が転職の理由を尋ねると彼は一言、「大学生の時に憧れた人みたいになりたいから」と答えた。
正直こういうシンプルな答えは人を引き付ける。
なぜならそれは、シンプルな答えから彼の情熱やそう思った経験のシーンがまるでドラマを見ているようにビビッドに想像させるからだ。
考えても見てほしい、何者でもない主人公が学生の時にふと立ち寄ったセミナー。その壇上で企業の社長達とまるで同等のように語る男がいた。その人は会社員であるにも関わらずだ。そんな男に自分もなりたいと思って努力を始める主人公…
もうハリウッド映画が始まるような気がしてならないプロットである。(それがロッキーなのかはたまたウルフオブウォールストリートかは知らないが)
そんな話は聞いてる方もドキドキする、明るい気持ちになる。だから応援したくなるし、人を引き付けるのだ。難しい話は難しい話でもちろん価値があるのだが、
夢を語るなら大衆に受けるビッグで、馬鹿らしくて、それでいてカッコイイ夢を話した方が断然良いと思った。
絶対そっちのほうが最短で成功に近づけるだろう。
ただし、その成功が「幸せ」とは言っていないのが味噌だ。
駆け抜けた先で金持ちはパパ活にハマる
馬鹿らしい夢をブチ上げて、それを実現した人々。
そんな英雄のような男たちに成れればどれだけ幸せだろうかと人は考えるが、そうでもない現実も私は知っている。
一つの例が成功させた夢以外をすべて失って孤独になる人間だ。
本当にこういうタイプは起業家に多いし、多くの場合六本木や麻布界隈に生息している。
彼らは夢を実現するために人間的に大事な道徳や、家族や、仲間を捨てることになり、莫大な金と地位を引き換えにとんでもない孤独とストレスを抱え込んでる例が少なくない。
そしてそういう人間がパパ活にハマり、愛人を囲って日夜自分の苦労話をしていたりするのだから、なんとも暗い話だ。英雄譚の結末としては寂しすぎる結果である。
こんな風にはどうにもなりたくない。しかし金持ちになりたいと思ってもしまうのが人間の性だし、私もそんな人間の一人だ。
なのでここ最近はきっとバランスというものがあるんだろうと思っている。
家族を捨てて1億円なら、家族を取って800万
そのバランスというのは例えば「異常な成績を求めない」ということだ。例えば年収1億円を求めれば、その代償は必ず大きなものになると思う。家族との時間も失うだろうし、かなり法的にギリギリなこともするかもしれない。
事実、一人っきりで凍てつくほど寒いシカゴの大学で勉強を続けて弁護士になってボロ稼ぎをしている人も知っているし、アメリカでコンサルやってから日本で飲食店を数店舗経営している企業家も知っているがその両者が結婚できていない。そういう時期を逃してしまったと言っていたが、おそらくそれを犠牲にしたからその結果を出したのだ。
例外があるとすれば都心の地主くらいだ。彼らはマジで品のいい金持ちで、しかも金持ちなのに質素に生きている。
聞いてるか村山(名誉のために仮名です)、お前のことだぞ。
ただ私の場合はそこまでやりたくない。金は欲しいが家族との時間を失ってまでは嫌だ。でも800万円位は稼ぎたいから、そこまでは死ぬ気で頑張ってそれ以降はのんびりしたい。
…そんな中途半端なやつは800万だって手に入れられないぞと言われるかもしれないが正にその通りだと思う。日々リアルな外国人との生活を送るとかげのそんなボヤキが今日の内容でした。
ちゃんちゃん。
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